今回の記事では、おすすめの洗車グッズの選び方を徹底解説していきます。
洗車に欠かせない洗車グッズですが、洗車を自身で行ってみたいが選び方がわからない、という方も多いはずです。
カー用品店に行けば、新商品や目玉グッズが沢山並んでいますので、店員のおすすめで満足、となるかもしれません。
勿論、そういった選び方が悪いわけではありませんし、新商品や流行の商品も魅力的です。
この記事は、洗車グッズ選びのより基本的な部分から解説することで、初心者・上級者問わず、洗車アイテムの基本から応用まで押さえられる内容になっています。

洗車グッズの選び方が重要な理由
そもそも洗車グッズというだけに、洗って綺麗になればそれでOK、と思われがちです。
ある程度汚れを落とすこと自体は、洗車グッズどころか家にある雑巾タオルでも極論可能です。
洗車グッズ選びが重要な理由としては、洗い上がり(仕上がり)の差、洗車にかかる労力の差、など無視できない点があるからです。
洗車グッズで仕上がりは大きく変わる
洗車グッズによって、洗車の仕上がりには大きく差が生まれます。
洗車の大まかな流れとしては、車体を水流し→シャンプーがけ→水流し→拭き上げ(→ワックスやコーティングがけ)となります。
最初の水流しだけでも、ホースをつまんで水をかけるのか、ガンタイプのノズル付かで、まったく違います。
ホースをつまんで10分も水をかけていれば、指は痛くなりますし、安定しない水流ではホコリや泥を流し切れません。
シャンプーも泡立ちの良いもの、シャンプーがけ用スポンジも大きめで保水量が多いものにすれば、大量のシャンプーを掬い取れ、汚れを一気に浮かし絡め取れるでしょう。
拭き上げ時も、ただのタオルで吸水量が少ないと、いつまでたっても拭きあがらず、水滴が乾いて跡が残ってしまいます。
洗車は多くの水、シャンプーで短時間に行うのが勝負の分かれ道です。
より効果的で効率的な洗車には、愛車に合ったグッズを選ぶ必要があるということです。
初心者が失敗しがちな洗車グッズの選択ポイント
特に初心者が失敗しがちな洗車グッズの選択ポイントを考えてみましょう。
例えば、そのアイテムの用途及び使い道を正しく理解できていない、などの可能性が考えられます。
カーショップには数多の商品が並んでいますが、中には上級者用であったり、車によっては向き不向きのアイテムもあります。
最初は安くても良いので、汎用的でシンプルな商品を選ぶのがおすすめです。
例えばシャンプーは泡立ちが良く、研磨剤など入っていないもの。コーティング剤は車体色を問わず、吹きかけ拭き上げるだけのもの。といったシンプルさが売りというものを選択のポイントに入れると良いでしょう。
他に水道ホースであれば、駐車している車両まで十分に届くか、といったオーナーでなければ把握できない部分も注意が必要です。
多少は余裕ある長さを確保する、といった前提で商品選びをしてください。
愛車をキレイに保つためのおすすめの洗車グッズの選び方
先に述べたように洗車グッズを選ぶにも、注意すべきポイントがあります。
少々重複する部分もありますが、この項目で基本的なグッズの選び方から少し踏み込んだ選び方まで触れていきましょう。
基本的な洗車グッズのおすすめの選び方
基本的な洗車には、以下のような道具が必要になります。
- ホース
- バケツ
- シャンプー
- スポンジ
- クロス
- ワックス、コーティング剤
これらが揃っていると、問題なく洗車が行えるでしょう。
せっかくだからと上級者の真似をして、同じものを買えばいいかというと、実はそういうわけでもありません。
まずはシンプルな商品や使いやすい商品を手に取り、慣れてきたら(使い切ったら)より好みのものを探してみると良いでしょう。
例えばホースは十分な長さかつガンタイプで、バケツはシャンプーを泡立てるのに十分な大きさであれば家にあるものでも十分です。
カーシャンプーは基本的に研磨剤が入っていないもの、多少安くても大容量のものであれば、泡立たせるのに少々大雑把な用量を使えて安心です。
スポンジも安くて良いので大きめのもの、吸水量が多く泡をたっぷり車体に付けられます。
ワックス・コーティング剤も車体色や系統に合ったものを買うのがおすすめですが、スプレータイプのコーティング剤は吹いた後、拭き上げるだけのものなら簡単にピカピカにでき、満足感が高いでしょう。
このようにシンプルさを考慮し、高性能を売りにしたアイテム選びは慣れてから、という思考で洗車グッズを選ぶ方法もおすすめです。
ボディを傷めないための洗車グッズのおすすめの選び方
ボディを傷めないための洗車グッズの選び方、という観点にも注目してみましょう。
例えば、タイヤをブラシで磨く場合、同じブラシでボディなどを磨くのはご法度です。
またホイルをスポンジで磨いた場合、そのスポンジでボディを磨くことも同様にやめましょう。
タイヤやホイルは汚れやホコリ、ブレーキダストなどの付着が多く、それらがスポンジやブラシに残り、ボディに撫でつけられ、ヤスリのように傷つける恐れがあるからです。
つまりボディとそれ以外でブラシやスポンジは分けると、ボディを傷めるリスクを減らすことができます。
またホースがギリギリの長さで、車体廻りをグルグル動いていると、ホースが車体に当たりキズを付けることも有ります。
ホースは余裕のある長さのもの、かつ使用時にしっかり引っ張り出しておくようにしましょう。
時に人間自身、または着衣が車体にキズを付けるかもしれません。
懸命に手を伸ばして屋根を拭くとき、身体や服が車体にバンバン当たっていないでしょうか。
無理をせず、足場や脚立の購入を検討しましょう。
疲れの軽減にもなりますし、安全の観点からもおすすめです。
仕上がりをランクアップさせる便利な洗車グッズのおすすめの選び方
各洗車グッズを用途ごとに使いこなすことが、仕上がりのランクアップにつながります。
ただし車両や洗車環境など個々の都合があり、それぞれに合ったものを紹介し尽くすのは難しいため、アイテムを絞ってご紹介します。
一つ目は、クロスです。
とくに大判のマイクロファイバークロスがおすすめです。
極論、洗車は拭き上げ勝負といえ、たっぷり水まみれの車体から、水垢をいかに残さず拭き上げるかがキモです。
自然乾燥では水滴が乾き、カルキや不純物が白く残ってしまい、放置すると塗面にダメージを与えます。
その為、拭き上げは迅速に行いますが、強い力でゴシゴシ拭き上げてもダメージを与えてしまいます。
大き目のマイクロファイバークロスならば、優しく車体に添わせるようにすれば、広い面の水を吸い取ってくれます。
小さいものも小回りが利き、隙間などを拭き上げるのに便利なので、両サイズ揃えておくのも良いでしょう。
二つ目は、ワックス・コーティング剤です。
このアイテム選びは、いわゆる沼といえるかもしれません。
先に述べたように、スプレータイプのコーティング剤は使いやすく、効果も実感できる良いチョイスです。
しかし持続力という点は、他に譲らざる得ません。
というのも、やはり雨や日光により、洗い流されたり効果が弱くなりがちだからです。
次は少しステップアップして、固形や半練りワックスを使用してみてはいかがでしょうか。
適量を把握した塗りや拭き上げの手間はありますが、仕上がりの良さ、持続性の点からおすすめです。
また車体カラーに合った商品ラインナップを選ぶようにしてください。(メタリック系向け、ソリッド系向け、赤色向け、白色向け…etc)

洗車に必要な基本おすすめグッズ一覧
では洗車に必要な基本となるグッズ、そのオススメを一覧にしています。
まずはこれらグッズで所有していないものから購入してみましょう。
カーシャンプー
汚れをふやかし、浮かし、最終的に流すために必要なカーシャンプーです。
商品の選び方ですが、慣れるまでは研磨剤など入っていないオーソドックスなものが良いでしょう。
しいて言うのであれば、泡立ちの良さを謳ったアイテムで量の多いものが(大雑把かつ神経質にならず)扱いやすいのではないでしょうか。
ワックス効果を売りにしている商品も多く、コーティングの手間を省きたい方には、そういったアイテムもおすすめです。
ホース
ただのホースでは、先端を指でつまんで勢いをつけ噴射することになりますので、指先が疲れてしまいます。
ガンタイプのノズルであれば、霧やジェットなど水の出し方も選べますし、指や手も疲れません。
また長さも重要です。
ギリギリではなく、長めの商品のほうが、余裕をもって洗車ができるでしょう。
洗車バケツ
シャンプーを水で泡立てて、使用するためのバケツです。
家にあるバケツでも利用可能ですが、ある程度の大きさ(15~20ℓ前後)があるほうが、一気にシャンプーを泡立てられるのでおすすめです。
他の洗車グッズをまとめて収納しておくのにも、便利です。
洗車スポンジ
こちらも大き目のスポンジがおすすめです。
肝心なのは大量のシャンプーと水分を一気に吸水し車を磨けるか、という点です。
他に、固すぎるとシャンプー吸水時に腕が疲れたり、汚れを車体に強くこすり付けたりしてしまうので、適度な柔らかさがあると良いでしょう。
洗車ブラシ
いくつかの用途が考えられますが、スポンジの替わりに車体を磨くのに使うものがあります。
もう一つは、タイヤやホイルを洗うものです。
タイヤやホイルは、ブレーキダストときつい汚れが付着し、そのブラシで車体も洗おうとするとその汚れで車体を傷つけてしまいます。
必ず車体を洗うものとは別に用意し、タイヤ・ホイル用として管理しましょう。
しっかりしたコシのあるものが使いやすく、おすすめです。
マイクロファイバークロス
シャンプーがけと水流しの後、拭き上げに使用するマイクロファイバークロスです。
こちらも小さなものより大判のものだと、広い面を一気に拭き上げられます。
ドアやボンネット廻りなど狭い箇所には、小さなクロスも用意しておくと便利です。
ワックス・コーティング剤
ワックスやコーティング剤は、幅広い商品ラインナップがあります。
使い慣れたり、好みがわかるまでは使い勝手を重視するのがおすすめです。
スプレータイプのコーティング剤だと、スプレーし拭き上げるだけというお手軽さが魅力です。
慣れてきたら固形や半練りワックスなどにも手を出してみると、奥深い洗車道が見えてくるでしょう。
洗車にあると便利なおすすめグッズ一覧
次に洗車にあると便利なおすすめグッズです。
より楽に、仕上がり良く洗車を行いたい方はステップアップアイテムとして検討してみてはいかがでしょうか。
高圧洗浄機
憧れの一品といえる洗車アイテムではないでしょうか。
ホースにつなぐタイプ、バケツに水を貯めるタイプなど、多様な商品があるので、予算・用途を吟味し検討しましょう。
空気の圧力で水を噴射する商品と、電動駆動のものがあり、電動の方がパワフルです。
電動の商品は、全般駆動音が大きめなので、自宅近隣への迷惑なども考慮すべきです。
ちなみに洗車以外にも、自宅廻りの掃除にも利用可能でタイルや敷地の汚れ落としでも活用できるはずです。
フォームガン
シャンプーを泡立てつつ、均一に車両に吹き付けるアイテムです。
ホースに付けるタイプ、空気の圧力で押し出すタイプなどがあります。
空気圧力を利用する商品は、値段もお手頃なものが選べます。
洗車用脚立
ミニバンや軽ハイトワゴンなど、居住空間に余裕のある車両が人気ですが、同時に背が高く、面積も多く、洗車の手間も増えています。
屋根やフロントガラスに手を伸ばすにも、台があった方が便利です。
いっそのこと、しっかりとした足場=洗車用脚立を用意するのもおすすめです。
脚立タイプだけでなく、横に長い足場タイプだとミニバンなどの広い屋根も磨きやすくなるでしょう。
タイヤワックス
タイヤも専用ブラシで磨いてしまうと良いですが、どうしてもマットな仕上がりになります。
磨いた後にタイヤワックスを使えば、黒々と照りのある美しい姿にできます。
また汚れや紫外線からタイヤを守ることも出来る、おすすめのアイテムです。
泡スプレータイプは気軽に汚れ落としとワックスを兼ねることができます。
拭きつけてブラシやスポンジで塗り広げられる商品は、持ちも良く仕上がりも綺麗です。
少し手間をかけて良いなら、ブラシと一緒に検討してみるのも良いでしょう。

洗車グッズに関するよくある質問
最後に洗車グッズに関するよくある質問について、答えていきましょう。
洗車グッズの保管方法やメンテナンスはどうすればよい?
洗車グッズは基本的には濡れ道具で、物置など暗所に保管する方が多いはずです。
洗車後は、スポンジやバケツ、クロスなどをしっかり乾かしてから保管してください。
他の道具にも、水滴が付いていたりしますので、濡れたまま暗所に放り込まないようにしましょう。
せっかくのアイテムがカビてしまったり、傷んでしまいます。
シャンプーやコーティング剤も明るく温度が上がるような場所に置かず、暗所に保管することで、品質が長持ちするでしょう。
洗車傷を防ぐための注意点は?
洗車傷の多くは、スポンジで洗う際に、ホコリや汚れ(泥・砂)をこすり付けることで発生します。
洗車のコツともいえますが、最初にたっぷりの水で車体を流してください。
同様にシャンプーがけもたっぷりシャンプーを含ませ、優しく一方向に円を描くように、汚れを浮かせるイメージで行ってください。
力任せの作業は、洗車中には一切必要ありません。
汚れを効率的に落とすにはどうすればよい?
上記にも触れましたが、水とシャンプーをたっぷり使うというのが一つのコツです。
水流し時、付着した汚れを全部流すのは不可能ですので、頑固な汚れはふやかすという意識を持ちましょう。
また暑く、日光が強いと水がすぐ乾いてしまい、汚れが乾いたり、水垢が出来てしまいます。
こういう環境では、定期的に水がけをするなど、再度濡らしてから拭き上げなければならない、と非効率的です。
いっそ洗車は早朝や日没後、曇り、気温が低い時間を狙うのがおすすめです。
まとめ
今回はおすすめの洗車グッズの選び方にフォーカスしてみました。
カー用品店に行ってみると、洗車グッズの多さに圧倒されてしまうかも知れません。
その中から、必要なアイテムをチョイスするのは大変です。
まずは基本を押さえた商品選びをしつつ、洗車の経験値を積んでみましょう。
そして足りないモノ、欲しいモノが出てきたら、買い足していくと良いでしょう。



