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自動車ニュースが5分で分かる!先週(21年3月8日週)の最新情報まとめ

3月8日週の自動車関連ニュースを国内外問わずお届けします。

自動車業界の最新ニュースをスピーディにチェックしたい方にもおすすめ!新型車情報など、自動車業界注目のニュースをピックアップしました。

ホンダ 「S660」生産終了へ…最後の特別仕様車「Modulo X Version Z」を発売

ホンダは3月12日、専用カスタマイズパーツを量産過程で装着、販売するコンプリートカーブランド「Modulo X(モデューロ エックス)」シリーズ「S660 Modulo X(エスロクロクマル モデューロ エックス)」に、特別仕様車「Version Z(バージョンゼット)」を設定し、発売しました。

「S660」は本田技術研究所設立50周年を記念した商品企画提案をきっかけに開発が始まり、2015年4月に発売された軽自動車の2シーター・オープンスポーツモデルです。

これまで3万台以上を販売してきた「S660」ですが、2022年3月をもって生産の終了がアナウンスされました。

「Modulo X Version Z」はこれまで「S660」を支えてきた方々に感謝の気持ちを込めた最後の特別仕様車としています。

「Modulo X」をベースとし、エクステリアは特別ボディ色の「ソニックグレー・パール」を設定し、ブラッククローム調のエンブレム、ブラック塗装へ変更された専用アクティブスポイラー、アルミホイールの塗装もステルスブラックへ変更されています。

インテリアではカーボン調のインテリアパネルを多用し、ドアライニングパネルにはブラックのラックススェードにボルドーレットとグレーステッチを施した合皮製に変更され、質感が向上しています。

「Modulo X Version Z」の価格は3,150,400円です。

参考:「S660 Modulo X」に「Version Z」を設定し発売

アバルト 「595」にスポーツ性を強調した限定車「Momento」が登場

 
FCAジャパンは3月9日、「アバルト」の高性能コンパクトモデル「595」シリーズにスポーツ性を強調した限定車「595 Momento(モメント)」を発売しました。

「595」シリーズの中で最もハイパフォーマンスな「Competizione(コンペティツィオーネ)」をベースに、180psを発生するエンジンやホールド性と軽量化を両立したSabelt製スポーツシート、高性能エキゾーストシステム「レコードモンツァ」ブレンボ製フロントブレーキキャリパー、メカニカルLSDなど、走りを強化するアイテムを装着しました。

また、エクステリアはマッドグレーの特別ボディカラー「Grigio Opaco」に、12スポークの専用17インチアルミホイール、ドアミラーカバーやリップスポイラーに専用のカーボンアクセサリーパーツを採用し、レースカーを想起させるスポーティなスタイルに仕上げられています。

「595 Momento(モメント)」は右ハンドル31台、左ハンドル49台の計80台の限定販売で、価格は4,120,000円です。

参考:限定車「Abarth 595 Momento」を発売

DSオートモビル 「DS7 クロスバック」にプラグインハイブリッドモデル「E-TENSE 4×4」を追加

Groupe PSA Japanは3月10日、DS AUTOMOBILES(DS オートモビル)のフラッグシップSUV、「DS 7 CROSSBACK(クロスバック)」にプラグインハイブリッド4WDを搭載した電動化モデル「E-TENSE 4×4」を発売しました。

最高出力200ps、最大トルク300Nmを発生する1.6リットルガソリンターボエンジンとフロント駆動に110ps、リア駆動に112psを発生する2基の電動モーターを搭載し、システムは最高出力300ps、最大トルクは520Nmを発揮します。

環境性能では、13.2kWhのリチウムイオンバッテリーによりEV走行で、WLTCモード燃費56kmのゼロエミッション走行が可能です。

また、「E-TENSE」専用ボディ色「クリスタル パール」を新たに設定し、インテリアもオフホワイトのレザーをあしらった「RIVOLIインスピレーション」による統一感のある仕様になっています。

「DS 7 CROSSBACK E-TENSE 4×4」の価格は7,320,000円です。

参考:https://newsroom.groupepsajapan.jp/news/20210310_ds7crossback_e-tense

ランドローバー 「レンジローバー ヴェラール」2021年モデルを受注開始

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは3月10日、ランドローバーブランドのSUV「RANGE ROVER VELAR(レンジローバー ヴェラール」の2021年モデルの受注を開始しました。

2021年モデルは、最高出力204ps、最大トルク430Nmを発生し、マイルドハイブリッドシステムを搭載した2.0リットルディーゼルエンジンに、最高出力250ps、最大トルク365Nmを発生する2.0リットルガソリンターボエンジンの2ラインナップとなります。

また、各ホイールに設置した加速度計がロードノイズの原因となる振動を検知、そのロードノイズを反転させた逆位相を自動計算して、車内のスピーカーから発生させ、走行中のノイズを打ち消す「アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーション」をランドローバーで初採用しました。

さらに、3Dサラウンドカメラ、ブラインドスポットアシスト、アダプティブクルーズコントロール、リア子リジョンモニター、リアトラフィックモニターなど、多彩なドライバー支援システムや最新のインフォテイメント・システムを標準装備し、安全性と利便性も向上しています。

「RANGE ROVER VELAR」2021年モデルの価格は8,490,000円~10,760,000円です。

参考:「RANGE ROVER VELAR」2021年モデル 2021年3月10日(水)より受注開始 ロードノイズを低減させる「アクティブ・ロードノイズ・キャンセレーション」を初採用 2021年モデル限定グレード「VELAR EDITION」も投入

マセラティ 新型スーパースポーツ「MC20」の寒冷地テスト動画を公開 圧巻のドリフトシーンも

マセラティジャパンは3月11日、発売が予定されている新型スーパースポーツカー「MC20」の寒冷地テストの動画を公開しました。

イタリア最北部に位置するヴァルテッリーナの雪道や、雪と氷のサーキットで名の馳せる「ギアクシオドロモ・リヴィーニョ」で様々な走行条件での信頼性テストと集中的な寒冷地試験を行っています。

動画では最小限のカモフラージュを施したイエローの「MC20」が雪上テストコースでハイアングルなドリフトを見せつけ、雪上でのパフォーマンスの高さを披露しています。

参考:雪上においてもMC20のパワーは健在

VW 第8世代新型「ゴルフ」予約注文1か月で1,000台を突破

フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは3月9日、2月9日より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーにて開始した新型「ゴルフ」の予約注文台数が、開始から約1か月で 1,000台を突破したと発表しました。

「ゴルフ」は1975年に初代モデルが日本で発売され、日本ではシリーズ累計で90万台以上が輸入・販売されており、フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、新型「ゴルフ」の予約注文が好評に推移しているのも、歴代モデルが築き上げてきた高い評価が背景にあるものとしています。

フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、3月31日までに新型「ゴルフ」を予約した方全員に、オプション費用のサポートとして5万円をプレゼントするキャンペーンを開催しています。

参考:フォルクスワーゲン 新型『ゴルフ』 予約注文好調

ボルボ 電気自動車にエネルギー効率の高い通年使用可能な「リチャージタイヤ」を標準装備へ

ボルボ・カーズは3月8日、北欧・中欧において年間を通じて使用可能なリチャージタイヤを電気自動車に標準装備すると発表しました。

リチャージタイヤとは、通年用タイヤとして初めて欧州タイヤラベリング制度としてAクラスのエネルギー効率を達成したタイヤで、リチャージタイヤを装着して電気自動車の「ボルボXC40を走行させた場合、冬用タイヤと比較してエネルギー消費量を最大8%削減し、平均航続距離を伸ばすことが可能です。

ボルボ・カーズは幅広い天候や路面状況に安全に対応可能なタイヤを1セット使用することで、年に2回のタイヤ交換とユーザー負担を軽減し、CO2排出量を削減を目指すとしています。

参考:ボルボ・カーズ、全ての電気自動車にリチャージタイヤ標準装備へ

スバル 米国IIHS安全性評価で9つの賞を獲得

スバルは3月11日、北米で販売している2021年モデルが、北米IIHS(道路安全保険協会)によって行われた2021年安全性評価において、5つの「トップセイフティピックプラス(TSP+」と4つの「トップセイフティピック(TSP)」の計9つの賞を獲得したと発表しました。

2021年安全性評価においてTSPを獲得するには、6種類ある耐衝撃性能試験のすべてにおいて「Good」、前面衝突予防評価において対車両および対歩行者の両方で「Superior」もしくは「Advanced」、且つヘッドライト性能試験において「Good」もしくは「Acceptable」を獲得することが求められます。

さらに、「Good」もしくは「Acceptable」評価を獲得したヘッドライトを標準装備したモデルには、最高評価であるTSP+が与えられます。

「TSP+」を獲得した車種は「クロストレック ハイブリッド」「フォレスター」「レガシィ」「アウトバック」「アセント」に、「TSP」を獲得した車種は「インプレッサ」「クロストレック」「WRX」のアイサイトおよび特定のヘッドライト装着車です。

また、前面衝突予防評価において、全てのアイサイト装着車両が最高評価の「Superior」を獲得しています。

参考:SUBARUの2021年モデルがIIHS安全性評価で9つの賞を獲得

パイオニア 地図作成子会社「インクリメントP」を売却

パイオニアは3月10日、パイオニアの完全子会社の地図事業を営む「インクリメント・ピー」の全事業を、ポラリス・キャピタル・グループが運営するPIPホールディングス株式会社に譲渡すると発表しました。

インクリメント・ピーは、パイオニアのカーナビ向けの地図データ開発を目的として 1994 年の創業以来、カーナビ以外の用途を含め、幅広いユーザーに地図や位置情報サービスを提供しています。

今回の譲渡は、IT・ソフトウェアサービスに対する経験が豊富で、この業界に対して強いネットワークを有するポラリスがパートナーとなり、インクリメント・ピーがより幅広い用途に向けた地図データ及び関連サービスの開発など地図事業におけるさらなる成長を図るとともに、パイオニアが新成長戦略の下、ソリューションサービス企業への変革を一段と進めるとしています。

参考:パイオニア連結子会社の地図事業の譲渡に関するお知らせ

三菱自動車 2023年を目途に欧州向け販売車をルノーよりOEM供給 新車開発は凍結

三菱自動車は3月10日、欧州市場においてライアンスパートナーであるルノーからOEM供給を受けることを決定したと発表しました。

2023年を目途にルノーから2車種のOEM供給を受ける予定ですが、具体的な販売国やOEM供給の対象モデルは検討中とのことです。

三菱自動車の欧州事業は2020年7月に発表した中期経営計画における「選択と集中」戦略に沿った構造改革の一環として、既に欧州市場に向けた新型車の開発は凍結しており、研究開発費は重点市場であるアセアン等を重視した技術開発に集中させているとしています。

参考:欧州市場におけるルノーから当社へのOEM供給に関して

まとめ

ホンダの軽オープンスポーツ「S660」の生産終了がアナウンスされました。

環境意識が更に高まりEVへの移行が進む中、ガソリンエンジンのスポーツカーの存続が危ぶまれており、中古車市場のスポーツカーの価格にも影響が出ています。

スポーツカーも電動化は避けられない状況ですが、レスポンスの良さや低重心化など、EVはスポーツカーにとってプラスに働く要素も多く、ファン・トゥ・ドライブを味わえるスポーツカーが誕生する可能性は高いと思われます。

新しい価値観を提供するEVスポーツカーの誕生は、そう遠くないかも知れません。