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ETC車載器の取り付けを自分でする方法を徹底解説!注意点とは?

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ETC車載器を自分で取り付けたいと考えている人はいらっしゃいますか。
電源をつなぎアンテナを車につけるだけなので、取り付けはシンプルです。ただし、適切に取り付けないとETCレーンでETC車載器が反応しないリスクもあるので、取り付ける際のポイントを知っておくことが重要です。

本記事では、自分で取り付け可能なETC車載器の種類、取り付け方法、注意点を解説します。

自分で取り付けができるETC車載器の種類は主に2つ


自分で取り付けができるETC車載器の種類は主に2つです。

自分で取り付けができるETC車載器の種類
  • アンテナ一体型ETC車載器(2ピースタイプ)
  • アンテナ分離型ETC車載器(3ピースタイプ)

それぞれの特徴を解説します。

①アンテナ一体型ETC車載器(2ピースタイプ)

アンテナ一体型ETC車載器は、アンテナが車載器本体に内蔵され一体となったタイプの車載器です。車載器とETCカードの2つで構成され、2ピースタイプとも呼ばれます。

車載器本体を取り付けるだけで済むので、アンテナ分離型ETC車載器(3ピースタイプ)よりも少ない手間で施工できます。

ただし、電波を受信しやすいようにフロントガラスやダッシュボードに取り付けなければなりません。アンテナ分離型と比べると、目立つことが欠点です。

②アンテナ分離型ETC車載器(3ピースタイプ)

アンテナ分離型ETC車載器は、アンテナと車載器本体が分かれているタイプの車載器です。車載器、アンテナ、ETCカードの3つで構成されるため、3ピースタイプと呼ばれることもあります。

アンテナ一体型と異なり、車載器本体を運転席の足元やセンターコンソールといった目立たないところに取り付けても構いません。アンテナは小型なので、フロントガラスやダッシュボードに取り付けても目立ちません。インテリアの雰囲気が損なわれないことがメリットです。

アンテナ一体型と比べて配線が多く、配線を隠す手間がかかります。

ETC車載器の取り付けを自分でする方法


ETC車載器の取り付けを自分でする際の費用、必要なもの、手順を解説します。

ETC車載器の取り付けにかかる費用

ETC車載器の取り付けをディーラーやカー用品店に依頼すると、工賃に5,000円程度かかります。自分で取り付ける場合は工賃を節約できます。

ETCを取り付けた後、暗号化した車両情報を車載器に書き込むセットアップをしなければなりません。自力でのセットアップは不可能なので、ディーラーやカー用品店といったセットアップ登録事業者に依頼する必要があります。セットアップ料金の相場は3,000円程度です。

ETC車載器の取り付けに必要なもの

ETC車載器の取り付けに必要なものは主に以下のとおりです。

ETC車載器の取り付けに必要なもの
  • 内張り剥がし(配線を隠すために内張りを剥がす)
  • ヒューズプライヤーまたはラジオペンチ、ヒューズクリップ(ヒューズの抜き取り)
  • ヒューズ電源コネクタ(ヒューズボックスから電源を取り出す)
  • 電工ペンチ(配線や端子の加工)
  • ギボシ端子または接続コネクタ(配線を電源につなぐ)
  • 両面テープ(ETC車載器本体やアンテナの取り付け)

なお、車によってはヒューズボックス内にヒューズクリップが付属していることもあります。
そのほかに配線をまとめる結束バンドや配線クリップなどがあると便利です。

ETC車載器の取り付けの手順

アンテナ一体型ETC車載器(2ピースタイプ)であれば1.~3.まで、アンテナ分離型ETC車載器(3ピースタイプ)であれば1.~5.までの手順で取り付けます。
ETC車載器の取扱説明書を確認して作業をしてください。

ETC車載器の取り付け手順
  • 1. ヒューズボックスを見つける
  • 2. ETC車載器本体を車内に取り付ける
  • 3. 車載器本体と電源をケーブルで接続する
  • 4. アンテナを貼り付ける
  • 5. 車載器本体とアンテナを接続し、アース線は車の金属部分に接続する

手順1のヒューズボックスは、運転席の足元や側面にあることが多くあります。ダッシュボードや助手席付近に備えられていることもあります。
手順2でヒューズボックスを見つけたら、常時電源が流れるヒューズとACC電源が流れるヒューズを探してください。ヒューズボックスの蓋の裏、車の取扱説明書、検電テスターなどで見分けられます。
手順3で、ACC電源と常時電源を間違えないように注意してください。また、アース線を車の金属部分に接続してください。

ETC車載器の取り付けを自分でする際の注意点


ETC車載器の取り付けを自分でする際の注意点は主に以下の3つです。

ETC車載器の取り付けを自分でする際の注意点
  • 新セキュリティ規格対応のETC車載器を選ぶ
  • アンテナの取り付けは特に細心の注意を払う
  • カーナビと連動させたい場合のDIYは難しい

それぞれの内容を解説します。

新セキュリティ規格対応のETC車載器を選ぶ

新セキュリティ規格対応のETC車載器を入手してください。

個人情報や決済情報の保護を強化するために、セキュリティ規格の変更が予定されています。具体的な時期は明らかにされていませんが、2030年までに変更される予定です。新セキュリティ規格に切り替わると、旧セキュリティ規格のETC車載器は使用できなくなります。

車載器管理番号19桁の左端の数字が「0」であれば旧セキュリティ規格、「1」であれば新セキュリティ規格です。車載器管理番号は、車載器本体のラベル、取扱説明書、保証書、外箱などで確認できます。


車載器本体のデザインでは「ETCロゴのすぐそばに「●●●」マークがある」「ETC2.0のロゴがあって「■」マークがない」場合は新規格のものだと判断できます。
出典:国土交通省

アンテナの取り付けは特に細心の注意を払う

ETCのアンテナの取り付け位置や角度には注意を払いましょう。
アンテナの取付位置・取付角度によっては、料金所のETCレーンに反応しないことがあります。
ETC車載器の取扱説明書を読み、指示に従って取り付けてください。

また、エアバッグの作動を妨げる場所に取り付けてはいけません。道路運送車両の保安基準第20条、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第182条に、「インストルメントパネルが、当該自動車が衝突等による衝撃を受けた場合において、乗車人員の頭部等に過度の衝撃を与えるおそれの少ないものであることとする」と記載されています。

ほかにも、検査標章やフィルムアンテナに重ならないようにアンテナを取り付けてください。フロントガラスの高さ20%以内の箇所に取り付ける必要もあります。ETCには高さ制限があるため、地面から2m以内の高さに取り付けましょう。もちろん、アンテナがルームミラーやフロントガラスの視界の妨げになってはなりません。

カーナビと連動させたい場合のDIYは難しい

ETC車載器をカーナビと連動させたい場合、DIYの難易度が少々上がります。

近年市販されているETC車載器の中には、カーナビと連動できるものがあります。カーナビでETC利用履歴や料金を確認でき便利です。
ただし、前述した手順だけではETC車載器をカーナビと連動させられないため、両者を接続する追加作業が発生します。

カーナビの種類によっては、ETC車載器とつなぐケーブルのコネクタ形状が合わず、削って形を整えたり新たなコネクタを入手する必要があります。
不安な方はカー用品店やディーラーに相談することをおすすめします。

まとめ


自分で取り付け可能なETC車載器の種類、取り付け方法、注意点を解説しました。

アンテナ一体型(2ピースタイプ)もしくはアンテナ分離型(3ピースタイプ)のETC車載器であれば、自分で取り付け可能です。

ただし、暗号化した車両情報をETC車載器に書き込むセットアップ作業は、ディーラーやカー用品店に依頼する必要があります。

旧セキュリティ規格のETC車載器を取り付けると、取り付けた車載器が突然使えなくなるかもしれません。新セキュリティ規格のETC車載器を購入しましょう。

ETC車載器の取り付けに興味がある人は、ぜひ本記事を参考にして自分で取り付けてみてください。

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