高速渋滞時に速く進む車線は?車線変更で気を付けることを解説

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みなさまは、高速渋滞時に速く進む車線はどれかご存じですか。左車線(走行車線)よりも右車線(追越車線)のほうが速く進むように感じている人も多いかもしれませんが、右車線のほうが速いとは限りません。

本記事では、高速渋滞時に速く進む車線、渋滞時の車線変更や運転で気を付けることを解説します。

目次

高速渋滞時に速く進む車線は?


高速渋滞時は左車線を通行すると、ひょっとしたら早く進むかもしれません。
左車線が早く進むと言われている理由、右車線が早いケースを解説します。

高速渋滞時は左車線がおすすめ

高速渋滞時は左車線(走行車線)が比較的速いケースが多くあります。
渋滞が発生していない平常時は右車線(追越車線)のほうが速く進めますが、渋滞発生時は左車線のほうが早く進むと言われています。

高速渋滞時に左車線が速く進む理由

高速渋滞は、上り坂やサグ部(下り坂から上り坂に変わる場所)で多く発生します。上り坂やサグ部で知らず知らずのうちに車の速度が落ち車が密集するためです。

車が密集していると、早く渋滞を抜けたいと考えて追越車線に移ろうとするドライバーが増えます。追越車線に車が集中することで、追越車線でさらに渋滞が悪化するでしょう。相対的に左車線の車が減るため、左車線のほうが早く進むと言われています。

合流が多い場合は右車線が早い場合もある

左車線のほうが速く進むと説明しましたが合流が多い場合は右車線のほうがスムーズに走行できるかもしれません。

高速道路では、合流車線が左車線につながっていることが一般的です。合流車線が左車線につながっている場合、合流車に道を譲るためにブレーキを踏む回数が増え、左車線で交通渋滞が発生します。

左車線で合流による渋滞が発生しやすい場所が事前にわかっている場合は、早めに右車線に移り、合流地点を通過してから左車線に戻ることをおすすめします。

高速渋滞時の車線変更で気を付けること


高速渋滞時の車線変更では、以下の点に気を付けましょう。

高速渋滞時の車線変更で気を付けること
  • 強引に割り込みをしない
  • 早めにウィンカーを出す
  • 入りたい車線の車のスピードに合わせて入る

それぞれの内容を解説します。

強引に割り込みをしない

急いでいても、高速渋滞時に強引に割り込みをしないようにしてください。

強引な割り込みをすると、後続車がブレーキを踏まなければならず、渋滞が悪化するかもしれません。ただでさえ車間距離が縮まっているので、接触事故の恐れもあります。

また、急な割り込み行為は、道路交通法第26条の2「進路の変更の禁止」、第70条「安全運転の義務」に抵触するかもしれません。あおり運転だとみなされて通報される可能性もあります。

早めにウィンカーを出す

渋滞時に車線変更をする際は、早めにウィンカーを出しましょう。

渋滞時は周囲の車の車間距離が短くなっているので、余裕を持ってウィンカーを出さないとスペースを空けてもらえず、目的の場所で車線変更できないかもしれません。車線変更直前にウィンカーを出すと、周囲の車が強くブレーキを踏んで、渋滞が悪化する恐れもあります。

道路交通法施行令第21条で、車線変更の3秒前に合図を出すよう規定されています。十分ゆとりを持ってウィンカーを出しましょう。

入りたい車線の車のスピードに合わせて入る

入りたい車線の車のスピードに合わせて入るように心掛けてください。

周囲の車のスピードに合わせて車線変更しないと、周囲の車がブレーキを踏んで、渋滞が悪化したり追突事故が発生したりする恐れがあります。

高速渋滞時の運転で気を付けること


高速渋滞時には、以下の点に気を付けて運転してください。

高速渋滞時の運転で気を付けること
  • ハザードランプで後続車に渋滞を知らせる
  • ポンピングブレーキを活用する
  • 十分な車間距離を保つ
  • 渋滞の最後尾に着いた時は左車線を走る

それぞれの内容を解説します。

ハザードランプで後続車に渋滞を知らせる

前方で渋滞していることを見つけたら、ハザードランプで後続車に渋滞を知らせるように心掛けてください。

ハザードランプを点けないと、後続車が渋滞に気づかずブレーキが遅れ、追突事故が発生するかもしれません。

渋滞時にハザードランプを点けなくても違法ではありませんが、自分の身を守るためにもハザードランプを点けましょう。

ポンピングブレーキを活用する

渋滞を見つけたときにポンピングブレーキを活用することも重要です。

ポンピングブレーキとは、一度のブレーキで車を減速・停止するのではなく、ブレーキを数回に分けて減速・停止することです。

高速道路の渋滞時は、早めのポンピングブレーキにより、後続車に渋滞を知らせられます。高速道路上でポンピングブレーキをする場面は少なく、ハザードランプと同様に目立ちます。

ただし、ポンピングブレーキのみでは後続車は渋滞に気づかないかもしれません。渋滞を見つけたらまずハザードランプを点け、その後ポンピングブレーキを使って渋滞を知らせましょう。

また、タイヤのロックを防ぎ、制動距離を短くすることが、ポンピングブレーキの本来の目的です。雪道や濡れた路面でブレーキを強く踏むと、タイヤがロックされ、制動距離が延びるかもしれません。滑りやすい路面では渋滞を知らせるだけでなく、タイヤのロックを防ぐためにも、ポンピングブレーキを活用しましょう。

十分な車間距離を保つ

十分な車間距離を保つことも高速渋滞時に心掛けましょう。

高速道路で渋滞を起こさないためには、車間距離が40m以上必要だといわれています。

すでに渋滞が発生した箇所でも、40m以上の車間距離を保って走行することで渋滞が軽減されます。車間距離を詰めて加減速を繰り返すと、後続車がブレーキを踏む回数が増え、渋滞が悪化するかもしれません。

追突しないためにも、ぎりぎりまで車間距離を詰めるのは避けましょう。

渋滞の最後尾に着いた時は左車線を走る

渋滞の最後尾に着いたときは左車線を走りましょう。

前述したように、渋滞時に右車線を走ろうとする車が増え、さらなる渋滞を招きます。左車線を走ることで、右車線に車が集中して渋滞が悪化することを防げます。車が少ない左車線を走ることで、自分も早く渋滞を抜けられるでしょう。

ただし、前述したように合流地点では左車線のほうが混みやすい傾向にあります。どの車線に車が集中するのか見極めることが重要です。

まとめ


高速渋滞時に速く進む車線、渋滞時の車線変更や運転で気を付けることを解説しました。

高速道路が渋滞しているとき、左車線のほうが速く進むケースは多くあります。

ウィンカーを出さずに強引に割り込みをすると、渋滞が悪化するかもしれません。急いでいても無理に割り込みをしようとせず、十分な車間距離を保って走行しましょう。

ゆとりを持って安全運転を心掛けてください。

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