イオンペットとルノー・ジャポンは、イオンモール幕張新都心ペットモールで、ペット業界初の「ドクターカー」をメディア向けに公開しました。
これはイオンペットとルノー・ジャポンのコラボで生み出されたペット用のドクターカーで、ルノーのMPVであるカングーがベースです。外観は、ドクターカーを示す専用ラッピングを施し、大型のルーフラックが装着されています。
普通のカングーと大きく異なるのは車内で、超音波診断装置や酸素吸入設備、過去の受診記録等にアクセスできるPC、簡単な手術が行えるキットなどを搭載。さらに100Lの水タンクとシンクで使用した水を収める排水タンク、大容量バッテリーなども備えており、まさに移動可能な動物病院に仕上げられています。
完成したドクターカーは、イオンモール幕張新都心のイオンペット店舗「pecos」に併設されている24時間対応の動物病院に配備され、通常時は往診などに使われるそうですが、もうひとつ大きな目的があり、それは災害発生時に被災地に獣医や動物看護士と共に駆けつけ、ペットの究明救急活動やケアを行うこと。
イオンペットによると、以前よりドクターカーの構想はあったそうですが、今年4月熊本地震で現地の店舗も被災。獣医がいるにも関わらず、病気や怪我のペットの受け入れもできず、往診にも対応できないという歯がゆい経験から、その必要性を強く感じ、ドクターカーの実現に踏み切ったそうです。
欧州では、郵便車などの多くの荷物を運ぶ商用車としても活躍するカングーですから、多くの設備を備え、長距離を移動しなくてはならないドクターカーに最適といえるでしょう。
text & photo by OHTO Yasuhiro