車上生活で住民票はどうすればよい?気を付けるべき3つのこととは?

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近年流行っている車上生活(バンライフ)に憧れている人も多いでしょう。
また、家がなくてやむをえず車上生活をしている人もいるかもしれません。

車上生活をする際、住民票をどうすればよいかご存じでしょうか。
また、住民票以外にも、駐車場所や衣食住など、車上生活をする上で気を付けるべきことが多くあります。

本記事では、車上生活での住民票の取得方法、車上生活ができる場所と禁止されている場所、気を付けることを解説するので、参考にしてください。

なお、この記事ではバンライフも車上生活に統一して解説します。

目次

車上生活でも住民票は取得できる?


住民票を取得するためには住居(建物)が必要なので車のみで住民票を取得はできません。
駐車場でも住民票の取得は不可です。

車上生活でも住民登録はしなければならないので、家族の実家、友人や知人の家で住民登録しましょう。

一般の郵便や宅配便は、最寄りの郵便局やコンビニでも受け取れますが、公的な年金や健康保険料の支払通知は住民登録された住所に届きます。住民登録した住所に住んでいる人に相談して、通知が来たら連絡してもらい、受け取りに行きましょう。

住民登録をせず住所不定になると、役所からの通知が届かない、免許の更新や公的証明書の発行ができないといったデメリットがあります。車上生活を始める前に、必ず住民登録や公的書類の対応といった問題をクリアしてください。

車上生活ができる場所と禁止されている場所


車上生活ができる場所と禁止されている場所、車上生活をする上でやってはいけないことを解説します。

車上生活ができる場所

長時間の車中泊が認められている場所でないと、車上生活はできません。

オートキャンプ場は、車上生活ができる代表的な場所のひとつであり、車で乗り入れできるキャンプ場です。
自然の中で焚火やBBQをしながら車上生活を送れます。トイレや洗面所、ゴミ捨て場が完備されていることが多いので、車上生活初心者におすすめです。

RVパークも車上生活ができます。RVパークは、日本RV協会が定めた、快適に安心して車中泊が出来る施設のことです。全国の温泉や旅館、道の駅、遊園地などに設置が進んでいます。24時間利用可能なトイレや入浴施設が近隣にあること、複数日の滞在が可能であることなどがRVパーク認定の条件なので、車上生活初心者でも快適に過ごせるでしょう。

車中泊用に駐車場を提供しているシェアハウスや、車中泊用に開放している空き地や空き駐車場もあります。
快適性に劣ることがありますが、多くの場合、安価に利用できます。

高速道路のSA・PAは、車上生活が禁止されてはいません。
しかし、あくまでも高速道路利用者の休憩場所であって、宿泊場所ではありません。
車の出入りによる騒音も多く、車上生活には不向きです。ごみの持ち込みや焚火、長期滞在などは避け、他の利用者に迷惑のかからないように心掛けましょう。

車上生活が禁止されている場所

RVパークに認定されている一部の場所を除いて、道の駅やコインパーキングは基本的に車上生活は禁止されています。
仮眠程度に済ませ、長期滞在は避けましょう。

公園やコンビニの駐車場も車上生活は禁止されています。
長期滞在していると不審者扱いされ、警察の職務質問を受けたり駐車場の所有者とトラブルになったりします。

また、空き地になっている私有地も車上生活は禁止です。
人通りが少ないからといって油断して滞在していると、警察や空き地の所有者に注意されたり、付近の住民に通報されたりすることが多くあります。

車上生活をする上でやってはいけないこと

車上生活でやってはいけないことがいくつかあります。

車中に滞在する際は、エンジンのかけっぱなしをしてはいけません。
騒音や臭いで周囲に迷惑をかけるだけでなく、降雪時は排気管が塞がり、一酸化炭素が車内に充満し自分の命にかかわることもあります。暑くても寒くても、エアコンのつけっぱなしは避けましょう。夏は車内用扇風機、冬は寝袋やブランケットを用意してください。

キャンピングカーのように十分に換気できる装置がなければ、車中での火の使用もオススメしません。
車中の酸素濃度が下がり窒息する恐れがあります。車中での火の使用が危険だからといって、車外の許可されていない場所で火を使用するのも厳禁です。

その他にも、ごみを放置する、トイレで物を洗う、駐車スペース以外に駐車する、電気を無断で利用するといった、モラルやマナーに反する行為をしてはいけません。
エンジン音だけでなく音楽や会話による騒音も控えてください。

車上生活をする上で気を付けるべき3つのこと


車上生活をする上で気を付けるべきことが、大きく分けて3つあります。

  • 駐車スペースの確保
  • 税金の納付
  • 衣食住の工夫

①駐車スペースの確保

車上生活をする上で最も大切なことは、駐車スペースの確保です。

前述したように、車中泊を許可されている場所に駐車しましょう。
近くにトイレや売店があると便利ですが、人が集まりやすく、にぎやかになりがちなので、静かに過ごすのは難しいかもしれません。
共用スペースから近すぎず遠すぎず、ほどよい距離の場所を見つけましょう。耳栓を常備することもおすすめします。

交通量が多い場所に駐車すると、騒音で眠れなくなる恐れがある反面、あまりにもひとけがない場所に駐車すると犯罪に遭う恐れがあります。
一度停めたら周囲を歩いて、緊急時に駆け込める施設があるか、人通りや交通量が少なすぎず多すぎず快適かつ安全に過ごせそうか、確認してください。

②税金の納付

税金の納付を怠らないようにしましょう。

住んでいる車に対する自動車税が毎年かかります。持ち家のように固定資産税はかかりません。
キャンピングカーは、特殊車両とみなされ、自動車税が同排気量の乗用車よりも約20%安く済みます。

自動車税以外に、車両重量に応じた自動車重量税もかかります。新車の新規登録時と車検時に支払いが必要です。

車検は、自家用車の場合、初回は新規登録してから3年後、2回目以降は2年ごとに受けなければなりません。
キャンピングカーのような特殊車両の場合は、初回・2回目以降も2年ごとです。

自動車税と同様に、同じ重量でも、乗用車に比べてキャンピングカーのほうが自動車重量税は安価です。

また、住民登録した住居がある地域で住民税が発生します。住民税は多少の地域差があるので、可能であれば少しでも安価な地域で住民登録することをおすすめします。

③衣食住の工夫

快適に車上生活をするために、衣食住の工夫が必要です。

限られた車内スペースに多くの衣類を保管するのは難しいですが、数日分の衣類を車に載せ、生活しながら少しずつ数量を調整することをおすすめします。

自炊すれば食費を節約できますが、車中に調理器具を揃えたり食材を長期保管したりするのは困難です。
割高かもしれませんが、レトルト食品のように調理が簡単で、洗い物が少ない食品を選びましょう。

車中で快適に過ごすためには、防音性、遮光性、防犯性が重要です。
近年は、高性能な耳栓や車用カーテンといった車中泊を快適にするグッズが多く販売されています。自分に合うグッズを探して、活用してください。

まとめ


車上生活での住民票の取得方法、車上生活ができる場所と禁止されている場所、気を付けることを解説しました。

車上生活でも住民登録は必要です。家族や友人に相談して、その人の家に住民登録してください。

快適に車上生活できる場所は限られているので、十分に下調べして、過ごしやすい場所を見つけましょう。

車上生活、バンライフにチャレンジしてみたい人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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