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高速道路で渋滞が起きる原因とは?発生箇所についても解説

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高速道路は一般道と違い信号がなく、道路が広く、交差点もありません。
そのため高速道路はどこでも軽快に車が流れるかと思いきや、渋滞が所々で発生します。

先頭がどうなっているかも分からず、ノロノロとしか進まないためイライラした経験がある方も多いでしょう。

高速道路の発生原因を知っていると混みやすいポイントもわかり、渋滞を回避して素早く目的地に到着できます。
むしろ、知識がないと自分が渋滞を引き起こしてしまうかもしれません。

そこで今回は、渋滞の基本知識から3つの原因、そして渋滞が発生しやすい箇所を解説します。
渋滞に関する知識を身につけ、快適ドライブを楽しんでください。

高速道路の渋滞についての基礎知識


そもそも渋滞とはなんなのでしょうか?
車が混んでいるという状態であることは間違いありませんが、明確に知っている方は少ないかもしれません。

実は、高速道路の渋滞には明確に定義があります。
NEXCO西日本高速道路における渋滞とは「時速40km以下で低速走行、あるいは停止発進を繰り返す事例が1km以上かつ15分以上継続した状態」とされています。

ここで渋滞の長さをどのように計測しているか疑問に思う方もいるかもしれません。
渋滞の長さはトラフィックカウンターと呼ばれる計測機で計測しています。
高速道路に約2km間隔で埋め込まれているトラフィックカウンターが通過する車の数や速度などを計測して、そのデータをもとに道路管制センターが渋滞かどうかを判断しています。

トラフィックカウンターが埋め込まれていない一部路線では、交通管理隊や料金所の係員が目視で渋滞を見て道路管制センターに報告して、同様に道路管制センターが渋滞を判断しています。

高速道路の渋滞が起きる3つの原因


NEXCO東日本によると、高速道路で渋滞が起こる原因は大きく分けて3つあります。
それぞれの全体に対する割合とともに下に紹介します。

  • 1位:交通集中渋滞(76%)
  • 2位:事故渋滞(16%)
  • 3位:工事渋滞(2%)

1位:交通集中渋滞(76%)

最も渋滞の原因になりうるのが交通集中渋滞です。
交通集中渋滞は上り坂やブレーキによる速度低下が主な原因で、下のような流れで発生します。

  • 1.前方の車のスピードが、上り坂やブレーキにより落ちる
  • 2.車間が近くなるため、後方の車がブレーキを踏む
  • 3.またひとつ後ろの車がブレーキを踏む
  • 4.後続車が次々とブレーキを繰り返し、だんだん流れが悪くなる
  • 5.後ろの方の車は完全に停止したりノロノロ運転になる

交通集中渋滞が発生しやすいポイント、つまり速度が落ちやすい箇所は下のようにある程度決まっています。

  • 上り坂・サグ部
  • 接続道路
  • インターチェンジ
  • トンネル

どうして速度が落ちやすいのかなどの詳細は後述しています。

2位:事故渋滞(16%)

渋滞の原因として2番目に多いものが事故渋滞です。事故車などが道を塞いで車線が少なくなるため、渋滞を引き起こします。
加えて、事故の様子を見るための減速が渋滞を引き起こす「野次馬渋滞」が同時に発生することも少なくありません。
野次馬をしている人の意識は事故車にあるので、脇見運転の状態です。そのため、野次馬をしている車が前の車に衝突するなどの二次災害に繋がることもあります。

事故は予測できないものなので事故渋滞を回避することは難しいでしょう。
ただ、高速道路上にある電光掲示板やハイウェイラジオなどで事故情報を入手すれば、ある程度は回避できるかもしれません。

3位:工事渋滞(2%)

3番目に多いものが工事渋滞です。
工事渋滞は事故渋滞と同じく車線を潰してしまうので渋滞の原因になります。
しかし、事故渋滞と違って工事渋滞は事前に高速道路各社のホームページやSA・PAでアナウンスされています。そのため、高速道路に乗る前から渋滞回避することが容易です。

渋滞原因1位の「交通集中渋滞」の発生箇所


渋滞原因1位である交通集中渋滞は以下の場所でよく頻発します。

  • 上り坂・サグ部
  • インターチェンジ(IC)
  • ジャンクション(JCT)
  • トンネル

上り坂・サグ部

急な上り坂だと車のパワーが足りなくてスピードが出せない場合があります。しかし、ゆるい上り坂でも登っていることに気がつかず知らず知らずにスピードが落ちることが多くあります。

サグ部とは下り坂から上り坂に変わるV字部分のこと。
緩やかに傾斜が変わっていくため、上り坂になったことに気がつかないケースが多々あります。

こまめにスピードメーターを見てスピードが落ちていないか確認することが、渋滞を作らないためのポイントです。

インターチェンジ(IC)

インターチェンジは道路と道路を接続する施設。高速道路においては高速道路と一般道を繋いでいる出入り口を指すことがほとんどです。

インターチェンジ付近になると車はスピードを落とすため渋滞の一因になります。
さらに、一般道に降りるための料金所が混雑していたりその先に信号があると、そこを先頭に高速道路内まで渋滞が発生することも。

降りたいインターチェンジが大変に混雑していたら、あえてその前のインターチェンジで降りて一般道で目的地に向かうのもひとつの手です。

ジャンクション(JCT)

ジャンクションはインターチェンジの一種で、特に高速道路と高速道路を結ぶものです。
インターチェンジと同じくスピードが落ちますし、2つの道路が1つになることで交通量が増えるので渋滞しがちです。
例えば東名高速の海老名JCTなど渋滞しやすいジャンクションは決まっているため、そこは一般道を走り回避してもよいでしょう。

トンネル

トンネルはその圧迫感や暗がりにより知らず知らずスピードが落ちてしまいます。
上り坂でなくても気をつけていないとスピードが落ちがちなので注意してください。

トンネルに入ったらスピードメーターを意識して見て、速度がキープできているか確かめてみてください。

渋滞の原因を知って上手に回避しよう


高速道路で発生する渋滞の原因について解説しました。
渋滞を回避するコツは、渋滞が起きがちな区域を知っておくこと。そして、渋滞を引き起こさないポイントは上り坂やトンネルなどでスピードを落とさないことです。

渋滞に巻き込まれないためにも、そして渋滞の原因を作り出さないためにも、今回紹介した内容を頭にとどめて気持ちのいいドライブを楽しんでください。

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