ハイウェイホテルと車中泊は、旅行で宿泊する際の選択肢としてよく検討されます。ハイウェイホテルは高速道路のSAやPAにある宿泊施設です、一方、車中泊は車内で休むスタイルで、特定の休憩所や公共の駐車場を利用することが一般的です。
本記事では、ハイウェイホテルの基本情報とメリットとデメリット、車中泊との比較、おすすめのハイウェイホテルを紹介します。
そのときの旅のスタイルでどちらが適しているか変わるので、ぜひ自分に合った宿泊方法を選んでください。
ハイウェイホテルとは?
ハイウェイホテルは、主にサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に設けられた宿泊施設です。これらのエリアは高速道路の途中に位置しているため、休憩や宿泊を目的として高速道路を走る旅行者が利用できます。
ハイウェイホテルの特徴
ハイウェイホテルは宿泊、入浴、シャワー、ランドリーなどのサービスを利用できることが特徴です。予約は可能ですが、空き部屋がある場合は当日でも利用できます。
高速道路には24時間ドライバーが走っているので、ハイウェイホテルもそれに対応して長時間オープンしている箇所が多くあります。たとえば、EXPASA足柄(上り)では、12:00~翌日10:00で入浴施設を利用できます。
ハイウェイホテルの宿泊料金
宿泊料金は、平日、土日祝日、長期連休などのシーズンに応じて変動しますがオフシーズンで3000円程度からです。
簡素な部屋を通常のホテルより安価に利用できます。
ハイウェイホテルと車中泊、どちらを選ぶべき?
旅行や長距離運転の際、宿泊の方法としてハイウェイホテルと車中泊が考えられます。どちらを選ぶべきかは、その状況や目的によって異なります。それぞれの選択肢のメリットとデメリットを紹介します。
ハイウェイホテルのメリット・デメリット
ハイウェイホテルのメリットは以下の通りです。
- 設備が整っていて利便性・快適性が高い
- セキュリティが充実していて安全性が高い
簡易な施設とはいえ、ベッドやトイレ、浴室などの設備が整っているので旅の疲れを癒すのにぴったりです。宿泊中にSA・PAの飲食店や売店も利用でき、必需品は一通り手に入るでしょう。ホテル内にWi-Fiがあることもうれしいポイントです。
また、一般的なホテルと同等のセキュリティが確保されているため車中泊と比べて安全に過ごせます。
一方、デメリットは以下の通りです。
- 空室がなければ宿泊できない
- 数が多くない
空室がなければ宿泊できません。運転で疲れた体を引きづって受付に行っても満室で宿泊できない場合もあります。予約は可能ですが、その場合は予約したハイウェイホテルに泊まらなければいけないので、旅行中の計画変更がしにくくなります。
また、ハイウェイホテルは2024年4月時点で全国で9施設です。車の往来が多いSA・PAにあり、そこを通らない場合は選択肢から外れてしまいます。
車中泊のメリット・デメリット
車中泊のメリット・デメリットは以下の通りです。
- 自由度が高い
- お金がかからない
車中泊は禁止されている場所を除けば時と場所を問わず可能なのでとても自由度が高いです。好きなときに車中泊をして、好きなときに出発できます。ただ、SA・PAはあくまで休憩施設であり宿泊施設ではありません。長時間のアイドリングや長期滞在をしないよう、注意してください。
また、車中泊はお金がかからないので、そのお金を使い食事やアクティビティをより豪華に体験できることもメリットです。
一方、以下のようなデメリットがあります。
- 疲れを解消しにくい
- 施設を快適に使えない
- 安全性に劣る
多くの車では、ベッドのようなフラットな環境では寝られません。また、暑さ・寒さを耐える手段も必要で、快適に熟睡するには相応の準備が必要です。周りの車のエンジン音やライトでなかなか寝付けないこともあります。
また、ハイウェイホテルでは好きに使えるトイレやシャワーも、車中泊では車を出て少し歩く必要があり少々不便です。さらに、シャワーも限られたSAにしかなく、有料で時間制です。
おすすなハイウェイホテル3選
おすすめの人気ハイウェイホテルを3つ紹介します。
レストイン時之栖(足柄SA上り)
レストイン時之栖は静岡県御殿場市の足柄SA上りにある最大級のハイウェイホテルです。東名高速道路上り唯一のハイウェアホテルで、名古屋から東京方面に向かう方にとってありがたい憩いの場となるでしょう。
非常に大きなSAなだけあって、アルコールを除き食事に困ることはありません。レストラン、高濃度炭酸水、サウナ、マッサージチェアなども完備しています。
時間のある旅なら、高速道路を夜通し走って早く目的地に着くのもよいですが、気持ちのいいお風呂でリラックスして余裕を持って走るのもよい選択でしょう。
レストイン多賀(多賀SA)
レストイン多賀は滋賀県・名神高速道路のSAにあるハイウェイホテルです。特徴はなんといってもアクセスのよさ。名神高速道路の上り下り両方から利用できます。
大浴場や男性専用カプセルルームもあり、疲れを癒すなら申し分ない施設といえるでしょう。車中泊は少々キツイ、という方はレストイン多賀のカプセルルームを試してみてはいかがでしょうか。
ファーストラウンジ豊田上郷(豊田上郷SA)
ファーストラウンジ豊田上郷は愛知県・東名高速道路下り豊田上郷SA内にあるハイウェイホテルです。非常にシンプルな部屋を安価で利用できるのが特徴です。
2024年4月時点で最も安いプランで1泊3,000円。机やベッドマットのない簡単な部屋ですが、足を延ばして寝れるだけでもありがたいという方は多いかと思います。宿泊にできるだけお金をかけたくないけれど少しでも疲れは癒したい方におすすめです。
まとめ
ハイウェイホテルについて、車中泊の比較とおすすめの施設を紹介しました。
ハイウェイホテルと車中泊、それぞれの選択にはメリットとデメリットがあります。ハイウェイホテルは、利便性が高く、安全で快適に宿泊できます。一方、車中泊は自由度が高くお金もかかりませんが、安全性や快適性がホテルと比べて劣ります。
どちらがよいかは、旅の目的や予算、快適さの優先度によって異なります。ご自身の旅のスタイルにあった宿泊方法を選んでください。