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【車販売最前線コラム】中古車を探すとき、希望条件に値段をつけてみる!?

皆さん、はじめまして。私は、自動車販売店の営業担当者に向けた研修講師を長年やっている内田と申します。こちらのコラムでは、長く中古車業界に携わってきた経験から、皆さんの中古車購入に役立つ情報をお話ししていきたいと思います。

希望の車がなかなか見つからない時、どうするのか?

中古車を探すとき、カーセンサーやgoo.netといった中古車情報サイトで、「フーガ370GTタイプS/ブラック/4万km以内/予算は250万円」と、自分のほしいクルマの条件を絞り込んで検索する人は多いと思います。しかし、条件に近いクルマがあったとしても、条件にバッチリ合うクルマはなかなか出てきませんよね。

そんなときは、一度、自分の条件を客観視してみるといいでしょう。

「客観視って?」と思われるかもしれませんが、簡単なことです。それは「それぞれの条件に値段をつけてみる」ということ。

たとえば、「希望のボディカラーはブラックだけど、240万円で買えるならシルバーでもいいかな?」と自分に問いかけてみるのです。「シルバーだったら絶対にいらない」と思うのか、「10万円以上安く買えるならシルバーでもいいかな」と思うのかを、考えてみてください。 自問した答えが前者なら、ブラックのボディカラーは「絶対条件」なのでしょう。しかし、後者なら、価格などの条件次第では「シルバーでもいい」ということですよね。中古車情報サイトでボディカラーの条件を変えて、シルバーのクルマがあれば、閲覧してみましょう。

もしかしたら、思わぬ出物に出会えるかもしれませんよ!

そこで出た結論が「やっぱり俺には、フーガ370GTタイプSのブラックしかないんだ!」となれば、覚悟を決めてとことん探し続けましょう(笑)。 ボディカラーだけでなく、他の装備やグレード、走行距離も同じです。「走行距離が6万キロでも、230万円なら」と、自分の希望条件に値段をつけてみると、冷静に客観視してクルマ選びができます。

自分の希望条件を客観視して値段をつけてみる。

ここまでお話ししてきた条件に値段をつける方法は、私が普段、販売店の営業担当に教えている商談ノウハウのひとつですが、中古車探しをする上でも使える方法です。

こうしたノウハウを、これからときどきご紹介していきますので、よろしくお願いします。

text by 内田憲志