「クラシック・ミーツ・モダン」をテーマに、日本の自動車マーケットをけん引してきた80台を超える往年の名車を展示・紹介・販売するとともに最新モデルも展示するという、日本で初めてのヘリテージカー・イベント「オートモビル カウンシル 2016」(主催:オートモビル カウンシル実行委員会)が、千葉・幕張メッセにおいて、8 月 5 日(木)から 7 日(日)まで開催された。
「くるトピ」では、国産メーカー編と輸入車メーカー・ヘリテージカー専売店ゾーン編の二回に分けてレポートする。
新旧織り交ぜて100台を展示
イベント会場は、メーカーゾーン、ヘリテージカー専売店ゾーン、マルシェ/オーナーズクラブ/イベントオーガナイザーゾーンの3つに分かれており、日本や世界の自動車産業を支えてきた名車がいたるところに展示されていた。
トヨタ カローラ生誕50年を記念して
トヨタは今年で生誕50年を迎えるカローラがテーマで、まさにこのイベントと主旨が合致していた。トヨタ博物館から用意したという初代カローラに始まり、2代目、4代目、そして最新の生誕50年記念特別仕様車につなぐ展示。特別仕様車のシートがなぜ赤なのか、その目で確かめることができた。
参考:【豆知識】カローラ生誕50周年! 初代モデルはどんなクルマだった?
https://car-days.fun/blog/life/1037
ニッサン 新旧GT-Rの競演
日産は、レースから受け継がれる進化をテーマに展示。スカイライン伝説の幕開けとなる1964年プリンス・スカイラインGT、ポルシェにリベンジを果たした1966年プリンス・R380の血を引く、1972年スカイライン2000GT-R。そして、ちょうどプリンスと日産が合併して50年を迎える2017年モデルのGT-Rである。
ホンダ 幻のS360とS660
ホンダは、現在販売中のS660に至る“マイクロスポーツ”の歴史をシンプルに展示。1962年10月の全日本自動車ショウ(東京モーターショーの前身)にて公開し大きな話題となったS360だが、諸事情により市販化されず、幻のマイクロスポーツとして語り継がれている。
スバル 水平対向エンジンの初期型と最新型
スバルといえばボクサーこと水平対向エンジンだが、こちらも誕生からちょうど50年。1966年にスバル初の量産小型車となるスバル1000から始まった歴史は、1972年に世界初の量産オンロード4WDとなったレオーネ・エステートバンにもつながる。常に進化を続けるボクサーエンジンは、スバルの追及する「走り」や「安全性」に必要不可欠なのである。
参考:【豆知識】乗用車4WDの元祖「スバル・レオーネ」が残したもの
https://car-days.fun/blog/life/975
マツダ ニューヨーク国際自動車ショー公開モデル「MX-5 RF」への軌跡
2016年のニューヨーク国際自動車ショー公開モデルMX-5 RFをゴールとし、そこまでの軌跡として、1960年のR360から紹介する展示。現在もその名を世界にとどろかす初代ロードスターや、2015年の東京モーターショーで常に人だかりが絶えず話題となったRX-Visionを経由させ、魂動デザインに至る道を歩くことができた。
いかがでしたでしょうか。
次回は「輸入車メーカー・ヘリテージカー専売店ゾーン編」と題し、レポートしたい。
<イベント詳細>
名称:AUTOMOBILE COUNCIL 2016 (オートモビル カウンシル 2016)
テーマ:クラシック・ミーツ・モダン
会期:2016年8月5日(金)~ 2016年8月7日(日)
会場:幕張メッセ
主催:AUTOMOBILE COUNCIL 実行委員会
後援:経済産業省、日本自動車輸入組合(JAIA)、CAR GRAPHIC
協賛:エンケイ(株)、(株)トレメッツォ、(株)ブリヂストン
URL:http://www.automobile-council.com/
text by くるトピ編集部