ガソリンは劣化する?防ぐ方法や車に与える影響を解説

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みなさまは、ガソリンが劣化することをご存じでしょうか。

ガソリンを長期間放置すると劣化し、刺激臭がしたり、ドロドロになったりします。劣化したガソリンを車に使うと、エンジンに関わる部品が破損する恐れがあります。最悪の場合、走行中にエンジンが動かなくなり、大事故につながるかもしれません。

本記事では、ガソリンが劣化する原因や、劣化を防ぐ方法、劣化したガソリンが車に与える影響を解説します。

劣化したガソリンによるトラブルを未然に防ぐために、本記事の内容を頭に入れておいてください。

目次

ガソリンは劣化する?


ガソリンは時間経過で徐々に劣化します。ガソリンが劣化する原因や期間、ガソリンが劣化するとどうなるか解説します。
後述するように、ガソリンが劣化すると刺激臭が発生したり、粘度が上がってドロドロになったりします。

ガソリンに明確な消費期限はない

ガソリンには食品のように明確な消費期限はありません。しかし、長期間放置すると、ガソリンは劣化します。

ガソリンが劣化する原因

ガソリンは時間経過で徐々に劣化します。
また、日光、保管温度、水分、空気との接触などにより劣化が早まります。

ガソリンが劣化すると言われている期間

一般的に、気温の変化が少ない冷暗所で保管すれば、半年程度はガソリンの品質を保てます。
タンクの蓋が十分に閉まっていなかったり、雨風の当たる屋外に保管したりすると、空気や水分との接触が増えて、さらに早く劣化するでしょう。

ガソリンが劣化するとどうなる?

ガソリンが劣化すると独特な刺激臭を発し、色が褐色に近づき、ドロドロと流動性が悪くなります。

ガソリン中に含まれる成分の一つである「アルケン」が空気中の酸素と反応(酸化)すると、ギ酸や酢酸に変化します。
ギ酸や酢酸は、独特な刺激臭を発し、金属を腐食することが特徴です。また、ガソリンが透明度の高いオレンジ色から褐色に変色します。

ガソリン中のトルエンやキシレンといった高揮発成分が揮発し尽くすと、ワニスやガム質と呼ばれる粘着性の高い物質が残り、元々はさらさらとしていたガソリンがドロドロになります。

ガソリンが劣化するのを防ぐ方法


ガソリンの劣化を防ぐ方法を4つ紹介します。

  • 給油はこまめに行うようにする
  • 意識的に車を使うようにする
  • 給油キャップをしっかり閉める
  • 劣化防止剤を使う

給油はこまめに行うようにする

劣化したガソリンが与える影響を減らすために、こまめに給油しましょう。
常に新しいガソリンを入れることで、劣化したガソリンの割合が減り、エンジンにかかる負担を減らせます。

意識的に車を使うようにする

意識的に車を使ってガソリンを消費し、消費した分、新たなガソリンを入れましょう。
車のガソリンタンクの中でもガソリンの劣化は進行します。ガソリンが劣化するより早く消費することが大切です。

給油キャップをしっかり閉める

ガソリンの劣化を防ぐために、給油キャップを十分に閉めましょう。
給油キャップを閉めるのが不十分だと、タンク内のガソリンが空気にさらされ、酸化による劣化が進みます。

カチリと音がするまで給油キャップを閉めてください。

劣化防止剤を使う

長期間車に乗らない場合は、ガソリン専用の劣化防止剤を使いましょう。

劣化防止剤を使うと、ガソリンの保管状況にもよりますが、1年ほど品質を保てます。ホームセンターやカー用品店で購入できます。

劣化防止剤の取扱説明書をよく読み、ガソリン残量に合わせて、ガソリンの給油口から規定量の劣化防止剤を注ぎ入れてください。

劣化したガソリンが車に与える影響


劣化したガソリンが車に与える影響、劣化したガソリンの処分方法を解説します。

正常にエンジンがかからなくなる

劣化したガソリンを使うと、正常にエンジンがかからなくなるかもしれません。

劣化したガソリンに含まれるギ酸や酢酸によって、ガソリンタンクや配管の金属部の腐食が起こります。
さらに、ドロドロで流動性が悪くなったガソリンが細い配管や噴射弁、フィルターなどに目詰まりします。
エンジンにスムーズに燃料が供給されず、エンジンの始動に支障をきたしたり、走行中にエンジンから振動や異音が発生したりするでしょう。

エンジン周りの部品が破損する

運よくエンジンがかかってもエンジン回りの部品の腐食が進んだり、目詰まりの程度が悪化したりして、部品が破損するかもしれません。

エンジン周りの部品が破損すると、走行中にエンジンが壊れ、突然車が動かなくなる恐れがあります。
重大な事故につながる恐れがあるので、劣化したガソリンを使うのは避けましょう。

劣化したガソリンの処分は自分で行わない

劣化したガソリンを自分で処分するのは避けてください。

劣化したとはいえガソリンであることには変わりありません。静電気で引火し爆発することもあります。

劣化したガソリンは、ガソリンスタンドや廃棄物処理業者に相談して、処分してもらいましょう。

劣化したガソリンを抜いた車は、ロードサービスで整備工場に持ち込み、点検してもらってから動かすことをおすすめします。

まとめ


ガソリンが劣化する原因、劣化を防ぐ方法、劣化したガソリンが車に与える影響を解説しました。

ガソリンは徐々に経年劣化します。保管状況によっては、日光、保管温度、水分、空気との接触などによって、劣化が早まるかもしれません。

ガソリンが劣化すると、ガソリンが変色する、独特な刺激臭が発生する、流動性が失われるなどの現象が起こります。劣化したガソリンを使うと、金属部品の腐食や、ガソリンが流れる箇所の目詰まりが起こり、最悪の場合、エンジンが破損します。

意識的な車の使用で劣化する前にガソリンを消費し、こまめに新しいガソリンを入れることが大切です。長期間車を使わない場合は、劣化防止剤の使用を検討してください。

ガソリンが劣化してしまった場合、自分で処分するのは危険なのでやめましょう。ガソリンスタンドや廃棄物処理業者に処分を依頼してください。

本記事の内容を覚えておいて、ガソリンの劣化を防ぎましょう。

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