ウインカーのハイフラ現象とは?対処法や放置したらどうなるかを解説

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みなさまはウインカーのハイフラ現象をご存じでしょうか。
ハイフラ現象とは、ウインカーの点滅が異常に速くなる現象です。ウインカーランプの寿命を知らせる大事な機能です。

ハイフラ現象を放置すると、車検に通らないだけでなく、事故につながるかもしれません。

この記事では、ウインカーのハイフラ現象の概要や起こる原因、対処法を解説します。
ぜひこの記事を読んで、ウインカーのハイフラ現象が起きたときに適切に対処してください。

目次

ウインカーのハイフラ現象とは?


ウインカーのハイフラ現象の概要と原因を解説します。

ハイフラ現象とは?起こる原因は?

ウインカーのハイフラ現象とは「ハイフラッシャー」現象の略称であり、ウインカーの点滅が異常に速くなる現象です。

ウインカーは、「道路運送車両法の保安基準」第41条により、毎分60~120回の一定の周期で点滅しなければならないと規定されています。

ハイフラ現象が起こったウインカーは毎分120回以上の周期で点滅します。
ウインカーのハイフラ現象は、ウインカーランプの球切れ、もしくはLEDランプへの換装が原因で引き起こされます。
どれか1つでも異常があると、他のウインカーでハイフラ現象が発生します。

何故LEDにするとハイフラ現象が起こるのか?

ハイフラ現象は、ウインカーの消費電力が減少したことを自動的に検知して発生します。
ウインカーランプの球切れ時に、消費電力が減少することが理由です。

LEDランプは、通常のハロゲンランプより消費電力が低めです。
LEDランプに換装すると球切れだと勘違いしてハイフラ現象が発生することがあります。

ウインカーがハイフラ現象になった時の対処法


ウインカーのハイフラ現象が発生したときの対処法を、球切れが原因である場合とLEDへの換装が原因である場合に分けて解説します。
どちらもDIYで対策できますが、ディーラーやカー用品店、整備工場に依頼することをおすすめします。

球切れが原因の場合

ウインカーランプの球切れが原因の場合、ランプを速やかに交換しましょう。

工具があればDIYで交換可能ですが、手順を誤るとショートの恐れがあるため、ぜひディーラーやカー用品店、整備工場に依頼してください。
30分程度で交換でき、工賃は500円程度が一般的です。

片方のウインカーが球切れしたとき、多くの場合、もう片方もすぐに球切れします。
ハイフラ現象が発生したときは、両方のウインカーランプを交換することをおすすめします。

ウインカーランプを交換してもハイフラ現象が発生する場合は、配線の異常が疑われます。
ディーラーやカー用品店、整備工場で点検してもらいましょう。

LEDが原因の場合

ウインカーをLEDランプに換装したときにハイフラ現象が発生した場合は、2通りの対策方法があります。

1つめの方法は、ハイフラ防止用の抵抗を取り付けることです。
抵抗を取り付けて電気を熱エネルギーに変換することで、ハロゲンランプと同様の消費電力を得られます。

ただし、非常に高温になるので、取付場所に注意が必要です。
LEDの利点である低消費電力が無駄になることもデメリットだといえるでしょう。

ハイフラ防止用の抵抗が内蔵されたLEDランプもあり、簡単に取り付けられます。DIYが苦手な方は、ハイフラ防止抵抗内蔵型のLEDランプを購入するのがおすすめです。

2つめの方法は、ICリレーを取り付けることです。
機械式のリレーとは異なり、電気制御されるICリレーには、点滅速度を調節できる機能が備わっています。
ICリレーを取り付けることで、消費電力が低くても一定の周期で点滅してくれるため、ハイフラ現象を防止できます。
高温になることもありません。

ただし、ハイフラ防止抵抗よりも高価で、機械式リレーよりも壊れやすいことも難点です。

どちらの対策もDIYで施工可能ですが、施工が不十分だとショートして、ウインカーランプだけでなく他の電装機器も故障する恐れがあります。
ディーラーやカー用品店、整備工場に相談して、適切な処置を依頼することをおすすめします。

ハイフラ現象を放置したらどうなる?


ハイフラ現象を放置すると、以下の3つが起こる可能性があります。

  • 違反対象になる
  • 車検に通らない
  • 事故の原因になり得る

3つそれぞれについて詳しく解説します。
良いことはひとつもないので、ハイフラ現象が発生したら速やかに対処しましょう。

違反対象になる

ハイフラ現象を放置すると、違反対象として取り締まられます。

上述した通り、「道路運送車両法の保安基準」第41条により、ウインカーは毎分60~120回の一定の周期で点滅しなければなりません。
ハイフラ現象を放置して公道を走行すると、整備不良として検挙される恐れがあります。

整備不良だとみなされると、普通自動車であれば7千円の罰金が科せられ、違反点数が1点加算されます。

車検に通らない

ハイフラ現象を放置すると、車検に通りません。
「道路運送車両法の保安基準」で定められた基準を満たさないためです。

LEDランプに換装することが車検に通らない原因だと勘違いしている方も多くいますが、LEDランプに換装すること自体は問題ありません。

事故の原因になり得る

ハイフラ現象の放置は、事故につながる恐れがあります。
ハイフラ現象は、ウインカーランプの球切れを知らせる重要な機能です。

走行中にウインカーランプが点灯しなくなると、周囲の車の運転者や通行者に右左折することが伝わらず、接触事故が起きるかもしれません。

まとめ


ウインカーのハイフラ現象の概要や起こる原因、対処法を解説しました。

ウインカーのハイフラ現象は、点滅速度が異常に速くなる現象であり、ウインカーランプの球切れを知らせる重要な機能です。
ウインカーの球切れ時だけでなく、LEDランプに換装したときにも発生します。
ハイフラ現象を放置すると、検挙されたり車検が通らなくなったりするだけでなく、事故につながる恐れもあります。

安全に走行するためにも、ディーラーやカー用品店、整備工場に持ち込んで、速やかに対処しましょう。
この記事の内容を頭の片隅に置いておいて、ハイフラ現象が発生したら速やかに適切な対処をしてください。

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