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【新車情報】BMWのミッドサイズSUV、X3がフルモデルチェンジ

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BMWは、2017年10月19日、クロスオーバーSUVのBMW X3のフルモデルチェンジを発表しました。

BMWがSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶXシリーズのミッドサイズモデル「X3」は、輸入車ミッドサイズSUVの中でも、一早く投入されたモデル。最新型は、3世代目となります。

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新型は、全車4WD仕様の“xDrive”モデルで、パワーユニットにガソリン仕様「20i」とクリーンディーゼル仕様「20d」の2タイプを設定。

それぞれ標準車に加え、内外装の装飾と装備が異なるラグジュアリーな“xLine”、BMW Mのスポーティさを受け継ぐ“M Sport”が用意されています。

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エクステリアはSUVらしい逞しさを強調しながらも、ルーフラインをクーペライクなものとするなどスポーティに纏められているのが特徴。フロントマスクは、BMW伝統のキドニーグリルはより大型化され、力強いマスクへと進化しています。

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インテリアでは、ダッシュボードデザインや操作系システムを新世代BMWと共通するものにアップデート。最大の違いは、インフォテイメントシステムのモニターがタッチスクリーン化され、ダッシュボード上に移設された点。これにより視認性と使い勝手が向上されています。
またロングホイールベース化により、キャビンのゆとりが増したほか、550L~最大1600Lのラゲッジスペースを確保しています。

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プラットフォームは、歴代モデル同様にFRベースで作られており、50:50の理想的な重量配分を実現。さらに最大55kgの軽量化も図られ、走行性能を向上。また先代同様に高い悪路走破性を受け継ぎ、最低地上高を204mm確保しています。

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日本仕様のパワートレインは、ガソリン、クリーンディーゼル共に2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載。メインとなるクリーンディーゼル仕様のxDrive20dは、最高出力190ps/4000rpm、最大トルク400Nm/1750~2500rpmを発揮。燃料消費率は、17.0km/Lとなっています。クリーンディーゼルエンジンも新型となり、微粒子フィルター、酸化触媒およびNOx吸蔵触媒、AdBlue噴射装置付きSCR触媒を含むBMWブルー・パフォーマンス・テクノロジーを採用。いわゆる尿素を使ったクリーンディーゼルになりました。

一方のガソリンエンジンですが、こちらは来年の初旬に上陸予定のため、詳細なスペックがまだ明かされていませんが、欧州仕様では最高出力184ps/5000rpm、最大トルク290Nm/1350~4600rpmとなっており、ほぼ同等のスペックとなるでしょう。なお、トランスミッションは全車8速ATとなります。

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もちろん、先進の運転支援機能も向上しており、BMW最新世代の“ドライビング・アシスト・プラス”を搭載。これにより全車速対応ACCや歩行者対応の衝突回避被害軽減ブレーキ、渋滞時の先行車追従走行サポート、車線中央維持支援のステアリングアシストなどを実現しています。

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新価格は、639万円~710万円となっています。次々と輸入車ミッドサイズSUVの新型が投入される中、そのなかでも唯一第3世代に渡り作り込んでいる先駆者としてのX3の実力が試されそうですね。

text & photo by OHTO Yasuhiro