ウォーターポンプの修理・交換方法や費用は?故障の症状や原因も解説!

このページは広告PRを含んでいます

車を運転中に水温計が異常な高温を示したり、オーバーヒートの警告灯がついた経験はありませんか?
冷却水の不足など原因は複数考えられ、ウォーターポンプの故障もそのひとつです。

冷却水を循環させるパーツであるウォーターポンプがなければ少しの距離を走っただけでエンジンはオーバーヒートして故障してしまいます。

今回はそんなウォーターポンプの基礎知識から故障の症状や原因、交換方法まで一挙に解説していきます。

耐久性が高く壊れやすいパーツではありませんが、決して壊れないわけではありません。
いざという時のために基礎知識を知っておきましょう。

目次

ウォーターポンプの基礎知識

ウォーターポンプはエンジンを冷やす冷却水を循環させるためのポンプです。

自動車はエンジン内でガソリンを爆発させた勢いでシリンダーを動かし動力を得ています。
エンジンはガソリンを燃やすうちにどんどん高温になっていき、冷やさなければオーバーヒートしてしまいます。
熱されたエンジンを冷やすための冷却水を循環させるパーツがウォーターポンプということです。

ウォーターポンプの構造

基本的なウォーターポンプは主に以下の5つから成り立っています。

  • ボディ:アルミを中心とした金属からなる、ウォーターポンプの本体
  • フランジ:エンジンからの動力を受けるプーリー(滑車)がつく、円盤状の部分
  • シャフトベアリング:ウォーターポンプの回転を支える軸
  • メカニカルシール:ウォーターポンプの隙間を埋めて冷却水の漏れを防ぐパーツ
  • インペラー:冷却水を押し出すプロペラ

電動のウォーターポンプだと、エンジンからの動力を受ける必要がないためフランジがなくなって、代わりにモーターがついています。

ウォーターポンプの交換時期

ウォーターポンプの交換時期は、走行距離が約10万kmになったときです。
ウォーターポンプとエンジンをつなぐタイミングベルトの寿命が約10万kmで、タイミングベルトの交換のついでにウォーターポンプも交換するケースが多くあります。

ウォーターポンプ自体は個体差があり、約5万kmで冷却水が漏れ出すものもあれば、乗り潰すまで故障知らずだという場合もあります。

タイミングベルトの交換のついでにウォーターポンプも交換するか、故障したら取り替えるというのが普通でしょう。

ウォーターポンプの故障の原因や症状

長持ちするパーツであるウォーターポンプですが、壊れないわけではありません。
故障の原因と症状を紹介していきます。

ウォーターポンプの故障の症状

ウォーターポンプが故障すると以下のような症状が発生します。

  • 冷却水の漏れ
  • ガラガラ、キーン、ウォーンといった異音
  • エンジンのオーバーヒート

エンジンや車両の下に冷却水が漏れているときは、メカニカルシールの力が弱くなっている可能性があります。
国産車で純正採用されている冷却水は赤・緑・青・ピンクのいずれかなので、漏れは分かりやすいはずです。

また、異音がする場合も要注意。ウォーターポンプ内のパーツが折れたり曲がったりしてガラガラいったり、異音の種類は様々です。
異音だけではまだ使い物にならないというわけではありませんが、すぐにダメになってしまうでしょう。
すぐに対処することをおすすめします。

そして、エンジンがオーバーヒートしたときはウォーターポンプの故障を疑ってください。
オーバーヒートは水温計が高温を指していたり、水温警告ランプが点灯することで判断できます。
エンジンから焦げくさいにおいがするのも、オーバーヒート時の特徴です。

ウォーターポンプの故障の原因

ウォーターポンプの故障は冷却水の劣化に起因する場合が多いです。

冷却水はエンジンを動かしているときは常にエンジン内部を循環しているため、徐々に劣化していきます。
劣化した冷却水がウォーターポンプ内の金属を腐食させ、漏れ出すということです。

冷却水自体は2~3年毎の交換が目安です。中には交換が1回目の交換の目安が7年という長寿命の冷却水もあります。

ウォーターポンプの交換方法や費用

ウォーターポンプが故障したときのために、交換方法や費用、依頼する場所を解説していきます。

ウォーターポンプの交換方法

ウォーターポンプは自分で交換できますが、専門知識が必要なのでお店に依頼することをおすすめします。

以下に参考にウォーターポンプを外す手順を紹介します。取り付けるときは逆の手順で、ガスケットは新品に交換してください。また、冷却水を入れたら空気抜きも必要です。
車種によって多少違うことにも注意してください。

  • 1.ドレンボルトから冷却水を抜く
  • 2.ラジエーターを外す
  • 3.プーリーを外す
  • 4.テンショナーを外す
  • 5.タイミングベルトを外す
  • 6.ウォーターポンプを外す

ウォーターポンプの交換費用

安いもので、ウォーターポンプ自体の価格は冷却水を含めて約1万円、工賃も約1万円、合計で約2万円です。

車種によって大きく値段が変わり、高級車や外国車だと合計で5万円以上になることもあります。

ウォーターポンプの交換場所

お近くのディーラー、整備工場、カー用品店で交換可能です。

ただ、ウォーターポンプはあまり壊れるものではないので、在庫がない可能性があります。
車を持っていって即交換できるというケースは少ないでしょう。
しばらく車を預けて、その間は代車で過ごさなくてはいけないかもしれません。

ウォーターポンプは故障しにくいものの、故障したら走行不能

冷却水を循環させエンジンを冷やす働きをする、ウォーターポンプについて解説しました。

冷却水の漏れや異音が不調の合図。完全に故障してしまうとエンジンが焼き付いてしまい走行不能に陥ります。

交換目安が走行距離10万km程度と長持ちする部品ですが、決して壊れないというわけではありません。
水温の異常にはぜひとも注意してください。

関連記事

・車のウォッシャー液の補充方法をご紹介!種類や注意事項についても解説
・DIYでワイパー交換をしよう!初心者でもできる交換方法、費用までを徹底解説!
・車のエアコンが臭いのは何故?消臭方法や対策方法をご紹介

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次