(画像:PhotoAC)
10月12日週の自動車関連ニュースを国内外問わずお届けします。
自動車業界の最新ニュースをスピーディにチェックしたい方にもおすすめ!新型車情報など、自動車業界注目のニュースをピックアップしました。
三菱 「エクリプスクロス」をマイナーチェンジ PHEVも追加
三菱自動車は10月15日、マイナーチェンジしたクロスオーバーSUV「エクリプス クロス」の予約注文を同日開始すると発表しました。
近年発売された車種に採用されている三菱のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用し、SUVらしい力強さと安心感を表現しています。また、新型よりプラグインハイブリッド「PHEV」モデルが追加されました。
2.4リットルMIVECエンジンとツインモーターを搭載し、駆動用バッテリーの電力でモーターを駆動する「EV走行モード」、エンジンで発電した電力でモーターを駆動する「シリーズ走行モード」、エンジンで発生した駆動で走行しモーターがアシストする「パラレル走行モード」の3モードを使い分けて走行します。
価格はガソリンモデルで約255万円~約335万円、PHEVモデルで約385万円~約450万円です。
参考:三菱自動車、クロスオーバーSUV 新型『エクリプス クロス』の予約注文を受付け開始 ~デザインを一新し、新たにPHEVモデルを追加~
日産 「エルグランド」をマイナーチェンジ
日産自動車は10月12日、大型ミニバンの「エルグランド」をマイナーチェンジし発売しました。
外装では力強さをイメージするデザインのフロントグリルを採用し、「ブラッククローム」と「サテンクローム」の2カラーを設定しました。ボディカラーも新色を採用し、計5色をラインナップしています。
先進安全技術では新たに、前方を走行する2台前の車両を検知し、急な減速などにより自車の回避操作が必要と判断した場合に、警報によってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW」、走行中に隣接レーンの後側方を走行する接近車両との接触を回避するようステアリング操作を支援する「インテリジェントBSI」、「BSW(後側方車両検知警報)」、「RCTA(後退時車両検知警報)」などを標準装備しています。
価格は3,694,900円~5,351,500円です。
スズキ 「クロスビー」の安全装備を充実化
スズキは10月15日、小型SUVの「クロスビー」の一部の仕様を変更し発売しました。
車線維持支援機能をスズキ車で初めて採用したほか、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール、夜間の歩行者にも検知するデュアルカメラブレーキサポートの採用など、先進安全性能が充実した仕様となっています。
また、後席左右のパーソナルテーブル、シート座面の撥水加工、防泥タイプラゲッジフロア、ステアリングオーディオスイッチなど、使い勝手の良い装備を装着した新グレード「HYBRID MV」を設定しました。
価格は1,805,100円~2,207,700円です。
参考:スズキ、小型乗用車「クロスビー」の安全装備を充実して発売
日野 コネクティッド技術を活用した車両故障の予兆を検知するサービスのトライアルを開始
日野自動車とグループ会社のMOBILOTSは、コネクティッド技術を活用した予防整備「ICT予防整備モニタリングサービス」のトライアルを2020年10月より順次開始すると発表しました。
「ICT予防整備モニタリングサービス」とは、車両から収集した各種データを基に将来の車両不調につながる予兆をモニタリングし、不調が発生する前に予防整備を実施するというものです。
顧客の予期せぬ稼働停止に繋がる突発的な不調を低減することで、稼働時間の最大化に貢献できるとしています。
参考:日野自動車とMOBILOTS、「ICT予防整備モニタリングサービス」の提供に向けたトライアルを開始
ルノー 新型「ルーテシア」の予約を開始
ルノージャポンは10月15日、新型「ルーテシア」のローンチ記念キャンペーンを開始しました。新型「ルーテシア」は官能に働きかけた光と影を主張したデザインで、クラスを超越した質感を目指したとしています。
パワートレインは131馬力と先代「ルーテシアR.S」に匹敵する240Nmを発生する新開発1.3リットルターボエンジンを搭載し、湿式クラッチを採用した7速EDC(デュアルクラッチトランスミッション)を介して路面に動力を伝えます。
また、ルノー・日産・三菱アライアンスにより新開発されたモジュールプラットフォーム「CMF-B」をルノーで初めて採用しました。このプラットフォームは先代ルーテシアより50kg軽量化されつつ、高い剛性を実現しているとのことです。
価格は2,369,000円~2,769,000円です。
NTN 高水準の高速回転性能と高負荷容量を誇る「自動車用ULTAGE円すいころ軸受」の量産納入を開始
ベアリングやドライブシャフトを生産するNTNは10月16日、自動車のトランスミッションやデファレンシャル向けに開発した「自動車用ULTAGE(アルテージ)円すいころ軸受」の量産納入を開始したと発表しました。
自動車の省燃費化を背景に動力伝達装置の小型・軽量・高負荷容量が求められています。
「自動車用ULTAGE円すいころ軸受」は、NTN独自のころ(転動体)形状により、低昇温性に加え、高負荷容量を表す基本動定格荷重は従来品比で1.2倍、軸受寿命は1.8倍以上、許容回転速度は約10%向上と、世界最高水準の高速回転性能と高負荷容量を実現しています。
参考:「自動車用ULTAGE円すいころ軸受」の量産納入を開始
独VW 「ゴルフGTi」のホットバージョン「Clubsport」をワールドプレミア
独フォルクスワーゲンは10月14日(現地時間)、新型「ゴルフGTi」のフラッグシップモデル「Clubsport」を発表しました。
「EA888 evo4」と名付けられた2.0リットルターボエンジンは、最高出力300馬力、最大トルクは400Nmを達成しました。この強力なパワーは新型のビークルダイナミクスマネージャーが電子デフロックとアダプティブシャシーコントロールを緻密に制御し、路面に伝えます。
エクステリアには冷却性能と空力性能を向上させたフロントバンパー、ルーフスポイラーを装着しています。この「Clubsport」は世界一過酷なサーキットとされるニュルブルクリンク北コースの特性に合わせてセッティングされており、印象的なドライビングダイナミクスを提供するとしています。
参考:The new Golf GTI Clubsport – World premiere of the 300 PS flagship GTI model
アウディ RSモデル4車種を一部改良 25周年限定モデルも設定
アウディジャパンは10月13日、ハイパフォーマンスシリーズである「RS4 アバント」「RS5クーペ」「RS5スポーツバック」「TTRSクーペ」の一部改良、また、RSモデル誕生25周年を記念した世界限定モデル「RS 25years」を設定したと発表しました。
「RS4 アバント」「RS5クーペ」「RS5スポーツバック」の3車種は今回のマイナーチェンジで前後バンパー、エアインレット、サイドシルなどを大幅に刷新されました。「TTRSクーペ」はアームレストを標準装備としました。
また、限定モデル「RS 4 Avant RS 25 years」、「RS 5 Sportback RS 25 years」、「TTRS Coupé RS 25 years」は、1994年に衝撃のパフォーマンスでデビューした「RS2アバント」へのオマージュとして、「ノガロブルー・パールエフェクト」のボディカラーを採用。
その他専用ロゴやブルーステッチをあしらった特別装備を備えています。25周年限定モデルの日本への割り当ては各車種35台ずつとのことです。
参考:アウディ、RSモデル4車種を一部改良、およびRSモデル誕生25周年記念限定モデル「RS 25 years」3車種を発売
BMWジャパン 新型「4シリーズ」を発表
BMWジャパンは10月16日、フルモデルチェンジした「4シリーズ クーペ」を発売しました。フロントには特徴的な縦型キドニーグリル、リアにはBMW伝統のL字型コンビネーションライトを採用し、存在感を表現したとしています。
パワートレインは2種類用意され、「420i」には184PS、300Nmを発生する2.0リットル直列4気筒ターボエンジン、「M440i xDrive」には387PS、500Nmを発生する3.0リットル直列6気筒ターボエンジンとなっています。
また、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能や「ドライビング・アシスト・プラス」など、3シリーズ譲りの先進安全機能を標準装備し、サポカー補助金対象モデルとして認定されています。
価格は5,770,000円~10,250,000円です。
参考:
新型BMW 4シリーズ誕生
新型BMW 4シリーズをベースにしたMモデルが誕生
ダイハツ「ムーヴ」、スバル「ステラ」をリコール ブレーキ・テールランプが点灯しなくなるおそれ
ダイハツとスバルは10月15日、「ムーヴ」と「テスラ」のリコールを国土交通省に届け出たと発表しました。
リアのコンビネーションランプにおいて、構成部品の生産管理が不適切なため、樹脂部品の密度が不足しているものがあり、そのままの状態いで使用し続けると当該部品が熱収縮を起こし、最悪の場合、LED素子が周辺部との干渉によって破損し、制動灯及び尾灯が点灯しなくなるおそれがあるとしています。
全車両、リアコンビネーションランプを良品と交換して対処します。対象は平成29年7月21年~平成29年12月4日までに生産された車両で、「ムーヴ」は計11,798台、「テスラ」は計1,412台で、いずれもグレードは「カスタム」が対象です。
10月12日週の話題まとめ
エクリプスクロスのビッグマイナーチェンジの内容が発表されました。
一回り大きいアウトランダーPHEVのユニットとランエボ譲りのAYCとS-AWCによる4輪制御で、楽しい走りが期待できるモデルとなりそうです。最近、スポーティなモデルの話題がなかなか無かった三菱でしたが、久々に「走りの三菱」の復活の兆しを感じさせるモデルが誕生しました。
新型フェアレディZのコンセプトモデルが発表された日産と共同でハイパフォーマンスなスポーツモデルの登場を期待したいところです。