2月29日週の自動車関連ニュースを国内外問わずお届けします。
自動車業界の最新ニュースをスピーディにチェックしたい方にもおすすめ!新型車情報など、自動車業界注目のニュースをピックアップしました。
ホンダ 先進安全技術「Honda SENSING Elite」を搭載した「レジェンド」を発売 自動運転レベル3に適合した国内初のモデル
ホンダは3月5日、「Honda SENSING Elite(ホンダ センシング エリート)」を搭載した新型「LEGEND(レジェンド)」を発売しました。
Honda SENSING Eliteは国土交通省より自動運行装置として型式指定を取得した自動運転レベル3:条件付自動運転車(限定領域)に適合する「トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)」を搭載し、高速道路渋滞時など一定の条件下で、システムがドライバーに代わって運転操作を行うことが可能となっています。
車両制御は3次元の高精度地図や、全球測位衛星システム(GNSS)の情報を用いて、自車の位置や道路状況を把握し、多数の外界認識用センサーで周囲360°を検知や車内のモニタリングカメラでドライバーの状態を見守りながら、メインECUが認知・予測・判断を適切に行い、アクセル、ブレーキ、ステアリングを高度に制御して運転操作を支援します。
また、エクステリアにも専用装備が採用されています。
ブルーアクセサリーランプや専用アルミホイールが装着され、数多くのセンサー類も目立たないよう内臓。自動運行装置搭載車であることを主張しながら、フラッグシップセダンとしての風格を高めています。
「Honda SENSING Elite」を搭載した新型「LEGEND(レジェンド)」の価格は11,000,000円です。
参考:Honda SENSING Elite 搭載 新型「LEGEND」を発売
ダイハツ マレーシア向けコンパクトSUV「Ativa」を発売 DNGA海外展開の第1弾
ダイハツ工業は3月3日、DNGA海外展開の第1弾として、ダイハツマレーシアにおける自動車生産・販売の現地合弁会社であるプロドゥアからコンパクトSUV、新型「Ativa(アティバ)」を発売しました。
新型「Ativa」は2019年に日本で発売したコンパクトSUV「ロッキー」をベースに、マレーシア市場に最適な形に作り上げたモデルで、ダイハツの新時代のクルマ作り「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」による海外展開第1弾商品となります。
プロドゥアは、1993年にダイハツとの協業により創業した、小型車を中心としたマレーシア第二の国民車メーカーで、2006年から2020年まで15年連続でマレーシア国内販売シェアトップを獲得しています。
参考:ダイハツ、DNGA海外展開の第1弾となる商品を市場投入 ~マレーシアで新型コンパクトSUV「Ativa」を発売~
VW コンパクトSUV「T-Closs」を本格発売
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは3月2日、コンパクトSUV「T-Cross(ティークロス)」のカタログモデルを発売しました。
「T-Cross」はVWグループの中で最もコンパクトなSUVモデルで、2020年1月に日本導入記念特別仕様車の発売を開始し、8,930台という、輸入車SUVとしてトップの販売台数を記録しています。
今回発売されるカタログモデルは「TSI Active」と「TSI Style」の2グレード展開です。
パワートレインは1.0リットル3気筒ガソリンターボに7速DSGを組み合わせており、軽快かつ俊敏な走りを実現しているとのことです。
「T-Cross」の価格は2,780,000円~3,030,000円です。
フォルクスワーゲン コンパクト SUV『T-Cross』 本格販売開始
アルファロメオ ジュリアに限定車「Veloce Visconti Edition」が登場
FCAジャパンは3月3日、アルファロメオのプレミアムスポーツサルーン「ジュリア」の限定車「2.0 Turbo Veloce Visconti Edition(2.0ターボ・ヴェローチェ・ヴィスコンティ・エディション)」を発表しました。
「ヴィスコンティ・エディション」は、上質感とスポーティさを兼ね備えた「2.0 ターボ・ヴェローチェ」をベースに、エレガントな雰囲気を一層引き立てる専用のボディカラーや内外装、および特別装備を採用したモデルです。
アルファロメオロゴにも採用されているビッシオーネ(大蛇)はロンバルディアの名家、ヴィスコンティ家の紋章から採ったもので、ボディカラーにはその紋章にグリーンで描かれたビッシオーネのヘリテージに対するオマージュを込め、ヴィスコンティ・グリーンメタリックという名の特別色を採用しました。
また、エクステリアににイエローキャリパー、グリーンのフロントグリル、ブラックのミラーハウジングなど専用カラーのエクステリアパーツが随所に採用されています。
インテリアにはグリーンとマッチしたタンレザー内装や、インテリアパネルにはアルミニウムの代わりにグレーオークウッドが採用され、豪華さが高められています。
「ヴィスコンティ・エディション」は日本限定45台で、3月13日に発売されます。価格は6,190,000円です。
参考:限定車「Alfa Romeo Giulia Veloce Visconti Edition」を発売
スズキ インドでの四輪車輸出台数200万台を達成
スズキは3月2日、スズキ株式会社のインド子会社マルチ・スズキ・インディア社が、2月27日に累計輸出台数200万台を達成したと発表しました。
マルチ・スズキ・インディア社は、1986年に近隣アジア向けに「マルチ800」等の輸出を開始し、翌1987年にはハンガリー向けの出荷を開始し輸出を本格化。
「アルト」、「A-Star」など多様なモデルを欧州、アジアなど世界各国に供給し、2012年には累計100万台を達成しました。
2018年3月にはスズキの四輪車生産の100%子会社スズキ・モーター・グジャラート社で生産するモデルの輸出も開始し、累計100万台達成から9年での累計200万台達成となりました。
スズキはインドを海外市場向け製品の重要な生産・輸出拠点と位置付け、現在では「ジムニー」をはじめ、「バレーノ」、「スイフト」、「ディザイア」など14のモデルを、100を超える国と地域に向けて輸出しており、近年はアフリカ、中南米、中近東といった重点市場への輸出を加速しています。
参考:顧客第一主義を貫く BMW グループ、更なる顧客満足度を目指し、新たな部品センター「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」をオープン
いすゞ 「エルフ」を改良 交差点接触事故を防ぐ交差点警報を国内小型トラックで初めて搭載
いすゞは3月3日、安全性能の向上を図った小型トラック「エルフ」を発売しました。
キャブ前面2カ所に設置した広角の近距離ミリ波レーダーで、交差点右左折時の横断歩行者や自転車、見通しの悪い丁字路・幹線道路沿いの駐車場発進時に側方から走行してくる自動車やバイクを検知し、衝突の危険性が高まると車内ピラーに内蔵された警告灯、および警報音でドライバーへ注意喚起する「交差点警報」を国内トラックで初採用しました。
また、プリクラッシュブレーキを全車標準装備としたほか、夜間走行時の視認性向上のためLEDヘッドランプを採用しました。
改良された「エルフ」の価格は5,346,000円~7,235,800円です。
参考:いすゞ、小型トラック「エルフ」を改良し、発売 -国内小型トラック初の交差点警報を搭載、先進安全装備を拡充し、安全性能を向上-
メルセデスベンツ 花粉飛散量の予測情報を提供 純正ナビゲーションマップ上に表示
メルセデス・ベンツ日本は3月3日、Mercedes me connectの天気予報表示サービスとして、花粉飛散量の予測情報表示を追加導入を開始しました。
オンライン機能付きMBUX搭載車のナビゲーション設定画面において、花粉情報の表示を選択することでナビゲーションマップ上に ”少ない”、”やや多い”、”多い”、”非常に多い” の4段階で花粉飛散量が表示されます。
走行中のエリアだけではなく、目的地付近の花粉飛散量の予測も表示可能なため、事前にチェックした上での花粉症対策に役立てることが可能です。
花粉飛散量の予測情報表示は3月3日~5月15日の期間中の機能となります。
ボルボ・カー・ジャパン 2025年に国内販売でのEV販売比率35%を目指す
ボルボ・カー・ジャパンは3月3日、2025年の段階で販売するモデルの約35%をEVとすることを目指し、2030年には国内で販売委するすべてのモデルをEVのみとすることを発表しました。
ボルボ・カーズは2030年までにハイブリッド車を含む内燃機関搭載車を全世界で段階的に廃止し、完全な電気自動車メーカーになることを発表しており、その発表に伴い、国内販売においても段階的にEVの販売比率を高め、2030年には100%を目指すとしています。
参考:ボルボ・カー・ジャパン2025年にEV販売比率35%へ
ジャガー オフィシャルカーとして2021シーズンも読売巨人軍をサポート
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは3月2日、読売巨人軍と2021シーズンのオフィシャルカー契約を締結したと発表し、併せて読売巨人軍の本拠地球場である東京ドームでオフィシャルカー貸与式を開催しました。
ランドローバー・ジャパンと読売巨人軍とのオフィシャルカー契約は2017年より締結しており、2021シーズンも継続して読売巨人軍の監督、コーチ、選手等を対象に、ジャガーおよびランドローバー車両をオフィシャルカーとして計70台提供し、サポートしていくとのことです。
参考:2021シーズンも読売巨人軍をサポート オフィシャルカー貸与式を開催し、計70台の車両を提供
帝人 モビリティ向けのポリカーボネート樹脂製ソーラーパネルを豪アプライドEV社と共同で開発
帝人は3月2日、LS-EV(低速EV)の軽量化に向けた開発パートナーであるオーストラリアの企業Applied EV社と共同で、ポリカーボネート樹脂製の近未来モビリティ向けソーラールーフを共同開発したと発表しました。
今回開発したソーラーパネルは、帝人のポリカーボネート樹脂「パンライト」グレージングを表層に用いた太陽電池搭載のLS-EV向けルーフで、ガラスでは難しい車体ルーフに適した局面形状を一体形成することで、求められる強度や剛性を実現しました。
従来のポリカーボネート樹脂は耐衝撃性に優れる一方で耐候性に課題があり、屋外での長期間の使用に向けては適切な加工が必要ですが、「パンライト」グレージングは帝人のハードコート技術を活用することで、自動車に要求される10年相当の耐久性を実現しています。
さらに、10kWhのバッテリーを搭載したプロトタイプ車体による豪州の日照条件下の試験では、一般的なソーラーパネルを搭載した車両と比較し走行距離が最大約30%伸びることが確認されたとのことです。
参考:LS-EV 社会における近未来モビリティに向けて 豪AEV社とモビリティ向けソーラールーフを開発
まとめ
自動運転技術の進歩が目まぐるしい中、レベル3自動運転を搭載したホンダ「レジェンド」が発売されました。
レベル3とは高速道路での特定条件下ではシステムが運転を実施するため、ドライバーによる監視が不要となり、テレビやスマートフォンの閲覧が可能となります。
レベル3のシステムを搭載した「レジェンド」は通常モデルより約370万円高く、大衆車などへの普及にはまだ時間が掛かると思われますが、日本の技術が世界の最先端を進んでいることには間違いはなく、「レジェンド」を皮切りに今後も様々な車種の登場が期待されます。