【教え上手になろう】彼女や奥様に運転を教えるとき。教え上手になろう! Vol.02

2019.04.27
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Vol.01に引き続き、身内に運転を教えるコツをお伝えします。先に運転経験を積んだ方がまだ運転に慣れていない方をうまくリードしサポートすることができれば、より安全で楽しいクルマ生活が送れるはず。頼りがいのある運転のサポーターになってもらえると嬉しいですね。

運転が慣れていない人が怖い場所
右左折がある交差点

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まだ運転に慣れていない方が緊張する場面が交差点での右左折です。過度な緊張をしているビギナードライバーにありがちなのが、先行車が右左折したときに、つられて追走してしまうケース。最初のうちは「誘導するから落ち着いて」と運転者の緊張をほどきサポートします。

ビギナードライバーがミスをするときは、周囲のドライバーに迷惑をかけまいと、慌てて操作してしまうときに起りがちです。たとえ後続車からクラクションを鳴らされたとしても、落ち着いて焦らずに安全確認することが最優先であることを運転者に伝えます。助手席でサポートする人が怒ってしまうと、さらに運転者はパニック状態になるので、しっかりとフォローしてあげることが大切。

また2車線、3車線ある道を走っているときは、早めに右折レーン、左折レーンに入ることも運転者が心にゆとりをもてるポイントです。慌てて車線変更をすることがないように、早めに曲がりたいレーンに誘導しましょう。

チェックポイント
①対向車の流れ、対向車の影に隠れているかもしれないバイクなどの存在、横断歩道を渡る人はいないか、安全確認
②交差点で、右折専用の矢印信号が出ていたとしても、対向車がぎりぎりで来ることもあるので目視が大切
③右左折レーンが無い場所では早めにウインカーを出して後続車に知らせる
④左折する場合は、後ろからバイクや自転車がきていないか、横断歩道を渡る人を確認
⑤信号が無い路地での右左折時は、対向車、左右から車が来ていないか、歩行者など安全確認を

運転怖い!と思う場面
狭い道でのすれ違い

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運転に慣れていない方からよく聞く、怖い・苦手な場面が、狭い道での対向車とのすれ違いです。狭い道ではなるべく左端に寄って走行すること、対向車が来た場合は、左に寄ることと同時に、相手のドアミラーと、自分の車の右のドアミラーを意識しながら通り過ぎることを伝えましょう。またどうしてもすれ違いができない場合は、一時避難できる場所に車を停めて相手が通り過ぎるのを持つ。相手のドライバーのほうが慣れているようであれば、いったん停止し、相手に先に通過してもらうことも狭い道の対処法だということを伝えて、運転者の緊張をほぐしましょう。

いろいろな場面の経験を積むことで運転者は少しずつ慣れていくはずです。圧倒的に経験が少ないことが運転者の不安を大きくします。助手席からサポートする方は「ゆっくりで大丈夫、慌てないこと」という言葉をかけることも大切です。

車線変更で失敗したら
次は頑張ろうと励まそう

運転に慣れていないドライバーの方の難関のひとつが車線変更。もっとも気持ちが焦るシーンなので、助手席の方が大声で怒鳴るのはご法度です。最初のうちは比較的交通量の少ない時間帯で、知っている道で練習を重ねていくことがポイント。

車が流れている車線に入る場合は、ドアミラーを見ながら、入りたい車の後ろを見つけ、車線変更をすると決めたら、ウインカーを早めに出し、速度は落とさずに必要に応じて加速しながら車線変更する。ドアミラーで確認しきれない場合は、目視でもチェック。

この一連の流れとポイント伝えながら、車線変更は繰り返し経験することが感覚を掴むコツです。運転者が車線変更する際に、入ろうかどうかと迷い、ふらふらした運転をしてしまったときは、頭ごなしに注意するのではなく、いったん車線変更を辞めて「次のチャンスを待とう」と切り替えます。運転者は失敗すると気持ちが落ち込みやすいので、反省はしてもくよくよしないように励ましましょう。

駐車は自宅の駐車場で練習
慣れたら外の駐車で経験を

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まずは自宅の駐車場でバック駐車の練習を重ねます。どの位置からハンドルを切れば一回で上手く停めることができるのかコツをつかみます。続いて外の駐車場。慣れていないドライバーは前から車を停めたほうが簡単なように思いますが、これは広い場所に停めるときにしか使えません。バック駐車を習得することが駐車をスマートに行う近道だと伝えましょう。根気よく、いろいろな場面で車を停める経験を積んでいくことが駐車の感覚を掴むこつです。いつもよく行くスーパーなどの駐車場をクリアしたら、次は狭い場所やコインパーキングなど、場面をかえて練習を重ねます。3~5か所、違うシチュエーションの駐車場でスムーズに停めることができるようになると、自信もついてくるはずです。

ここに挙げたレッスン内容はいろいろな状況が起こる運転シーンのごく一例。すべてに共通していえることは、サポートする側の運転力はもちろん、臨機応変な対応力と寛大さが必要になります。

そして、
「いまの右折はスムーズだったね」
「駐車、うまくなったね」
など、ほめる言葉も運転者の心をほぐす、ある意味、魔法の言葉です。

まだ運転に自信がないドライバーにとって、身内のベテランドライバーに頼ることができればこれほど心強いことはありません。助手席に座ってサポートする側は、感情的ならないように、根気よく、ていねいにフォローする。人に教えることで改めて自分の運転スキルの見直しもできるはずです。

text by インナービューティ講師 鈴木珠美/beecar編集部

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