誰しもバイクを売却する際には、高い査定を望むはずです。
しかし必ずしもそのバイクは高年式・低走行距離のスペシャルコンディション、とはいかないものです。
今回の記事では、特に古いバイクで高額査定を狙うための方法に着目しつつ、業者の選び方や注意点についても解説していきます。
古いバイクは売却にも苦労すると思っている方も多いのですが、決してそんなことはありません。
査定に出す前に、是非ご一読ください。
古いバイクの買取で高額査定を狙うための方法
大前提として、古いバイクであっても買取はしてもらえます。
エンジンがかかり、走行可能であれば、その前提を満たしていると考えて良いでしょう。
より高額査定を狙うための方法、そして準備について考えていきます。
事前のメンテナンスと書類整理をする
可能な限り、そのバイクを良好な状態で維持しておくことが重要です。
定期的な点検、油脂類や消耗部品の交換をしておくと、良いコンディションを保っていられるはずですし、査定にも影響します。
もしメンテナンスをサボっていた箇所があるのであれば、査定前に完了しておくのも良いでしょう。
例えば、エンジンオイル・ブレーキオイル、タイヤ空気圧などが代表的です。
汚れを落とし、洗車し綺麗にしておくというだけでも、査定には影響を与えることができるでしょう。
またオイル交換は勿論、メンテナンスに出した場合、整備手帳にしっかり内容を記載しましょう。
整備手帳はどういったメンテナンスを受けてきたか、その車両のカルテであり、手間のかけ具合が一目でわかります。
査定の際にも、手帳の有無は重視されますし、次のオーナーにとっても大事な財産として引き継がれます。
整備手帳も勿論ですが、当然、車検証や自賠責保険証、納税証明書などは大事な書類です。
レシートや無関係な書類と混ぜておかず、綺麗にまとめておき、査定の際にすぐ提供できるようにしておきましょう。
写真撮影・査定依頼のコツをつかむ
ある程度、古いバイクだと写真を送って査定が完了するというケースもあります。
その場合には、やはり魅力的な写真を送りたいところです。
まずは洗車をしてから、光が当たって輝くように、綺麗でカッコいい画角を探したり、背景に気を使ってみましょう。
買取業者に査定依頼をする際は、なるべく車両の良さを伝えられるよう準備してください。
先の整備手帳であったり、メンテナンスの頻度、エンジンのかかりの良さなど、そのバイクの売りは何かピックアップしてプレゼンしましょう。
適正価格の判断と交渉術を知る
相手はプロですので、いくら強気に交渉したところで、相場のはるか上の査定額を提示されることはまずありません。
かといって相場より下の査定額で売却を進めるのも、面白くないものです。
まずはインターネット上で、愛車に似た条件・コンディションの車両の買取履歴・実績を調べてみましょう。
業者によっては、買取事例をアップしていることもあります。
適正価格を把握しておけば、交渉の中で査定価格を安く提示されても、その根拠は何なのか、もう少し査定アップしてもらえないか、と切り返すことができるかもしれません。
バイク買取業者を比較する
重要な方法として、バイク買取業者に査定依頼をする際、一社だけで終わらせないことです。
必ず複数社に依頼し、査定価格を比較しましょう。
また各業者には、他の買取業者でも査定比較する旨を伝えておくと、その場での契約を断りやすく、かつ高額査定の必要性を意識させられるはずです。
個々に買取業者とやり取りをしても良いですが、今では複数業者に同時に査定依頼を流せる査定サイトもありますので、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。
また当サイトでは、おすすめバイク買取業者をランキング形式で発表している記事もございます。
是非、参考にしていただければと思います。
古いバイクを買取してもらう業者の選び方と注意点
古いバイクを買取してもらう業者の選び方、そして注意点をこの項目で確認していきましょう。
古いバイクを買取してもらう業者の選び方
古いバイクの買取では、ある程度古いバイク専門、あるいは慣れている業者を選定すると良いでしょう。
極端な例ですが、新古車や高年式車両ばかりの店舗では、店の客層と合わず、査定のプラスにならない可能性があります。
選び方としては、以下を基準にしてみましょう。
古いバイク、つまり愛車と同程度の年式やカテゴリーを扱っているかの確認です。
取引実績をWEBに掲載している業者もいますし、販売ラインナップを覗いてみるのも良いでしょう。
あるいはオフロード車やスクーターといった愛車と同じラインナップに強いお店を探すのもおすすめです。
ラインナップが似ていれば、多少古くても積極的な査定をしてくれるかもしれません。
何より査定額が高い業者にこそ売却する、というのが目標となります。
査定額を比較する為に、いくつかの業者で査定を行いましょう。
古いバイクを買取してもらう業者の注意点
次に業者選びにおける注意点です。
永続的な付き合いというよりは、一期一会的な取引になりがちな買取ですが、だからこそトラブルや不快感など抱えずに売却を完了したいものです。
よっぽど友人の紹介や地元の店舗で昔から付き合いがある、というケースでなければ、なかなか良い業者を見抜くのは困難です。
そこで、いくつかの注意点を覚えておき、業者の選定を行いましょう。
まずインターネット上での口コミ、評判をチェックしましょう。
余り対応が良くない、相場より低い査定が出る、などイマイチな評価ならば、敬遠してしまうと良いでしょう。
口コミとはいえ、悪い評判は避けるにこしたことはなく、信頼できる業者選びの第一歩といえます。
電話やメールなどの対応がどうか、という点も重要です。
終始丁寧な対応であれば、こちらとしても安心かつ気持ちよく商談を進められます。
逆に対応に引っかかる点があるならば、仮に査定額が良くとも、トラブルに繋がるのではないかと勘繰ってしまいます。
また問合せや依頼に対して、迅速な対応が行われるかも重要なチェックポイントとなるでしょう。
古いバイクが人気の理由と買取に影響する主なポイント
一概に古いバイク、といっても、ただ年式が古いだけのバイクか、所謂プレミアがつくバイクか、といった差があります。
その人気の理由や、買取りに影響するポイントなどについてまとめてみましょう。
古いバイクが人気の理由
所謂、旧車カテゴリーにあたるバイクの人気は高く、その販売価格(それに伴う売却価格も)は年々右肩上がりです。
新規に車両がつくられず、良好な個体は減っていくのですから当然と言えば当然です。
そして古いバイクは現代のバイクに比べれば性能も低い傾向にあり、故障やメンテナンスコスト、セキュリティ対策も大変です。
また現代のバイクに比べれば、大雑把かつ荒々しい作り、セッティングも見られます。
今や少ない空冷エンジンのサウンド、振動、2スト車の存在、キャブレターのセッティング、面倒にすら感じる要素かもしれませんが、そのダイレクトさをコントロールする妙味もまた魅力です。
そんな旧車ですが、いくつかの車両を挙げ、その人気の理由を見てみましょう。
詳細に言及すると、別に記事が書けてしまうので、概要となります。
興味を持っていただけたら、是非インターネットなどで調べてみて下さい。
1969年デビュー、本田の名を世界に知らしめたマイルストーンといえるバイクです。
当時の主流は単気筒か2気筒でしたが、このバイクはSOHC並列4気筒736ccを搭載。
まさにナナハンブームの鏑矢となりました。
2スト250cc最強の名をほしいままにした名車です。
当時、GP250ccクラスチャンピオンのNSR250の技術を注ぎ込み、公道に送り込まれた一台です。
未だに衝撃的な走行性能を誇ります。
ほとんどグランプリカーの設計であり、余り乗りやすさは考慮されず、スパルタンさに魅力があるバイクです。
今となっては新規に販売されることの絶対に無い、オーパーツ的なバイクといえるかもしれません。
海外ではZ1(900super4)が好評で、川崎の名を世界に轟かせました。
しかし国内では750ccまでの販売しか許されず、排気量を746ccとしたZ2が販売されました。
高回転まで気持ちよく回せる、緻密なセッティングは好評で、一躍人気のバイクとなりました。
勿論、継続的なメンテナンスを行うことが前提ですが、頑丈なバイクでもあり、かつコンディションの維持された個体も存在します。
古いバイクの買取に影響する主なポイント
古いバイクの買取に影響するいくつかのポイントもみていきましょう。
自身で行える範囲でメンテナンスを行いつつ、タイミングできちんとディーラーや専門店に見てもらいましょう。
油脂類の交換やメンテナンスを自身で小まめに行うのも大事ですが、定期点検に出し、プロの知見を得るのも重要です。
そして整備手帳への記載を怠らないようにしましょう。
整備手帳は記載内容が多く、分厚い程良いと思っておきましょう。
大事にするが故、乗らないという人もいるようですが、バイクは適度に乗る方が調子を維持できます。
乗らずに置いておくことで錆がでたり、油脂類やシールが劣化、固着する可能性もあります。
タイヤやサスペンションにも適度な負荷をかけ、コンディションを維持しましょう。
基本的に中古車というものは、純正こそ高評価です。
カスタムはあくまでそのオーナーの個人的趣味であり、商品としてはマイナスとなる可能性があります。
無論、高価で誰しもが憧れるパーツというものは有り、プラスになるケースも存在します。
カスタムするにせよ、純正部品を捨てないようにしておくことが重要です。
まとめ
今回の記事では、古いバイクの高額買取を狙う方法にフォーカスしました。
古いからといって、気後れせず、積極的に査定に挑んでみましょう。
一社で査定価格が出なかったからと諦める必要はありませんので、数社に査定依頼し、評価が良い店舗がないか探してみましょう。
また所謂、旧車カテゴリーについても触れてみましたが、非常に奥深い世界です。
調べてみると魅了されてしまう世界ですので、くれぐれも注意してください。
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