カーリースは月々定額で新車に乗れる便利なサービスとして人気を集めていますが、最初に契約した期間中に解約できないことが欠点です。もしどうしても契約期間中に解約しなくてはいけない事態になった場合、違約金が発生することがあります。そんな違約金の支払いに困る方も少なくありません。
本記事では、カーリースの違約金が払えない場合の具体的な対処法や、違約金が発生するケース、さらには違約金を回避するための方法について詳しく解説します。
カーリースの違約金が払えない場合の対処法は2つ
もしカーリースの違約金が払えなくなった場合どうしたらいいのか、対処法を2つ紹介します。
対処法1.カーリース会社に相談する
違約金の支払いが困難な場合、最初にカーリース会社への相談してみましょう。多くのカーリース会社では、以下のような柔軟な対応を検討してくれる可能性があります。
- 分割払いへの変更
- 支払い期限の見直し
- 違約金額の見直し
- 返済プランの組み直し
支払いが厳しいことは言いにくいですが、早めに相談すればするほど、より良い条件で解決できる可能性があります。支払いの意思があることを示し、具体的な返済計画を提案することが大切です。その姿勢を見せることで、会社側も前向きに検討してくれるでしょう。
対処法2.フリーローンやカードローンでお金を工面する
カーリース会社との交渉が難しい場合、フリーローンやカードローンの利用も選択肢のひとつです。ただし、以下の点に注意が必要です。
- 複数の金融機関で金利を比較する
- 無理のない返済計画を立てる
- 総支払額を確認する
違約金を支払うために借りたローンが返せなくなると、元も子もありません。安易なローン利用は避け、必ず自分の返済能力を考慮した返済の道筋を立てましょう。
カーリースの違約金が発生する3つのパターン
原則契約を満了しなければいけないカーローンですが、どんなときに違約金が発生するのでしょうか。3パターンを紹介します。
なお、未経過分の税金やメンテナンス、車検費用は支払う必要がなく、カーリース会社によって費用も異なることにご注意ください。
中途解約をした場合
カーリース会社によっては、自分の意志での契約期間中の解約が認められます。ただし、このケースで途中解約する場合、以下のことに注意してください。
- 残リース料の全額
- 遅延損害金(支払いが遅れている場合)
- 事務手数料など
一般的に契約期間が多く残っているほど、違約金額は高額になる傾向があります。カーリースの契約は短期間になるほど総額が高価になるため契約期間をいつまでにするか悩みどころですが、確実に車を保有するであろう期間だけで契約することをおすすめします。
全損事故が起こった場合
全損事故を起こしてしまった場合も、これ以上契約した車に乗れないので途中解約となり以下のお金を支払う必要が出てきます。
- 残リース料の全額
- 車両保険でカバーされない回復費用
- 遅延損害金(支払いが遅れている場合)
- 事務手数料など
できるだけ事故が起こらないように安全運転するのはカーリースに限らないことですが、事故は思いもよらぬタイミングで起こるので完全に避けることは困難です。保険でできるだけカバーできるよう、車両保険には確実に加入することをおすすめします。
契約者が死亡した場合
万が一契約者が死亡した場合も、途中解約となり以下のお金が発生します。
- 残リース料の全額
- 遅延損害金(支払いが遅れている場合)
- 事務手数料など
これらのお金は相続人に請求されることになります。生命保険への加入や契約時に特約を締結することで、相続人の負担を減らすことが可能です。
カーリースの違約金に関するよくある質問
カーリースの違約金に関してよくある質問を3つ紹介します。
カーリースの違約金を支払わないとどうなる?
違約金を支払わないと、以下の事態に陥る可能性があります。
- 信用情報機関へのブラックリスト登録
- 法的手続きや強制執行を受ける
違約金の支払いを無視し続けると、信用機関のブラックリストに登録されることがあります。これにより、将来的にカーリースに関わらずさまざまなローンが組めなくなったり、クレジットカードが作成できなくなるなど信用情報に傷がつきます。
また、法的手続きや強制執行を受け、本人の意思とは関係なく金融口座からお金を引き落とされる可能性も十分にあります。
カーリースの違約金の相場や内訳は?
一般的な違約金の相場や内訳は以下の通りです。
- 残リース料の全額
- 数万円の事務手数料
残った契約期間にもよりますが、一般的には残リース料の全額を違約金として支払う必要があります。たとえば、200万円の車の残価が50万円としたら、差額の150万円を月々で割って支払います。2年契約ですと、月々6万2,500円の支払いです。仮に1年で途中解約した場合、残りの75万円は違約金として支払う必要があります。さらに、契約満了できたときには支払う必要のない事務手数料が、途中解約の際は数万円かかります。
カーリースの違約金を発生させないためにできることは?
できるだけカーリースの違約金は発生させないように、カーリース契約時には以下のことに気を付けてください。
- 適切な契約期間の設定
- 任意保険への加入
- 定期的なメンテナンス
- 余裕のある支払い計画の設定
最も基本となることが、適切な契約期間の設定です。リースする車を絶対に利用するであろう期間で契約をするようにしましょう。また、避けられない事故が発生する可能性もあるので、それに備え任意保険にも確実に加入することをおすすめします。
定期的な車のメンテナンスも推奨します。メンテナンスを怠ると、走行中に車が不調になりそのまま事故を起こし全損なんてこともあるので、車の調子を整えることは重要です。
最後に、カーリースの月々の負担が厳しく途中解約するケースを避けるためにも、契約時に余裕のある支払い計画を検討することも忘れないようにしてください。
途中解約で違約金を支払う可能性があっても、カーリースは一定期間のみ車を使う人にとっては賢い選択肢です。最新のカーリースおすすめランキングを参考に、自分にあったカーリースサービスを選択して下さい。
まとめ
カーリースの違約金について、発生するシチュエーションや発生させないためのポイントを紹介しました。
カーリースは途中解約しなくてもよい計画の立案が大切です。もし途中解約せざるを得ない状況になっても、カーリース会社への早めの相談などの適切な対応をできるだけ素早く実施ことで、多少なり負担を減らすことができます。
カーリースを選ぶときは、契約条件と解約条項を必ず確認し、自身の利用状況にあった最適な選択をすることをおすすめします。