皆さん、こんにちは。自動車販売店向け研修講師兼ライターの内田憲志です。
こちらのコラムでは、長く中古車業界に携わってきた経験から、皆さんの中古車購入に役立つ情報をお話しています。
車という存在について、改めて考えてみましょう
車について改めて考えてみると、とても不思議な存在であることが分かります。まず、「車は家の次に高い買い物」とよく言われますが、「生涯で購入する台数が、冷蔵庫よりも車の方が多い・・・」そんな人もいると思います。これ、よく考えると不思議ですよね（笑）。車の場合は、故障や車検、ライフスタイルの変化、新型車の登場など、買い替えを考えるきっかけが多くあります。また、中古車の流通が確立されていることで下取りの仕組みがあることも、車の買い替えを容易にしている大きな要因になっています。
それから、長く使ったテレビや冷蔵庫を廃棄する時に記念撮影をする人はあまりいないと思いますが、車とお別れをする時は撮影をする人が多いですよね。また、車に名前を付ける人もいます。こういうことからも、家電も車も同じ耐久消費財ではありますが、やはり車は特別な存在であることが分かります。
車は特別な存在。だから選ぶ際は直感が大切!?
中古車は、言うまでもなく、“世界で限定1台”です。同じものはありません。よって、気に入った１台を見つけたら迷わず買うことです。ところで、前述の通り、車は特別な存在です。「気に入った１台を見つけたら…」の“気に入る”の要件ですが、まずは車種、装備、品質、価格が挙げられるでしょう。それと、お店と担当者の雰囲気もあるでしょうか。さらに付け加えるなら、“直感”です。言葉では言い表せないけれども、「この車、何だか気に入った」という直感です。
「良い車」と思える車と出会う機会は少ないのか!?
私は、これまで多くのお客様の商談に携わってきましたし、自分でもたくさんの中古車を買ってきました。その中で分かったことは、直感で「良い車」と思っていた車を一度買い逃すと、また次に「良い車」と思える車にはなかなか出会えない…、ということです。お気に入りの1台の購入を検討している間に、他のお客様に買われてしまったら、それに代わる車がなかなか見つからないんですよね。価格や装備面ではナットクできる車があったとしても、直感で「良い車」と思える車と出会うことが、なかなかできないのです。
直感で「良い車」は前向きに検討してみる
愛車という存在は、単なる耐久消費財という枠を超えて、共に過ごすことになります。よって、恋愛と同じように、車選びでは“直感”も重要な要素と言えるのかもしれません。価格、装備などよりも、あなたの直感で「何だか良い車」と思える車があれば、きっと、長く付き合えるステキな相棒になることでしょう。ですから、そんな車と出会えたら、購入を前向きに検討されることをおススメしたいと思います。
これからも、ときどきこうしたクルマ購入ノウハウをご紹介していきますので、よろしくお願いします。
text by 内田憲志
