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自動車ニュースが5分で分かる!先週(21年3月15日週)の最新情報まとめ

3月15日週の自動車関連ニュースを国内外問わずお届けします。

自動車業界の最新ニュースをスピーディにチェックしたい方にもおすすめ!新型車情報など、自動車業界注目のニュースをピックアップしました。

プジョー 「308」をフルモデルチェンジ

プジョーは3月18日、コンパクトサルーンセグメントの新型「308」をワールドプレミアしました。

ボディサイズは全長4367mm×全幅1852mm×全高1441mmで、先代と比較し全長で約11cm、全幅で約5cm拡大し、全高は約2cm低くなっています。

エクステリアには新しくなったブランドロゴが初採用され、フロントグリルはロゴに向かい収束するようなパターンとなっています。

パワートレインは150馬力と180馬力の1.6リットルガソリンターボエンジンにプラグインハイブリッド、8速AT合わせた2モデルに、110馬力(6速MT専用)と130馬力に6速MTと8速ATを組み合わせた1.2リットルガソリンターボ、130馬力を発生し、8速ATと6速MTが組み合わされる1.5リットルディーゼルターボエンジンの多彩なラインナップを用意。

また、最新の運転支援システム「Drive Assit 2.0 Pack」搭載車ではストップ&ゴー機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロールにレーンキープアシスト、70km/h~180km/hで作動するセミオートのレーンチェンジ、カーブの曲率に応じて速度を最適化するコーナー速度調整など、多彩な機能を搭載しています。

新型「308」は2021年後半に欧州にて発売予定ですが、日本への導入時期は未定です。

参考:NEW 308 THE NEW FACE OF PEUGEOT(抄訳)

欧州トヨタ Aセグメントのコンセプトモデル「アイゴXプロローグ」を公開

トヨタの欧州部門は3月17日、Aセグメントクラスのコンセプトモデル「Aygo X prologue(アイゴ X プロローグ)」を公開しました。

フランス・ニースにあるトヨタのデザインスタジオ「ED²」にてデザインされたこのコンセプトカーは「スパイシー」をコンセプトとし、香辛料の中で特に辛い唐辛子をイメージしたメタリックカラーの「スパークリングチリレッド」を採用。

リアには黒を多用する大胆な色使いをトヨタは「いたずら」と表し、挑戦的なデザインをアピールしています。

また、ホイールのサイズが大径化され、高いアイポイントを確保したことでドライバーは視界を広げることが可能となっています。

アイゴはトヨタが欧州で販売しているAセグメントハッチバック車で、「アイゴ X プロローグ」はアイゴの後継モデルの示唆と予想されます。

参考:アイゴXプロローグ-Aセグメントの新しいビジョン

Jeep 「ラングラー」に限定車「Unlimited Sport Altitude」が登場

FCAジャパン株式会社は3月16日、Jeepの本格オフローダー「Wrangler Unlimited(ラングラー・アンリミテッド)」に、内外装をスタイリッシュに演出した限定車「Sport Altitude(スポーツ・アルティテュード)」を発表しました。

エクステリアには、ジープのアイコンであるセブンスロットグリルやヘッドライトベゼル、フォグランプベゼル、ホイールに艶感のあるグロスブラック仕上げを施し、精悍な印象を強めています。

ボディカラーは80周年限定車のカラー投票で2位に選ばれたスナッズベリーP/Cと、通常「ルビコン」飲みに設定されるスティンググレーC/C、ホワイトC/Cの3種類を各色限定100台用意されています。

インテリアには外装とコーディネートされたグロスブラック仕上げのインストルメントパネルに、Mopar製ハードトップライナーの採用により質感・快適性が向上しています。

「Wrangler Unlimited Sport Altitude」は3月27日より300台限定で全国販売が開始されます。

価格は5,440,000円です。

参考:限定車「Jeep® Wrangler Unlimited Sport Altitude」を発売

パガーニ サーキット専用ハイパーカー「Huayra R」を発表

イタリアの自動車メーカー「パガーニ・アウトモビリ」は3月19日(日本時間)、レーストラック用ハイパーカー「Huayra R(ウアイラ・アール)」を発表しました。

パガーニは「Huayra R」を最高水準の自動車工学および空気力学のノウハウにかつてない美的感性を融合させたパガーニの技術力と開発力を完全に体現した最新モデルとのことです。

ボディは「カーボチタンHP62 G2」と「カーボトリアックスHP62」の複合素材を使用したモノコックに、クロモリ製のフロント及びリアチューブラーサブフレームを採用し、乾燥重量は1050kgと軽量に仕上げられています。

新開発のパガーニ製6.0リットルV12気筒自然吸気エンジンは9000rpmまでを許容し、最高出力は850馬力、最大トルクは750Nmを発揮します。

「Huayra R」は30台の限定生産で、価格は260万ユーロ(1ユーロ=130円として換算:約3億3,800万円)です。

参考:~世界30台限定生産~ 最高水準のパフォーマンスを発揮する最新モデル「Pagani Huayra R」が登場

ランドローバー 「レンジローバー」に限定車「SVO DESIGN EDITION 2021」が登場

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは3月19日、ラグジュアリーSUV「RANGE ROVER(レンジローバー)」の特別仕様車「SVO DESIGN EDITION 2021」を発売しました。

「SVO DESIGN EDITION 2021」は、2017年、2019年に限定15台で発売し好評だった特別仕様車の第3弾で、5.0リットルV型8気筒スーパーチャージド・ガソリン・エンジンを搭載した「RANGE ROVER VOGUE(ヴォーグ)」をベースに、ランドローバーのハイパフォーマンス・モデルやビスポークオーダーを専門に手がける、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)が設計・開発を行ったボディキット「SVOデザインパック」を装備しています。

サントリーニブラックのエクステリアカラーに、フロントバンパー、フロントグリル、サイドベント、サイドシル・クローティング、リアバンパーからなる「SVOデザインパック」を組み合わせて、全体をブラックで統一。

さらにシャドーアトラスのアクセントを随所に施し、重厚感のある「RANGE ROVER」のスタイルをより一層際立たせています。

「RANGE ROVER SVO DESIGN EDITION 2021」は国内限定7台で、価格は21,000,000円です。

参考:特別仕様車 SVO | オファー&フィナンス | LAND ROVER JAPAN

三菱 タイでの累計生産台数600万台を達成

三菱自動車のタイ王国における生産販売を担う、ミツビシ・モーターズ・タイランドが累計生産台数600万台を達成しました。

1961年にタイで操業開始し、2021年には60周年を迎える同社は、世界120カ国以上に車両を輸出していいます。生産台数600万台のうち440万台はタイ国外に輸出されており、三菱自動車の輸出拠点ともなっています。

三菱自動車CEOの加藤氏は、「当社にとって重要地域であるタイは、政府による後押しもあり、アセアンにおける当社最大の輸出拠点となりました。

好評いただいているトライトンをはじめ、ミラージュなどを生産、さらに世界的に関心の高い環境対応車であるプラグインハイブリッドEVの生産も昨年末に開始しました。今後も魅力ある商品を投入してく所存です。」と述べています。

参考:ミツビシ・モーターズ・タイランド、累計生産台数600万台を達成

ホンダアクセス インターネットリサーチ「クルマ選びとクルマの利用に関する調査 2021」を公表 スポーツカーが似合う女性芸能人1位は「菜々緒さん」

ホンダアクセスは3月16日、自家用車を持っている20歳~69歳のドライバーを対象としたインターネットリサーチ「クルマ選びとクルマの利用に関する調査 2021」の結果を公表しました。

このインターネットリサーチはホンダアクセスが20歳~69歳のドライバー1,000人を対象とし、2021年2月10日~2月12日までの3日間で実施されました。

「次に乗りたいクルマのボディタイプ」や、「新車購入時に付けたい装備」「クルマの購入金額の平均」、「クルマ選びの際に参考にしている情報」など、興味深いリサーチ結果がずらり。

なかには「高級車が似合う芸能人」や「高級車が似合うアニメキャラ」など、ユニークなテーマもあります。「スポーツカーが似合う芸能人」の項目では、女性芸能人の1位に菜々緒さん、男性芸能人の1位に木村拓哉さんがランクインしています。

参考:自家用車を持っている 20 歳~69 歳のドライバー1,000 人に聞いた 「クルマ選びとクルマの利用に関する調査 2021」

VW 2030年までの電動技術に関するロードマップを発表

フォルクスワーゲン・グループは3月15日、オンラインイベント「Power Day」にて、2030 年までのバッテリーおよび充電に関するテクノロジー・ロードマップを発表しました。

ロードマップは、電気自動車をできるだけ多くの人々にとって魅力的で現実的な選択肢とすることを目標としています。

バッテリー関連では、バッテリーセルの統一化や生産の複雑さの軽減により、バッテリーコストを最大50%低減、バッテリー原材料の最大95%のリサイクル化、バッテリーセル需要増加に備え、バッテリー工場の建設や既存向上の生産拡大により年間生産量240GWhを目指すとしています。

またインフラ関連では、パートナーシップにより現在の5倍にあたる18,000か所の急速充電ポイント拡大を目標とし、電気自動車保有台数増加への対応も進めていくとしています。

参考:Power Day:フォルクスワーゲン、2030 年までのバッテリー および充電に関するテクノロジー・ロードマップを発表

ポルシェ 高密度化と急速充電能力が向上するシリコンアノードを使用したバッテリーの開発を発表

ポルシェは3月15日、フォルクスワーゲン・グループのオンラインイベント「Power Day」にて、シリコン素材を用いたバッテリーの高性能化の技術研究を行っていることを発表しました。

バッテリーセル内部のアノード(電極)を一般的なグラファイトからシリコンへ変更し、新しい電解質と添加剤を使用することで摂氏75℃を超える温度でも作動可能となりました。

ポルシェは「電気自動車の重要な前提条件は、高速で便利な充電である」としていますが、この新技術によって減速時のエネルギー回生能力や急速充電能力の向上、エネルギーの高密度化に繋がり、電気自動車のネックであった航続距離や充電スピードの改善が可能となります。

また、充電インフラの面でもヨーロッパの主要高速道路周辺に独自の急速充電ステーションの設置も計画しています。

参考:High-performance batteries with silicon anodes and Porsche fast-charging stations

マツダ 下請法違反で公取委が勧告 下請け業者から手数料5,100万円を不当に徴収

資材メーカーから約5,100万円もの手数料を不正に徴収していたことが発覚したマツダ株式会社。下請法に違反するとして、公正取引委員会はマツダに再発防止を勧告しました。

3社の資材メーカーが部品メーカーへ材料を販売した際に適用した価格と、資材メーカーとマツダとの間であらかじめ合意がなされていた資材メーカーから部品メーカーに対する販売価格との差額を精算金として、マツダが資材メーカーから受け取っていたとされています。

現在はそのような取引形態は廃止し、マツダ株式会社は5,100万円と振込手数料を資材メーカーへ返還しています。

同社は2008年にも下請法違反で勧告を受けていますが、マツダ株式会社は、今後法務部門による点検体制の強化や下請け取引に関わる従業員への教育の徹底など、法令順守体制の強化を行い、再発防止の徹底に務めるとしています。

参考:公正取引委員会からの勧告について[PDF形式]

まとめ

自動車の電動化が進む中、電気自動車のコスト削減に期待が集まっています。

電気自動車の車両価格が高い最大の要因はバッテリーコストと言われており、先日改良されたテスラ「モデル3」の車両価格が大幅に下がったのもバッテリーのコスト低減が要因と噂されています。

多くのメーカーがバッテリー生産強化を公表していますが、バッテリーを制する自動車メーカーが電気自動車を制すると言っても過言ではないかも知れません。