自動車の運転中、太陽や夕日のまぶしさに困ったことは誰しもあるのではないでしょうか?
今回は運転中にまぶしいと感じる瞬間とその対策にフォーカスしていきたいと思います。
まぶしいと感じるシチュエーションごとの対策をご紹介しますので、安全運転に役立てていただければと思います。
車を運転中にまぶしい時感じる瞬間とは?
自動車の運転中には様々なまぶしいが存在します。
例えば太陽やヘッドライトのまぶしさなどイメージされるかもしれません。
しかしまぶしさは、日中だけでなく夜間にも襲ってきます。
想定していないタイミングやシチュエーションにも注意が必要です。
この項ではどういった”まぶしい”があるのか、代表的なものをご紹介します。
太陽の日差しがまぶしい
なかなか避けようがないのが太陽にまつわるまぶしさです。
夏の日照時間が長く強烈な直射日光に晒される時期、秋冬の西日など季節を問わず付きあっていく必要があります。
対向車のヘッドライトがまぶしい
対向車のヘッドライトは、ドライブ中のまぶしさの大きな要因の一つといえるでしょう。
夜間は勿論ですが、夕方やトンネル内でのまぶしさ等、注意すべき点は多くあります。
後続車のヘッドライトがまぶしい
夕方~夜間に注意が必要です。後方の状況を確認した際、まぶしさを感じる恐れがあります。
後続車がハイライトという場合だけでなく、道の傾斜や車高の差によってまぶしさが強くなるかもしれません。
雪道がまぶしい
真っ白な雪道だけでなく、場合によって車道脇の積雪でまぶしさを感じることも有ります。
また晴天だけでなく、曇りでもまぶしさは感じます。
まぶしさだけでなくスリップによる事故にも注意が必要になってくるので、特に注意して頂きたいシチュエーションです。
雨の日の夜道がまぶしい
雨に濡れた車道は鏡のように光を反射します。
夜は特にヘッドライトや電灯の明かりが道路に反射しまぶしく感じるでしょう。
ナビに光が反射してまぶしい
昨今ナビや操作モニターを搭載した車が多いですが、そのモニター部に光が反射することも有ります。
目に入りやすい位置だけに非常に気になるところです。
車を運転中にまぶしいと感じる時の対策とは?
さて前の項で、よく起きがちなシチュエーションについてご紹介しました。
この項ではそれぞれのシチュエーションごとの対策を考えていきましょう。
太陽の日差しがまぶしい時の対策
太陽の日差しについて、日頃から対策している人も多いのではないでしょうか。
オーソドックスな対策が多いですが、複数の方法を用意することでより効率的にまぶしさを防止できるでしょう。
サンバイザー
備え付きのサンバイザーを利用し、直射日光を視線から遮ってしまいましょう。
一方、サンバイザーが気になって運転しずらいと感じる人もいるかもしれません。
その場合、市販の透明バイザーを取り付ける手段も良いでしょう。
視界の妨げが無く、まぶしさの防止にも役立ちます。
サングラス
次にサングラスの装着です。
おすすめは偏向グラス、必要ない光を遮断することでクリアな視界を確保できます。
夜間向きの色の薄い偏光グラスもあり、2つ程度用意し選択することで状況に応じた有効な対策となるでしょう。
信号や標識の識別も容易になりますし、太陽の紫外線を避けることで疲労の軽減にもつながります。
シェード
後部座席など直射日光を避けずらい場合に有効です。
UVカットガラスを採用している車両も多いですが、まぶしさを防ぐには不十分かもしれません。
より直射日光を遮りたい場合は、シェードの取り付けも有効です。
カーテンのように完全に遮光するものや、透過でき外の景色を楽しめるものと選択肢も様々です。
車内での仮眠や車中泊にも有効ですので、簡易に取り付け可能なものを常備しておくと便利です。
ただし、運転席や助手席の窓ガラスにはシェードやカーテンを取り付けないようにしましょう。
運転者の視野を妨げる行為は、道路交通法大5条第2項で禁止されており、取り締まりの対象になります。
対向車のヘッドライトがまぶしい時の対策
対向車が向かってきたり、すれ違ったりする際のヘッドライトのまぶしさはどのように対策するべきでしょうか。
直視してしまうと残像が残ってしまい、道路や周囲の状況を把握しずらくなってしまいます。
基本的には対向車が向かってくるとわかれば、直視せずに、安全に支障がない範囲で視線をそらしましょう。
また夜でも支障のない黒レンズではない、偏光サングラスを利用するとよいでしょう。
ヘッドライトや街頭、住宅、ビルやテールランプなどの光を抑止する効果も期待できます。
後続車のヘッドライトがまぶしい時の対策
後続車のヘッドライトがルームミラーやサイドミラーに反射してまぶしいということもあり得ます。
ルームミラーに関しては、防眩式ルームミラーに切り替えると効果的です。
ミラーに切り替えレバーがついていれば、切り替えるだけです。
まるでスモークでも張ったかのように、反射を少なくしてくれます。
サイドミラーについては、角度を変えてみるとよいでしょう。
少し下に向けることで、ライトの明かりが目に入らない角度にすることができます。
注意点としては、普段触らないと操作方法やスイッチの位置に迷うことです。
落ち着いて操作できるよう、日頃からスイッチを触って動きを覚えておくとよいでしょう。
雪道がまぶしい時の対策
基本的にはサングラスの着用をおすすめします。
雪道・積雪状態を裸眼で過ごすと、目を傷める原因になります。
特に偏光サングラスを着用することで、雪の陰影まではっきり視認可能になります。
我慢して運転すると、適切な反応ができず事故を起こす原因にもなります。
雨の日の夜道がまぶしい時の対策
雨の日、夜道はとくにまぶしさを感じやすいものです。
雨粒がガラスに付着し、対向車のヘッドライトや街灯、建物の光が乱反射します。
通常の夜道に比べて、さらに危険が増すタイミングです。
このシチュエーションも夜に適したサングラスを着用する方法がよいでしょう。
また雨粒の付着を小まめにワイパーで除去することも大事です。
ナビに光が反射してまぶしい時の対策
光が後続車や街灯などによるのであれば、ナビの角度を変えることで対処が可能です。
モニターの角度が変えられないのであれば、反射防止シートは貼るという方法もあります。
もしナビ自体の光が強いのであれば、設定で光度を変えてみてはいかがでしょう。
車の”まぶしい”に関する豆知識
次に車に関する”まぶしい”を掘り下げてみましょう。
ちょっとした豆知識と何故?についてご紹介します。
秋冬の運転は特にまぶしい西日に注意
記事の前半部分でもお話ししましたが、特に秋冬は西日のまぶしさに注意が必要です。
具体的にどのような理由でまぶしく、どう注意が必要なのでしょうか。
秋冬は太陽の位置が低く、西日が長く続きます。
また空気が澄んでおり、湿度も低く、よりまぶしさが増してしまうのです。
まぶしいのにハイビームが推奨されている
対向車や後続車がハイビームを使用しているとまぶしいと感じる機会があります。
しかし警察や各団体はハイビームの利用を推奨しています。これは何故でしょうか。
そもそもハイビーム=走行用前照灯、ロービーム=すれ違い用前照灯です。
つまりハイビームが通常使用で、対向車とすれ違うタイミングで利用するのがロービームといえるのです。
実際には市街地などの交通量の多い道路において、ロービームで走行するケースが多いというのが実情です。
そういった実情がある中、ハイビームを推奨する理由としては、事故の抑制効果と障害物の早期発見、早期停止につながるという点です。
とはいえ都市部において、ずっとハイビームで走行すると減光義務違反で反則金(普通車・二輪車 6,000円)を取られる可能性も否定できません。
交通量が多ければロービーム、裏道や街灯が少ない際はハイビームなど上手く使い分けをしましょう。
まとめ
突発的なまぶしさはヒヤリとする場面や事故の原因になりかねません。
そして適切な対応には、準備や操作方法の把握が必要です。
自身がどのような環境で運転するのか確認しつつ、準備を進めてみてはいかがでしょうか。
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