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【車販売最前線コラム】中古車選びのポイントは「見る」「観る」「診る」

皆さん、こんにちは。自動車販売店向け研修講師兼ライターの内田憲志です。こちらのコラムでは、長く中古車業界に携わってきた経験から、皆さんの中古車購入に役立つ情報をお話しています。

中古車展示場では、少し離れて車を「見る」「観る」「診る」

中古車展示場でお目当ての車を見つけたら、まずは外装をぐるりとチェック。それから車内のチェックに入る人が多いと思います。一通り自分なりの手順で車をチェックしたら、次は少し離れて、冷静に車を観てみましょう。

外装のチェックポイント

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最近増えた、第三者機関による品質検査の結果を開示している販売店では、修復歴の有無や、凹みやキズといったダメージ、鈑金修理跡の箇所を教えてくれます。しかし、自分の目でも、車から少し離れて、下記のポイントに注意しながら外装をチェックしてみて下さい。

①全体的に違和感はないか
②ヘッドライト左右の状態は同じか
③ドア他各パネルの色が変わっていないか

①は、“なんとなく”でいいです。「何か変」と感じたらその車は避けても良いでしょう。
②は左右の輝きにバラつきがあるとイヤですよね。離れて観るとこれがよく分かります。
③ですが、鈑金修理をした箇所の周辺を観ると、ドアとフェンダー、もしくは前後ドアなどで、色が微妙に違うことが少なくありません。これは、近くで観ると分かりにくいのですが、少し離れて観るとこれもよく分かります。

車に乗る度に「色が違う」と気になるようであれば、その車は避けるか、販売店に修理の相談をしてみましょう。ただし、同じ色でも、ドアなどの鉄板と、バンパーなのどウレタン素材では、少し違うように見える場合があります。その点はご了承下さいね。

内装のチェックポイント

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内装も外装同様、ドアを開け、少し離れてから、シート、フロアカーペット、天井の状態についてチェックすると良いでしょう。近くで観ると分かりにくい、シミや汚れが確認できる場合があります。

それから、小物入れ、ドリンクホルダー、エアコン吹出口、コンソールボックス、サンバイザー&バニティミラーなどなど、各部の動きを全て確認しましょう。それらの装備はプラスチックのパーツが多く、破損していることが少なくないのです。納車された後で破損に気付いても、時既に遅し、です。
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車は一度買うと、長く付き合う相棒になりますからね。チェックしていて不明な点があれば、営業担当者に遠慮なく質問しながら、納得できるまで車を観て下さい。

これからも、ときどきこうしたクルマ購入ノウハウをご紹介していきますので、よろしくお願いします。

text by 内田憲志