【教え上手になろう】彼女や奥様に運転を教えるとき。教え上手になろう! Vol.01


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自動車教習所を卒業したら街乗りの運転のスキルを磨くのは、公道で実戦あるのみ。でもひとりでは最初は不安なもの。そこで頼りになるのが、身内。ところが、身内は身内にとっても厳しい。ベテランドライバーにはぜひとも優しく丁寧な指導でサポートしてもらいたいと思います。そこで教え上手になるヒントをお伝えしましょう。

目次

身内の厳しい言葉に心が折れた:公道を走るのが怖い!

女性を応援する車生活サイトを運営しているので、女性ドライバーのお悩みの声が集まってくるのですが、その中でもよく上がってくる声が「ダンナ(恋人、父親なそ)の運転指導が厳しい」という相談。「遅い」、「危ない」、「まわり見ろ!」と声を荒げて運転の注意をされるたびに、緊張で手汗をかき、運転するドライバーの心はぎゅぅっと小さく縮みます。気持ちが萎縮すると運転はますます乱れてきます。

助手席に座り、運転者の危なっかしい運転を見ていると、思わず声も荒げたくなる気持ちはわかるのですが、厳しい運転指導は運転者の心を折ります。

「いつもならもう少しまともに運転できるのに、ダンナを乗せると緊張でよりヘタクソになる(30代)」
「ずっと文句を言われ続けるので2度と乗せたくない(30代)」
「あまりにヘタクソと言われて、もうクルマの運転自体が嫌になった(30代)」
と言った声は毎年上がる相談で、途絶えることがありません。

運転に対する車両感覚や周囲との距離の測り方、周囲から情報を得て判断する能力は、すぐに感覚を掴んでスマートに反映できる人もいれば、何度も学習を繰り返し、時間をかけて理解する人もいます。すぐに「危ない、運転センスがない」とサジを投げるのではなく、最初の段階では運転者に寄り添い、ていねいにサポートしてほしいと思います。

まず確認してもらいたいこと:運転姿勢と運転用シューズ


©オフィスタマ(株)

運転を教えるベテランドライバーの方にまず、指導してもらいたいこと、確認してもらいたいことは、運転姿勢と運転シューズです。

チェックポイント

①深くシートに座り、ブレーキペダルを強く踏んだときに膝が軽く曲がる程度の位置にシートを合わせる
②ハンドルは手を9時45分の位置に置き、軽く肘が曲がる位置にセットし、ハンドルを180度以上切ったときに背もたれから背中が浮かない状態にシートを調整
③ヘッドレストが頭部についているか確認。
④シートベルトはゆるみ、ねじれがないかチェック。肩ベルトは鎖骨の中間から胸の間を通り、腰ベルトは骨盤の上を通して着用できているか確認
⑤正しい運転姿勢が確認できたら、ルームミラー、ドアミラーを合わせます。

運転に対して苦手意識があるドライバーは、正しい運転姿勢、ミラーが合わされていないケースが少なくありません。正しい運転姿勢がとれると、運転力は確実にアップします。続いて、“靴”。近ごろはスニカーでも少し底が厚底になっているシューズがあります。靴底はなるべく薄く、ペダル感覚が足裏に伝わるものにしたほうがよいことを伝えてあげましょう。

適度な緊張をほぐし適度なリラックスを:知っている道からレッスンスタート


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自宅から駅まで、自宅からよく行くスーパーまでなど、知っている道で運転指導するところからはじめましょう。運転は適度な緊張は必要ですが、緊張し過ぎると視野が狭くなり、ぎこちない運転になりやすくなります。過度な緊張をほぐして、適度なリラックスができる心の状態にもっていくことが大切です。運転を教えるのであれば、まずは慣れ親しんだ道が一番です。

発進するときはかかとを床につけて、右足の親指と人差し指の付け根あたりでジワーっと踏み、少しずつアクセルを踏み込むように伝えます。必要なスピードに達したら、踏み込む量を一定にして走行することを指示。目線は遠くを見るように促します。慣れていないころは、ルームミラー、ドアミラーを見る回数が少なくなりがちなので、助手席で指導する方は運転者ができていない部分をフォローしながら運転をサポート。

ブレーキに関してはまず大切なポイントがブレーキを踏むタイミング。ブレーキが遅いのは同乗者が怖い思いをするだけでなく、危険。周囲の状況を見て適切にブレーキを踏めるようサポートしましょう。完全にきちんと停止したいところで停まることが何より大事なので、最初はガクガクと車が揺れても怒らずに、適切に踏むポイントを伝えることが大切です。

(Vol.02につづく)

text by インナービューティ講師 鈴木珠美/beecar編集部

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