11月30日週の自動車関連ニュースを国内外問わずお届けします。自動車業界の最新ニュースをスピーディにチェックしたい方にもおすすめ!
新型車情報など、自動車業界注目のニュースをピックアップしました。
政府 2030年代半ばにガソリン車の新車販売を禁止へ
政府が、2030年代半ば、国内の新車販売からガソリン車をなくす目標を設定する方向で調整していることがわかりました。
欧米などで2030年代にガソリン車の新車販売を禁止する動きが加速しており、追従するかたちとして見られています。
経済産業省は12月の第2週に自動車メーカーなどと会合を開き、国内の新車販売において2030年代半ばにガソリンエンジンだけの自動車を無くし、全てハイブリッド、電気自動車、水素燃料電池車などにする目標について協議する方向で調整しています。
参考:「脱ガソリン」 2030年半ばまでに 「CO2ゼロ」に向け
パナソニック 新型「ソリオバンディット」向けの小型UHDを供給
パナソニックは12月4日、オートモーティブ社の小型コンバイナタイプHUDがスズキの小型乗用車の新型「ソリオ」「ソリオバンディット」に搭載されたと発表しました。
コンバイナHUDは、運転中のドライバーの前方に設置された半透明の小型パネル(コンバイナ)に車速などの情報を表示することで視線移動や焦点調節を減らし、安全運転に貢献するシステムです。
新商品では、デジタルカメラの開発で培った光学技術を生かしたフル自由曲面コンバイナ&曲面ミラー、高輝度PGU(Picture Generation Unit)を用いて、従来型と比較して本体の小型化と軽量化に加え、低歪かつ明るく鮮明な画面を実現しています。
参考:パナソニックの小型コンバイナタイプHUDが スズキ株式会社の新型「ソリオ」「ソリオ バンディット」に搭載
トヨタ 競技用車両の個人売買サービスを開始
トヨタは12月1日、TOYOTA GAZOO Racingにて競技用車両の個人間売買サービス「TGR TRADE」のトライアルを開始したと発表しました。
競技用車両の中古車市場の問題点でもある「自分が大切に乗ってきた車両を手放したいが、どこに売ればいいのかわからない」「レースやラリーに興味があるので、中古車で手軽に参加してみたいが、どこで買えるのかわからない」という、個人の売りたいユーザーと買いたいユーザーの双方を結びつけるプラットフォームとして、中古車の競技用車両の流通する市場を作り、モータースポーツへの参加ハードルを下げ、クルマファンの裾野拡大に繋げたいとしています。
「TGR TRADE」はスマホで簡単に出品できる手軽さに加え、買いたいユーザーはレース経験者と直接のコミュニケーションを取ることや、レース経験の豊富な「GR Garage」での納車や点検を実施することも可能で、ユーザーのニーズに寄り添ったサービスの展開をしていくとのことです。
参考:競技用車両 個人間売買サービス「TGR TRADE」のトライアルを開始
マツダ 「CX-5」を商品改良
マツダは12月3日、クロスオーバーSUV「CX-5」を商品改良し発売しました。
ディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 2.2」搭載車は最高出力を190psから200psに向上し、アクセルペダルの操作力を最適化することで、高速道路の合流や追い越し加速シーンのパワフルな加速と加減速コントロール性を改善しました。
快適装備ではセンターディスプレイのサイズを8インチから8.8インチと10.25インチに大型化し、マツダコネクティッドサービスを導入しました。
また、特別仕様車として「PROACTIVE」グレードに「Black Tone Edition(ブラックトーンエディション」と、継続販売している「100周年特別記念車」に2.5リットルガソリン車の「25S」を追加設定しました。
「CX-5」の価格は2,678,500円~4,141,500円です。
ダイハツ 「タント」「ミライース」を一部改良
ダイハツは12月1日、「タント」「ミライース」を一部改良し発売しました。
福祉車両も含む「タントカスタム」のフロントフェイスに、迫力のあるメッキ加飾を施した新グレード「スタイルセレクション」を設定し、「タント」には2トーンカラーを4色追加しました。
また、福祉車両の「フレンドシップシリーズ」は標準装備の充実をはかりつつ、リーズナブルな価格設定に見直しされています。
また、「ミライース」は全グレードにオートライトを標準装備、安全性が向上しました。
価格は「タント」で1,243,000円~2,145,000、「ミライース」は860,200円~1,372,800円です。
参考:軽乗用車「タント」、「ミラ イース」を一部改良 ~「タントカスタム」に“スタイルセレクション”グレードを新設定~
アウディジャパン 一部車種の希望小売価格を改定
アウディジャパンは12月1日、一部のアウディのメーカー希望小売価格を改定することを発表しました。
車種は「A1」「A6」「A7」「A8」「Q7」「Q8」「TT」の一部車種で、価格は40,000~300,000の値上げ、100,000円~210,000円の値引きとなります。
新価格の適用は「A1」「Q7」で2020年12月1日より出荷分、「A6」「A7」「A8」「Q8」「TT」で2021年1月より出荷分からとなります。
日産 電気自動車「リーフ」発売から10周年 世界販売台数50万台を達成
日産自動車は12月3日、電気自動車「リーフ」の発売が10年を迎えるとともに、グローバル累計販売台数が50万台に達したと発表しました。
2010年12月に初代「リーフ」が発売され、2代目となる現行型に至るまで、世界59の国や地域で販売されています。
「リーフ」オーナーの累計走行距離は世界中で約160億キロに達し、25億キログラムのCO2排出の低減に貢献しているとのことです。
また、「リーフ」はEVの快適な走行性能に加え、一般家庭や商業施設への電力供給、又は自然災害時の非常電源として従来のモビリティを超えた価値を提供しています。
参考:「日産リーフ」誕生10周年とともに、グローバル累計販売台数50万台を達成
三菱 新型「エクリプス クロス」を発売
三菱自動車は12月4日、クロスオーバーSUVの新型「エクリプス クロス」を発売しました。
全長を延長したほか、フロントは三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用し、リアは従来のツインガラスから一体感を持ったシングルガラスに変更されました。
また、伝達ロスがなく自由自在に前後駆動力配分を行えるツインモーター4WDで、自宅や充電ステーションなどで充電が可能な「PHEV」モデルを新たに設定しました。
新型「エクリプス クロス」の価格は2,531,100円~4,477,000円です。
参考:三菱自動車、クロスオーバーSUV 新型『エクリプス クロス』を発売 ~デザインを一新し、新たにPHEVモデルを設定~
FCAジャパン 「Jeep ラングラー」の装備と希望小売価格を改定
FCAジャパンは12月1日、「Jeep ラングラー」の装備を充実させるとともに、メーカー希望小売価格を変更すると発表しました。
一部グレードの灯火類にLEDを採用し、急な坂道の速度コントロールを行う「ヒルディセントコントロール」や坂道発進時の後退を防ぐ「ヒルアシスト」を標準装備としました。
また外板色に新たに「スナッズベリーPC」を追加設定しました。
「Jeep ラングラー」の価格は5,130,000円~6,280,000円です。
ブリヂストン トラック・バス事業者向けにタイヤの内圧を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツールを提供
ブリヂストンは12月4日、グループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパンが日本国内のトラック・バス事業者向けにタイヤの内圧を遠隔モニタリングするツール「Tirematics(タイヤマティクス)」を活用したデジタルソリューションサービスを12月7日より提供を開始すると発表しました。
「Tirematics」はクラウドを通じてトラック・バス事業者の運行管理等とタイヤの内圧情報を共有するモニタリングツールで、あらかじめホイールにセットされた専用の内圧警報装置が内圧情報を定期的に測定し、異常があれば運行管理者等へアラートメールを届ける仕組みです。
これにより、タイヤ起因のトラブルの未然防止を図り、車両稼働の最大化とタイヤメンテナンスに関する整備の軽労働化や経済性向上に貢献するとしています。
参考:タイヤの内圧を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツール「Tirematics」を12月より国内で本格的に提供開始
まとめ
2030年代半ばにガソリン車の新車販売禁止の検討との報道が各メディアより発信されました。
世界的にEV需要が高まる中、日本の自動車産業の競争力を保つ為にやむを得ない流れではありますが、ガソリン車が無くなることに嫌悪感を抱く声がSNS等で上がっています。
また、充電ステーションの不足の背景には充電設備を運営する事業者の黒字化が困難という問題も抱えており、充電ステーション事業者への支援や、充電施設利用の価格見直し等、対策が急がれています。