~INTERVIEW~カーシェアリングアプリ「エニカ」で広がるクルマ好きの和

皆さん、「カーシェアリング」をご存知でしょうか。

カーシェアリング(英: carsharing)とは?

一般に登録を行った会員間で特定の自動車を共同使用するサービスないしはシステムのこと。自動車を借りるという面ではレンタカーと近い存在であるが、一般にレンタカーよりもごく短時間の利用を想定しており、利用者にとってはレンタカーよりも便利で安価になるように設定されていることが多い。

出典:Wikipedeia

有名なものだと、タイムズカープラスオリックスカーシェアなどがありますね。これらは基本、企業が所有する車を消費者に提供するものです。

今回編集部がインタビューするのは、株式会社ディー・エヌ・エー(以下DeNA)が提供するサービス「Anyca(エニカ)」。個人間でカーシェアリングを行うことが出来るアプリです。 渋谷ヒカリエにオフィスを構える同社で、担当者の大見さん、広報の黒田さんにお話を伺ってきました!

目次

まず「Anyca(エニカ)」について教えてください。

(大見さん)個人間でクルマをシェアするカーシェアリングサービスです(詳しくはこちら)。利用後はレビューを書いてもらったり、自動車保険に1日単位で加入するシステムもあるので安心して利用できるようになっています。

(編集部)昨今若者のクルマ離れが叫ばれている中、なぜ御社が、あえてクルマのビジネスに参入したのですか?

(大見さん)DeNAはゲームで大きな成長を遂げてきましたが、スマホゲーム業界への注力はもちろん、新たに「新規事業に投資して育てていこう」と始まった事業のひとつがエニカです。確かに若者のクルマ離れは深刻ですが、それでもクルマ産業は非常に大きな市場ですからね。

(編集部)新規事業でクルマに目を向けるのは異業種ならではというか、クルマ業界に身を置いていると中々出来ない発想かもしれないですね。

エニカの利用について

(編集部)料金や登録台数はどんな感じなんでしょうか。

(大見さん)一日当たりの使用料は1円から設定できますが、、現在登録していただいている車では安くて12時間500円~ですかね。登録台数は約1,500台、一都三県中心に全国で利用されています。

(編集部)一番遠いところだと、どの辺りですか?

(黒田さん)北海道から沖縄まで・・・今の登録状況だと、西表島とかありますよ。

(編集部)離島まで!!幅広く利用されていますね。ちなみにお二人もクルマを登録されているんですか?

(大見さん)はい、僕は個人間売買で購入したレンジローバーを登録してます。

(黒田さん)僕は古いグランドチェロキーを。この間故障したんで、今はちょっとシェアできないですけど・・・。(笑)

エニカに登録されているのは、どんなクルマ?

(編集部)エニカに登録されている高級車にはどんなものがあるんですか?

(大見さん)たくさんありますよ。アウディのR8、ロータスのエキシージ、テスラのモデルS、モーガン、GT-Rや86などもありますし・・・

(編集部)高級車や、テスラみたいな自家用車としては中々買えないタイプのクルマは需要ありそうですね。

(大見さん)まさにそうで、エニカではオープンカーが一番人気です。

でも、クルマをシェアするのって不安ですよね・・・

(編集部)個人間でクルマをシェアするのって、やっぱり不安があると思いますが、ユーザーからはどんな反応がありますか?

(大見さん)意外と皆さん抵抗なく利用されています。自分の愛車を見てもらいたい、乗ってもらって気持ちを分かち合いたいという方は結構いらっしゃいます。

(編集部)そうなんですね~。掲載されているクルマの写真がすごくきれいですけど、こんな風に撮れるのかなあ。大変そう・・・

(大見さん)オーナーの方にはプロカメラマンによる無料写真撮影会なども開催していますよ。

(編集部)それは助かる!手厚いフォローですね。

(大見さん)ユーザー間の信頼関係も強くて、受け渡しの際に仲良くなって長時間話し込んじゃったり、カーシェアリングをきっかけクルマ好きのコミュニティを広げる方はすごく多いです。リピーターのコンビも多いですし、女性同士限定でシェアなどもありますね。

(編集部)クルマ好きの交流やコミュニティ作りにも一役買っているわけですね!

(大見さん)月に数回リアルイベントを開催したり、毎週オーナー向けの説明イベントもやってますし、もうエニカチームはほとんどイベント屋さんみたいになってますね。(笑)

クルマ好きのコミュニティを増やしたい

(編集部)いろいろとお話を伺ってきましたが、何か読者に伝えたいことはありますか?

(大見さん)エニカをきっかけに、世の中にクルマファンの方をもっと増やして、若者がクルマを好きになるようお手伝いをさせていただきたいです。実際にエニカではクルマを通して様々なドラマが生まれています。「プロポーズに使用したいからシェアさせてくれ」というユーザーが居て、見事大成功したお礼に感謝のメッセージと写真がオーナーに送られてきたとか、交流を通して出来た人脈が仕事に繋がったなんて話も聞きますし、もっとクルマ好きのコミュニティを作っていけたらと思います。

(編集部)本日はインタビューどうもありがとうございました~!

今後に展開に注目!

個人間のカーシェアリングをきっかけに広がるクルマ好きのコミュニティ、大変興味深いお話でした。今後もエニカでは様々な事業展開を考えているそうですよ。皆さんも、まずはドライバー(シェアしてもらう側)利用から始めてみてはいかがでしょうか。

text by 編集部

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