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【まるも亜希子さんから出題!】Hondaが提供する、両上肢が不自由な人のための運転補助装置とは?

11月27日(日)に開催される第4回「くるまマイスター検定」。過去問以外にどんな新しい問題が出るんだろう?と気になっている皆さんへ、くる検応援団の方々から毎週予想問題をいただくこととなりました!

第13回は、まるも亜希子さんからの出題です!

くるまマイスター検定公式応援団 まるも亜希子さんからの問題
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問題

Hondaが提供する運転補助装置のうち、両下肢が不自由な人のための装置を「テックマチック」と言いますが、現在Hondaにしか提供できない技術として、両上肢が不自由な人のための運転補助装置があります。その名称はどれでしょう。

1.ソックマチック
2.フランツシステム
3.パランツシステム
4.ニックマチック

今年も、障がいを持つ人やその関係者に役立つ技術/商品が世界中から集まる展示会、「国際福祉機器展 H.C.R」が東京ビッグサイトで開催されました。
02
私はHondaブースでのトークショーにゲストとして訪れた、車いすプロテニスプレーヤーの国枝慎吾選手、車いすマラソンアスリートの土田和歌子選手のお相手をさせていただき、たくさんの素晴らしいお話を聞くことができました。

その中でとくに心に残ったのが、「まずは障がいのことや、それを支える技術のことをもっと知って欲しい」ということ。自分には関係ないと思わずに、いろんな人がいて、いろんな技術がその生活をサポートしているのだと知るだけでも、それがみんなに優しい社会への一歩になるのだと感じました。そこで、私がもっとたくさんの人に知って欲しいと思ったのが、運転補助装置についてです。とくに、今のところHondaにしか提供できない技術である、両上肢が不自由な人が足の操作だけで運転することができるようにする「Hondaフランツシステム」を紹介したいと思います。
03
もともとこのシステムは、1965年にドイツのエーベル・フランツ氏が開発に成功したものでした。それがどうしてHondaとつながったのでしょう。それは1981年、Hondaのひとりの女性スタッフと営業マンとの出逢いから始まりました。両上肢に障がいを持つ女性スタッフに、なんとかしてクルマを運転する楽しさを味わって欲しい。そう思った営業マンの熱意から、Hondaは直接フランツ氏から技術指導を受け、右ハンドルの日本仕様のフランツシステム開発をスタート。試行錯誤の末、日本初のフランツシステムを搭載したシビックが完成しました。ただ、当時の日本は両上肢に障がいを持つ人の免許取得が認められていませんでした。そこでHondaは道路交通法の改正にも働きかけ、免許取得ができるようになったのです。

Hondaフランツシステムは、左足の前後回転運動によるステアリング操作をはじめ、足用ウインカーや足用サイドブレーキなど、足だけで運転できる様々な工夫があるほか、ドアを閉めると自動で着用できるシートベルト、パッシブシートベルト(自動装着式シートベルト)も用意されています。もちろん、身体の状態に合わせてオーダーメイドができるようになっています。

国枝選手も土田選手も、自ら愛車オデッセイの運転をしているそうで、「クルマは生活に欠かせないもの」と言い切ります。誰かに乗せてもらうだけでなく、自分が行きたい時に出かけられる自由を、もっともっとたくさんの人が手に入れられるようになると素敵ですね。

text by まるも亜希子

いかがでしたでしょうか?

次週は、片岡英明さんからの出題です!

くるまマイスター検定公式応援団紹介

04

カーライフジャーナリスト: まるも亜希子さん( Akiko Marumo )

いつも、なにげなく見たり乗ったりしているクルマ。
今では身近にあるのが当たり前だけれど、そんなクルマの奥深くには、思いもよらないたくさんの物語が広がっています。

「くるまマイスター検定」の扉を開けてみたら、そんな物語に次々と出逢えるはず。
まだ免許がないキッズのみなさんも、きっとクルマのことがもっともっと面白くなりますよ。また、家族みんなで挑戦できるのも「くる検」のいいところ。

みなさんの挑戦を、私も全力で応援します!

ブログ: まるも亜希子の「運転席deナマトーク!」
みんカラ: 恋とクルマと女と男
Facebook: https://www.facebook.com/akiko.marumo.9