ワイパーはどんな自動車にも装備されています。雨の日に視界を確保したりウォッシャー液でフロントガラスを掃除するときに誰もが使ったことがあるでしょう。
ただ、実はワイパーは消耗品です。劣化したワイパーでは本来の性能を発揮できず水滴をうまく除去できす、快適なドライブが阻害されてしまいます。
ワイパー交換はDIYで可能なくらい簡単なものなのです。ぜひ自分の手で交換してみてください。
ワイパーは3つの部品でできている
ワイパーはワイパーアーム・ワイパーブレード・ワイパーゴムの3つの部品からできています。それぞれ交換頻度や費用が違うので、どんなものなのか把握しておきましょう。
ワイパーアームとは
ワイパーアームはワイパーの骨格となる部分で、自動車のワイパーモーターと、後述のワイパーブレードを繋げています。ワイパーを左右に動かすときに役立っています。
ワイパーブレードとは
ワイパーブレードはワイパーアームに装着されています。下に紹介するワイパーゴムをガラス面に押し付ける、弓形のパーツです。
ワイパーゴムとは
ワイパーゴムはワイパーブレードに装着されているゴムのことです。ガラス面に密着しており、ワイパーを動かすと水滴を除去してくれます。
ワイパーの交換タイミング
ワイパーは日光が直接当たるため、日光による劣化が激しいパーツです。構成する3つの部品は、下のようにそれぞれ交換タイミングが異なります。
ワイパーアームの交換タイミング
ワイパーアームはサビが気になったとき、ワイパーブレードとワイパーゴムを交換しても拭き残しが改善しない場合に交換です。
また、目視で変形が確認できたときにも交換を検討してもいいでしょう。
ワイパーブレードの交換タイミング
ワイパーブレードは1~2年での交換が一般的な目安です。自動車の保管方法や使用頻度によって交換タイミングは前後します。ワイパーゴムを交換しても拭き残しがあったり、サビや変形が確認できるときは交換タイミングにとらわれず交換をオススメします。
ワイパーゴムの交換タイミング
ワイパーゴムは1年に1回が交換の目安です。劣化するとゴムのひび割れや裂けが生じてガラス面の水滴をうまく拭き取れなくなります。他のパーツと同じように自動車の使い方によって交換頻度は違います。拭き残しやゴムの劣化が気になり出したら交換をしてみてください。
初心者でもできるワイパーDIY交換方法と費用
ワイパーはDIYで簡単に交換できるパーツです。下のような手順で、ぜひ自分での交換に挑戦してみてください。
ワイパーアームの交換
ワイパーアームは車体にボルトで止められています。同じ大きさのレンチを用意して、下のような手順で交換してください。
- 1.ワイパーの定位置にし、フロントガラスにテープで目印をつける
- 2.ワイパーの根元のカバーを外す
- 3.ボルトを外して、ワイパーアームを取り外す
- 4.新しいワイパーを目印に合わせて取り付け、ボルトとカバーを付ける
ワイパーを交換前と同じ位置にセットするために、フロントガラスにテープで目印をつけます。この工程を忘れがちなので、気をつけてください。
また、ワイパーアームだけの交換の場合は同時にワイパーブレードの取り外し・取り付けも必要です。下の手順で交換してください。
ワイパーブレードの交換
ワイパーブレードはワイパーアームにストッパーで取り付いています。特に工具は必要なく、複雑な手順もありません。ただ、ブレードにはいくつか種類があって、それによって下の手順と少し異なるので注意してください。
- 1.ワイパーを立て、ワイパーゴムが上向きになるようにブレードを傾ける
- 2.ブレードのストッパーを押しながらスライドさせて外す
- 3.新しいブレードを逆の手順で取り付ける
カチッと音がなるまでしっかりと取り付けることと、左右を正しく装着することに注意してください。
ワイパーゴムの交換
ワイパーゴムもブレードと同じくストッパーで止まっているだけなので、交換に工具は不要です。ブレードを取り外して作業した方がやりやすいので、上の手順でブレードを外してから作業することをオススメします。
- 1.ブレードを取り外し、アームはガラスとの間にタオルなどを挟んで寝かせておく
- 2.取り外したブレードから古いワイパーゴムを引き抜く
- 3.新しいワイパーゴムをしっかりと奥まで差し込む
ワイパーゴムには向きがあること、ブレードとゴムの溝を合わせてしっかりと奥まではめることに注意してください。
ワイパーはDIYでお手軽交換できる!
ワイパーは自分で簡単に交換できます。お店で頼んでも1000円程度で交換してくれます。手間を取るかお金を取るか、よく考えて自分の求めるものに合致した方法を選んでください。
そしてワイパーは快適な運転に直接影響するものなので、点検をおこたらないようにしましょう。
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