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ショックアブソーバーとは?交換を要する症状や費用について徹底解説

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サスペンションは主にスプリング、ショックアブソーバー(ダンパー)、サスペンションアームの3つの部品から構成されています。
この中でも不調が出やすいパーツがショックアブソーバーです。

ショックアブソーバーはスプリングの振動を抑える役割があり、もし劣化すると、例えば振動が増えて乗り心地が悪くなってしまうといった悪影響が出ます。

今回はショックアブソーバーについて基本情報と交換、オイル漏れしたときの対処方法を解説します。
新車で買って手放すまで一度も変えられないこともあるパーツですが、メーカーが推奨する交換時期もあります。

愛車に長距離を乗っている方は、ぜひショックアブソーバーの状態をチェックしてみてください。

ショックアブソーバーとは?


ショックアブソーバーとはなにか、役割と仕組み、サスペンションとの違いを解説します。

  • ショックアブソーバーの役割
  • ショックアブソーバーの仕組み
  • サスペンションとの違いとは?

ショックアブソーバーの役割

ショックアブソーバーとはサスペンションを構成する部品のひとつです。
サスペンションはスプリングの力で段差を乗り越えるときの衝撃を抑えるものです。

スプリングは衝撃を吸収してくれますが、その特性上、伸びたり縮んだりを繰り返します。
その伸びたり縮んだりの力を吸収させるパーツがショックアブソーバーです。

ショックアブソーバーはshock absorberと書き、衝撃を吸収するものという意味です。

ショックアブソーバーの仕組み

車のショックアブソーバーは筒状の本体にオイルとガスが封入されピストンの上下で衝撃を吸収する仕組みです。
筒の形状により複筒式と単筒式に分けられます。

複筒式は大きな筒の中に小さな筒が入っている二重構造で、小さな筒に封入されているオイルがピストンの伸縮によって外筒に押し出されたり引き出されたりします。
変形に強いため一般的な車には複筒式が使われます。

単筒式はひとつの筒にオイル室とガス室が設けられ、それらをピストンで押したり引いたりすることで衝撃を和らげます。
構造上、複筒式より高いガス圧が必要であり、それだけ抵抗も大きくなります。
放熱性がよいなどのメリットは街乗りでなくサーキットなどのフラットな路面で恩恵を受けられることでしょう。

サスペンションとの違いとは?

サスペンションはスプリング、ショックアブソーバー、サスペンションアームからなるパーツのことです。

サスペンションの構成部品のひとつがショックアブソーバーです。

ショックアブソーバーの交換について


ショックアブソーバーの交換について、どんな症状が出たら交換すべきか、またその費用と方法を解説します。

ショックアブソーバーの交換を要する症状

以下の2つの症状がでたら、ショックアブソーバーの交換をおすすめします。

  • オイルが漏れた
  • 振動が大きくなった

ショックアブソーバーからオイルが漏れていると交換しなければならないのは分かりやすいでしょう。
振動が大きくなったときもショックアブソーバーの不調を疑いたいところですが、徐々に変化があるので気が付かないケースも少なくありません。
ショックアブソーバーの交換の要否を見極めるにはプロによる定期的な点検が役立ちます。

ショックアブソーバーの交換費用

ショックアブソーバーの交換はディーラー、カー用品店、整備工場、一部のガソリンスタンドで依頼できます。
難易度が高くかなりのレアケースですが、中にはDIYで交換する方もいます。

それぞれおおよその費用を以下に紹介します。

  • お店に依頼:7万円程度から
  • DIY:4万円程度から

車種によって大きく異なりますが、ショックアブソーバー自体が安いものだと4本で4万円程度です。
お店に頼むときは工賃も入れて7万円程度からになるでしょう。

ショックアブソーバーの交換方法

ショックアブソーバーの交換はディーラー、カー用品店、整備工場、一部のガソリンスタンドなどプロに頼むのをおすすめします。
足回りは整備不良がこわいうえ、ショックアブソーバーの交換自体も専用の工具が必要だったりとても労力がかかります。

参考程度に、自分で交換したい場合は車種によって異なりますが、一般的には以下のようにします。

  • 1. ジャッキアップしてウマで固定し、タイヤを外す
  • 2. ジャッキなどを使ってショックアブソーバーを縮んだ状態にする
  • 3. ショックアブソーバーの下部と上部のボルトを外す
  • 4. 新しいショックアブソーバーを逆の手順で取り付ける

取り外すボルトは何十個もある上にエンジンルームやトランクルームに隠れている場合もあるので、邪魔な部品も取り外さなくてはいけません。
また、トルクレンチで締め付けトルクの管理も必要です。

DIYでやるには労力と知識が必要な難易度の高い作業だといえるでしょう。

ショックアブソーバーからオイル漏れした際の対処法


ショックアブソーバーがオイル漏れしたら車検に通らなくなるため、修理または交換が必須です。
対処法を以下の3つ紹介します。

  • ショックアブソーバーを純正品に交換
  • ショックアブソーバーを社外品の車高調に交換
  • ショックアブソーバーをオーバーホールに

ショックアブソーバーを純正品に交換

オイル漏れしたショックアブソーバー対策として最も一般的な方法が純正品への交換です。

通常は4本すべて交換しますが、高価なものであるため、今後どれだけ乗るかを考えて2本だけにする場合もあります。

修理を依頼したお店の方とよく相談して見積もりをもらい、何本交換するか検討しましょう。

ショックアブソーバーを社外品の車高調に交換

いっそのこと社外品に変えるのもひとつの手です。

車高調とは「車高調整式サスペンション」のことで、その名の通り車高を調整できるサスペンションです。
アブソーバーだけでなくサスペンションごとの交換なので高価になってしまいますが、車高を上下して愛車をドレスアップできます。

社外品はディーラーで交換してくれない可能性があるため、整備工場やカー用品店、一部のガソリンスタンドに依頼しましょう。

ショックアブソーバーをオーバーホールに

ショックアブソーバーをオーバーホール(分解修理)する手もあります。

モノによりますが、1本あたり2万円~3万円程度で専門業者に依頼が可能です。
ただ、交換より時間やお金がかかるため、レアで手に入りにくかったり高価なショックアブソーバーに対して実施されることがほとんどです。

まとめ


ショックアブソーバーについて、基本情報と交換を要する症状や費用を解説しました。

ショックアブソーバーからオイル漏れしていると車検に通りません。
特にこだわりがなければお店に頼んで純正品と交換することをおすすめします。

最近車の振動が大きくなってきたなと感じる方は、ぜひお店に頼んでショックアブソーバーの状態をチェックしてみてください。

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