1月18日週の自動車関連ニュースを国内外問わずお届けします。
自動車業界の最新ニュースをスピーディにチェックしたい方にもおすすめ!新型車情報など、自動車業界注目のニュースをピックアップしました。
1FCA・グループPSAの合併企業「ステランティス」が事業開始
FCAジャパンとグループPSAジャパンは1月21日、FCAとグループPSAの合併会社である「ステランティス」が事業を開始したと発表しました。
Abarth、Alfa Romeo、Chrysler、Citroën、Dodge、DS、Fiat、Jeep、Lancia、Maserati、Opel、Peugeot、Ram、Vauxhallの14ブランドで構成され、世界第4位の販売台数、40万人の従業員を擁する自動車メーカーとして事業を展開します。
「ステランティス」は個性豊かで効率的なモビリティ手段を手の届く価格で実現することにより、人々に移動の自由を提供することをビジョンに掲げ、自動車業界が直面する急速かつ重大な変化を事業機会としてとらえていくとしています。
参考:ステランティス 持続的なモビリティの世界的なリーダーを創る
2ホンダ 新型「ヴェゼル」をホームページにて先行公開
ホンダは1月18日、コンパクトSUVの新型「VEZEL(ヴェゼル)」に関する情報をホームページで公開しました。
デザインのワールドプレミアは2月18日にオンラインにて行われますが、ホームページではサイドのリアセクションや、ガラスルーフなどのティザー画像が先行公開されています。
新型「VEZEL」は2021年春に発表・発売を予定しています。
3スズキ インドにて「ジムニー」の生産・輸出を開始
スズキは1月20日、インドの子会社であるマルチ・スズキ・インディア社にてジムニー(日本名:ジムニーシエラ)の生産・輸入を開始したと発表しました。
2018年に現行ジムニーが発売して以来、世界的にジムニーの販売が好調なことから、納期短縮を目的としてグローバルで生産を強化するとしています。
インドで生産するジムニーは現在日本の湖西工場で生産されている輸出モデルと同じ仕様で、マルチ・スズキ社のグルガオン工場で生産され、主に中南米、中東、アフリカ等を仕向け地とする輸出専用モデルとなります。
4ジェイテクト 日産「ローグ」に新世代ステアリング制御を採用した電動パワステを供給
ジェイテクトは1月21日、第2世代内製MCUを搭載した電動パワーステアリング(EPS)が10月下旬より北米で販売が開始される日産自動車「ローグ」に採用されたと発表しました。
新開発のステアリング制御「JWill」を採用し、緻密なチューニングにより幅広いユーザーの操舵間への拘りに応えることが可能となりました。
また、自動車業界の標準化として採用が広まって来ている、ベースモデル開発の「AUTOSAR」対応に基づいた組み込みソフトウェアを第2MCUより採用しています。
参考:第2世代内製MCU搭載電動パワーステアリングを 日産自動車の新型「ローグ」に搭載
5ZMP 首都高全線300km超の計測データを販売開始 自動運転技術に活用可能
ロボット専業会社であるZMPは1月19日、首都高速道路前線走行時の高精細3D-LiDARやカメラ画像等の計測データの販売を開始すると発表しました。
前後左右4箇カ所のカメラ、3D-LiDAR、GPS、IMU(慣性センサー)、車速や操舵角などの車両データを同期して取得したデータセットで、3D-LiDARには128レイヤーで最大検出距離200mのロボセンス社RS-Rubyを使用し、高精細なデータを広範囲に取得しているとのことです。
また、点群データに加えて、3D-LiDARによる物体認識結果も含まれており、ADASや自動運転におけるAI・機械学習アルゴリズムの検証等にも活用が可能です。
参考:首都高全線 300キロ超の128レイヤー3D-LiDARやカメラ画像 AI・機械学習用データセット販売開始
6TOYOTA GAZOO Racing GRヤリス2台体制で2021年JAF全日本ラリー選手権に参戦
トヨタは1月21日、TOYOTA GAZOO RacingがGRヤリス2台体制で、2021年JAF全日本ラリー選手権のトップクラス(JN1)に参戦すると発表しました。
今回より、JAF全日本ラリー選手権で8度チャンピオンに輝いたトップドライバーの勝田範彦選手が加わりました。
また、GRヤリスはFIA世界ラリー選手権で得た技術や技能を織り込み「モータースポーツ用の車両を市販化する」という逆転の発想で開発されたモデルです。
この高いポテンシャルを備えた車両とドライバー、コドライバー、メカニック、エンジニアが一丸となって上位を目指します。
参考:TOYOTA GAZOO Racing、GRヤリス2台体制で 2021年JAF全日本ラリー選手権トップクラスに参戦
7いすゞ 中型トラック「フォワード」の安全装備を改良し発売
いすゞ自動車は1月21日、中型トラック「フォワード」を改良し発売しました。
国内中型トラック初となる右左折時の横断歩行者を検知する交差点警報と、歩行者までの検知対象を拡大したプリクラッシュブレーキの採用しました。
また、LEDヘッドランプおよびフォグランプを標準化し、夜間走行時の視認性を向上しています。快適装備ではハイルーフやBluetoothオーディオが新規設定されています。
新型「フォワード」の東京地区税別希望小売価格は11,957,000円です。
参考:いすゞ、中型トラック「フォワード」を改良し、発売 -国内中型トラック初の交差点警報を搭載、歩行者検知機能を拡充し安全性能を向上-
8オートバックス 電子マネー決済サービスを導入
オートバックスセブンは1月21日、全国のオートバックスグループ店舗(562店舗)にて、電子マネー決済サービスの導入を開始しました。
導入の経緯として、感染予防の観点からレジ会計の迅速化が期待できる他、現金を介した感染リスクや対面リスクの軽減に繋がる為としています。
昨年より導入されたコード決済サービスに加え、今回導入された電子マネー決済は交通系IC、楽天Edy、WAON、nanaco、QUICPay+、iDとなります。
参考:オートバックスグループ店舗で電子マネー決済サービス開始
9ブリヂストン 静粛性を追及したSUV専用タイヤ「ALENZA LX100」を発表
ブリヂストンは1月19日、快適性を追及したSUV専用タイヤ「ALENZA(アレンザ) LX100」を発表しました。
サイレントテクノロジーを採用し、従来品(DUELER H/L850」と対比し騒音エネルギーを22%低減させています。
また、通常、タイヤの摩耗度に比例して大きくなるノイズにも着目し、60%摩耗時で従来品比騒音エネルギーを9%低減させています。
さらにSUVに特化したトレッド部チューニングやSUV専用構造の採用により、ふらつきや乗り心地などの操安性能の向上と、従来品比で摩耗ライフが5%向上しています。
「ALENZA LX100」は2月発売を予定しており、39サイズを設定しています。
参考:快適性を追求したSUV専用タイヤ「ALENZA LX100」を2月より発売
10ダイハツ カーシェアリングサービス「TOYOTA SHARE」を導入
ダイハツ工業は1月21日、トヨタが全国展開しているトヨタ販売店・トヨタレンタリース店によるカーシェアリングサービス「TOYOTA SHARE(トヨタシェア)」を正式導入し、「TOYOTA SHARE ダイハツステーション」としてダイハツ販売会社4社にてサービスの提供を開始しました。
今回サービス提供を開始するのは、ダイハツ広島販売株式会社、大分ダイハツ販売株式会社、ダイハツ東京販売株式会社、ダイハツ沼津販売株式会社の4社で、トヨタグループでシステムを統一し、販売会社ならではの車両品質や幅広いラインナップを揃えることで、サービス性の向上と気軽に利用可能な価格を実現できるとしています。
今後もエリアを順次拡大し、過疎地における移動サービスや、観光地でのモビリティサービスなど、地域密着型のMaaSの実現を目指すとしています。
参考:ダイハツ、新たにカーシェアリング「TOYOTA SHARE」を導入し、 販売会社4社でサービスを開始
まとめ
フランスとイタリアの自動車会社の合併会社「ステランティス」が始動しました。
現在、自動車業界は100年に一度の変革期といわれ、各自動車メーカーも方針を模索している状況ですが、内燃機関からEVへの移行により、中国から新興メーカーの参入も増加してくると思われます。
既存自動車メーカーもこうした流れに負けないよう、合併による資本増強と開発コスト削減を目指す動きが加速しています。
日本のメーカーも、新たな合併の可能性が出てくるかもしれません。