車のガラスが割れる原因とは？対処法やよくある疑問について解説
車の窓ガラスが割れてしまった時にはどうすればいいか皆さんはご存じでしょうか？
一言に割れたと言っても、バラバラに割れてしまった、亀裂が入ってしまった、少しだけ傷ができた、などなど様々なケースが考えられます。
今回の記事ではそんな窓ガラスに関する情報をまとめて解説します。
車の窓ガラスが割れてしまう原因や、割れてしまった時の対処法や豆知識なども詳しく説明するのでぜひ最後までご覧ください。
車のガラスが割れる原因とは？
そもそもなぜ窓ガラスは割れてしまうのでしょうか。
車を運転中に割れてしまったという経験がある人もいると思いますが、その原因はいくつか考えられます。
まずは事故、おそらく事故が最も多い原因でしょう。
次に自然災害である雹（ひょう）やつらら、冬場の低温下で凍った窓ガラスにお湯をかけることで割れてしまうというケースもよくあります。
それに加えて走行中の飛び石などが窓ガラスが割れる主な原因でしょう。
車のガラスの種類
実は車のガラスは住宅に使用されるようなガラスとは異なり、万が一割れてしまっても粉々になりにくくなっています。
その為もし走行中に飛び石などでガラスに亀裂が入ってしまっても急にバラバラに砕けてしまうということは起こりにくいので落ち着いて対処しましょう。
車のガラスには「安全ガラス」と呼ばれるものが使用されていて、大きく3種類ほどに分けられますが車に使用されるのは「合わせガラス」と「強化ガラス」の２つです。
合わせガラスは2枚のガラスの間にフィルムを挟んだもので、このフィルムのおかげで割れても粉々にならず、その上フィルムの種類によっては紫外線をカットしたり静粛性を高めたりと様々な効果を発揮します。
また、割れにくい特性のおかげで車の盗難や車上荒らしの被害を軽減するといった目的もあります。
強化ガラスは、ガラスに特殊な加工を施し通常のガラスよりも強度を3倍から5倍ほどにまで高めたものです。
非常に割れにくい強度を持ち、万が一割れてしまっても角のない粉末状の破片になることでガラスによる怪我を防止します。
フロントガラスは主に合わせガラス、サイドやリアは強化ガラスといったように使い分けられる場合もあり、車種やメーカによって異なります。
フロントガラスが割れる原因
フロントガラスが割れてしまう主な原因はやはり事故か飛び石でしょう。
正面もしくは横から車や障害物と接触してしまった際に、大きな衝撃を受けるとフロントガラスが割れてしまいます。
人と接触した場合でも、身体の一部がフロントガラスに接触することで割れてしまうというケースもあります。
そして飛び石ですが、これは他の車が踏んだ小さな石が飛んでくるというもので、よほど大きな石でない限りは基本的にはガラス全体が割れてしまうということはありません。
しかし小さな亀裂や傷が入る程度でも視界の妨げになりますし、放っておくと亀裂が広がってしまうこともあるのでできるだけ早く修理しましょう。
ちなみにですが、フロントガラスは小さな亀裂が入っているだけでも車検に通らない可能性があるので注意しましょう。
サイド、リアガラスが割れる原因
サイドもしくはリアガラスが割れる原因としては、やはり事故と飛び石、その他には車上荒らし等の犯罪行為が考えられます。
フロントガラスは合わせガラスでできていてハンマー等でも簡単に割ることはできません。
しかしサイドかリアであれば人の手でも割れないことはありませんし、窓からシートまでの距離が近いのでカバンや貴重品を置いてあると簡単に盗まれてしまいます。
続いては車のガラスが割れてしまった時の対処法について解説していきます。
車のガラスが割れた際の対処法
もし車のガラスが割れてしまった時、そしてすぐに修理ができない場合は自分でできる範囲で対応をするしかありません。
対策の方法はいろいろありますがまず重要なのはケガをしないことです。
車のガラスは割れてもケガをしにくいとはいえ、目や口に入ってしまうということも考えられます。
できれば軍手などの手袋に加えて保護めがねやマスクをして作業することが望ましいでしょう。
ガラスの破片を取り除く
まずはできるだけガラスの破片を取り除きましょう。
ビニール袋や紙袋に集められるだけ集めて入れておき、自治体のルールに従ってゴミに出します。
もし入れておける袋がなければ一箇所に集めてまとめておけば後で捨てる時に楽です。
できれば掃除機を使って車内をくまなく清掃したいところですが、自宅で難しければガソリンスタンドなどで掃除機を利用するなどしましょう。
小物はトランクや低い位置に移動させる
これは盗難対策になりますが、ガラスが割れていると手を伸ばせば車内の物を取れてしまうので鍵をかけられるトランクか、トランクがなければシートの下や床に物を移動しておきましょう。
高価なものや貴重品でなくてもイタズラで盗まれてしまうことは十分に考えられます。
できるだけ車内の見えにくいところに移動しておくと良いでしょう。
割れた部分をふさぎ応急処置を行う
窓ガラスが砕けてしまった場合は段ボールやビニール袋などを利用して応急処置をしましょう。
修理をするまでの応急処置になりますが、一時的にも穴を塞いでおくことで雨風の侵入を防いだり、野良犬や野良猫などの動物が侵入することを防ぐ効果もあります。
ゴミ袋やガムテープであればスーパーやコンビニでも簡単に手に入るので、万が一ガラスが割れてしまった場合は活用しましょう。
スピードを出さない
出先で窓ガラスが割れてしまった時は、原則として自走はせず修理業者に引き取りに来てもらうか出張修理を依頼する、もしくは小さな亀裂であれば自分で修理するという方法もありますが、やむおえず走行しなければならないという状況になった時はいずれの場合でもスピードを出さないように注意しましょう。
高速道路や幹線道路ではすぐに停止できないことも考えられるので、停車して修理ができる場所までは注意してできるだけゆっくり走行しましょう。
スピードを出すと風や振動で窓ガラスが飛散してしまう可能性があり、自分や同乗者だけでなく道路を通行している他の車や歩行者に迷惑がかかるかもしれません。
割れたガラスが飛んでいって歩行者に当たったり、他の車に当たって傷になってしまうことも考えられます。
応急処置をしたからといっていつも通りの運転はせず、ゆっくり運転しましょう。
窓を開けない
窓ガラスが割れてしまったら、窓の開閉の操作はしないようにしましょう。
開閉操作を行うと割れたガラスがドアの内部の隙間に入ってしまい、窓ガラスの開閉を行うモーターなどの部品や配線が傷ついたり、割れたガラスがいつまでもドアの内部に残り異音の原因になることも考えられます。
そういったトラブルを防ぐためにもできるだけ破損部分を動かさず、衝撃や振動を加えないようにしましょう。
車のガラス割れに関するQ&A
もし車を運転中に窓ガラスが割れてしまっても慌ててはいけません。
パニックになって急ブレーキや急ハンドルを切ると事故になりかねないので、そんな時はまず落ち着いて安全な場所に停車してから対応を考えましょう。
続いてはそんなもしもの時に役立つ知識について細かく解説します。
ガラスが割れたままの走行は可能？
ガラスが割れてしまった、あるいは亀裂が入ってしまった時は自走はせずに、ロードサービスを依頼しましょう。
フロントガラスや前席のサイドガラスが割れてしまったのであれば、前や横が見えにくくなったり、応急処置の結果サイドミラーが見えなくなるといったことも考えられるので車は引き取りに来てもらうか、出張修理を請け負っている業者に依頼するのが良いでしょう。
窓ガラスが割れたまま走行すると道路交通法違反で検挙されるケースもあるので運転はしないようにしてください。
ガラス修理にかかる費用と時間は？
もしフロントガラスが割れてしまって、修理が可能な程度の傷だった場合、傷の範囲や大きさにもよって異なりますがおよそ10,000円から20,000円程度が修理費用として必要です。
修理にかかる時間は1時間から2時間ほどかかる場合が多いようです。
また、修理が可能かどうかは傷の大きさによって決まり、直径1.5cmから2cm程度までが修理可能な大きさです。
その大きさを超えてしまうと交換ということになってしまい、修理費用は10万円かそれ以上になってしまいます。
交換の場合の修理にかかる時間はおよそ1時間から2時間、特殊な車の場合は2時間以上かかることもあります。
最近の車はフロントガラスに安全運転支援システムのセンサーが搭載されているものも多く、そういった車は交換にかかる費用や時間が高く・長くなる場合もあるようです。
ガラス修理はどこでできる？
ガラスの修理はどこでできるのかというと、ガラス修理をおこなっている工場に持ち込むか、企業によっては出張修理をおこなっている会社もあります。
自宅や職場または出かけた先の駐車場などに出張をしてくれる会社もあるので、まずは最寄りのガラス修理を扱っている会社に問い合わせてみましょう。
傷の場所や大きさでおおよその修理・交換費用を見積もってくれることもあるので不安であれば修理費用も合わせて聞いてみましょう。
ガラス修理はDIYできる？
ガラス修理は市販のリペアキットを使用すればDIYでも可能で、価格はおよそ1,000円から5,000円です。
しかし市販のリペアキットは傷の大きさや深さなどによって使えないものもあるので、判断が難しい場合はプロに任せたほうが良いでしょう。
ガラス修理は素人が行うと修理跡がかえって目立ってしまったり、うまく修理できていないと傷が広がってしまう場合もあります。
確実に自分で修理が可能な大きさで、跡が残っても目立たない場所で、運転の支障にならないと判断した時だけDIYに挑戦しましょう。
窓ガラスの修理はできるだけ早めに行いましょう。
ガラスというのは一見硬く強いように見えても、一度亀裂が入ってしまったり傷ができてしまうと、少しの衝撃で割れてしまう脆いものです。
小さな亀裂だから、目立たない場所だからといって放置するのではなく、できるだけ早く修理を行い場合によっては自分で応急処置をするなどの対策が必要です。
窓ガラスが割れてしまっても慌てず冷静に今回の記事で読んだことを思い出していただき、適切な対応ができるよう心がけましょう。
関連記事
・【車に付く虫対策！決定版！】汚れの落とし方や付きにくくする方法はズバリこれ！
・車のウォッシャー液の補充方法をご紹介！種類や注意事項についても解説
・台風から車を守る対策とは？事前に準備し被害を防ごう
