マクラーレン・オートモーティブは、3月8日、東京・港区のマクラーレン東京ショールームにて、マクラーレン720Sを日本初披露しました。
マクラーレンの最新モデルの720Sは、3月7日に開幕されたジュネーブ国際モーターショーでワールドプレミアされたばかり。日本での公開はジュネーブに次ぐタイミングとなり、そのことからも、マクラーレンの日本市場への期待の大きさが感じられます。
720Sは、マクラーレンスーパーシリーズ初の第2世代モデルで、650Sの後続となるモデルです。従来もシャシーは、カーボン製でしたが、新型ではルーフ部を含め基本骨格をフルカーボンボディ化したことで、更なる軽量化が図られただけでなく、より高い強度と剛性の確保が実現されています。
マクラーレンの特徴ともいえるMRレイアウトとディヘドラルドアを備えたスタイルは従来と共通ですが、デザインも新世代へと進化しています。印象的なのがフロントマスクで、これまでの採用していたP1ライクなマスクではなく、LEDを採用した大型ヘッドライトユニットを低く配置し、低重心スタイルを強調したものとなっています。またサイドビューもラジエーター用のエアインテークを廃止することで、より美しいシルエットに仕上げられています。
名前の由来でもある720psを発揮するエンジンも新型で、4.0LのV8ツインターボエンジンを搭載。最高出力は720ps、最大トルクは770Nmという驚異的なパワーを誇ります。その結果、0-100km/h加速が2.9秒、最高速度は341km/hにも達します。
新生代モデルの720Sの特徴の一つとして挙げられるのが、さらなる運転する愉しさの追求です。そのため、ドライバーのコントロール領域が拡大されており、新シャシーシステム「プロアクティブ・シャシー・コントロールⅡ」を採用しています。これによりドリフトアングルの設定が可能で、このスーパーカーを自在にドリフトコントロールできるようになっているというから驚き。もちろん、スポーツドライビングの心は必要だと思われますが、ドリフトをクルマがサポートしてくれるというのは実にユニークでしょう。
注目の価格は、3338万3000円からと公表されており、デリバリーの開始は、7月からを予定しているそうです。
text & photo by OHTO Yasuhiro