カーシェアは登録をした会員間で特定の車を共同利用するサービスです。手軽で経済的な交通手段として多くの人々に利用されています。
そんなカーシェアですが、ガソリン代はどうなるか気になる方もいるのではないでしょうか。実はカーシェアの利用料金にはガソリン代が含まれており、追加の支払いは不要です。それどころか給油すると割引サービスを受けられることもあります。
この記事では、カーシェアでガソリンが無くなりそうになった場合の対処法について詳しく解説し、人気カーシェア3社の給油システムや特典についても紹介します。この記事を読んで、不安をなくしてカーシェアに挑戦してみて下さい。
カーシェアのガソリン代は無料って本当?
カーシェアを利用する際のガソリン代は無料です。なぜかというと、カーシェアの料金には以下のものが含まれているためです。
- 車の利用料金
- 保険料
- メンテナンス費用
- ガソリン代
すでにカーシェアの利用料金にガソリン代が含まれているため、レンタカーのようなガソリン満タン返しもありません。なお、メンテナンス費用にはエンジンオイルやブレーキパッドなどの消耗品をはじめ、洗車代金も含まれています。
ぶつけたときの修理代金は含まれていません。事故を起こした際はカーシェアの専用窓口に連絡して指示を仰ぐことが必要です。
カーシェアでガソリンが無くなりそうになったらどうする?
カーシェアの利用料金にはガソリンが含まれています。とはいえ、車は走っていればガソリンが減るものです。ガソリンスタンドで給油するときの支払いはどうしたらよいのでしょうか。
給油カードを使って指定のガソリンスタンドで給油する
カーシェアの車にガソリンを入れる際、車内に備え付けの給油カードで支払いができます。ガソリンスタンドで給油カードを使うときは、支払いはクレジットカードを選べば問題ありません。カーシェアを提供している企業ごとに指定のガソリンスタンドのブランドがあることに注意してください。
ガソリンを入れるタイミングの目安はカーシェア企業ごとに異なりますが、半分から1/3以下になったら給油を推奨されるケースが多いです。
給油すると特典がつく
給油をすると、各社で異なる特典が付きます。たとえば、オリックスカーシェアでは時間料金を15分間分割引してもらえたり、タイムズカーシェアでは20L以上の給油で30分間分の割引があります。
注意点として、サービスによっては特典が無かったり給油後に申請が必要だったりすることを覚えておいてください。前述の例であれば、タイムズカーシェアは給油を自動検知するので申請は不要ですが、オリックスカーシェアは給油後に返却日の翌日までにネットまたは電話で申請が必要です。
人気カーシェア3社の給油について徹底解説
人気カーシェア3社の特徴を解説します。料金の安さが気になる方は関連記事「【最新比較】料金の安いおすすめカーシェアを徹底比較!人気ランキングをご紹介」で詳しく解説しているのでご覧ください。
dカーシェア
NTTドコモが運営しているカーシェアで、最も大きな特徴は会員登録をすればカーシェアもレンタカーも利用できること、そして以下のカーシェア事業者と提携していることです。
- オリックスカーシェア
- 三井のカーシェアーズ(旧:カレコ)
- カリテコ
- トヨタシェア
複数のカーシェア、レンタカー事業者と連携しているということは、全国各地でdカーシェアサービスを使えるため利便性の向上につながります。ドコモ以外の携帯キャリアを使っている方も利用できるのでご安心下さい。
給油できるガソリンスタンドはdカーシェア経由で利用するカーシェア事業者によって異なります。
- オリックスカーシェア:ENEOS、コスモ石油、昭和シェル石油、Esso Mobil、ゼネラル
- 三井のカーシェアーズ(旧:カレコ):ENEOS、cosmo、apollo station、シェルSS、出光SS
- カリテコ:宇佐美系列、出光、ENEOS
- トヨタシェア:ENEOS
給油タイミングは1/2以下になったときを推奨されています。
特典を受けるための給油後の手続きは以下の通りです。
- オリックスカーシェア:車両返却後に送信される「カーシェア返却完了通知」に記載の給油申請のリンクから申請する
- 三井のカーシェアーズ(旧:カレコ):特典なし
- カリテコ:ナビまたは電話(03-3514-8584)で申請する
- トヨタシェア:特典なし
給油特典は以下の通りです。
- オリックスカーシェア:15分間ぶんの時間料金を割引
- 三井のカーシェアーズ(旧:カレコ):特典なし
- カリテコ:ミニクラスで10L以上、他のクラスは20L以上の給油で15分間ぶんの時間料金のクーポンを付与
- トヨタシェア:特典なし
楽天カーシェア
楽天カーシェアを使うメリットは、2024年7月時点では利用料金の1%の楽天ポイントがたまることです。頻繁にカーシェアを使う方は、気が付いたら結構な量の楽天ポイントがたまっているということもあるでしょう。
楽天カーシェアはdカーシェアと同じく連携のカーシェア事業者がある形態です。以下を利用できます。
- オリックスカーシェア
- カリテコ
- 三井のカーシェアーズ(旧:カレコ)
- オリックスカーシェア:ENEOS、コスモ石油、昭和シェル石油、Esso、Mobil、ゼネラル
- カリテコ:宇佐美、ENEOS
- 三井のカーシェアーズ(旧:カレコ):ENEOS、cosmo、apollo station、シェルSS、出光SS
給油タイミングは1/2以下になったときを推奨されています。
楽天カーシェアでは、オリックスカーシェア、カリテコ、三井のカーシェアーズ(旧:カレコ)すべてで給油特典がありません。そのため、給油カードで給油したあとの手続きも特にありません。
三井のカーシェアーズ(旧:カレコ)
三井のカーシェアーズは三井不動産リアルティ株式会社が運営しています。dカーシェアや楽天カーシェアとは違い、複数のカーシェア事業者を検索できるわけでなく、三井のカーシェアーズのみを利用できます。
メリットは月額利用料がかからないプランがあることです。月会費980円のプランと比較すると時間料金・距離料金共に1から2割ほど高価ですが、数ヶ月に1回しか利用しないという方は無料会員で十分かもしれません。
ENEOS、cosmo、シェルSS、apollo station、出光SSで給油ができます。
ガソリンの残量が1/2以下になったら給油を推奨しています。
10リットル以上かつ満タン給油して、レシートの写真とともにアプリから申請すると給油特典を受けられます。
400円分のクーポンが付与され、毎月の請求確定時に自動で適用されます。
まとめ
カーシェアでのガソリン代は利用料金に含まれているため、利用者は追加費用を気にせずに車を利用できます。ガソリンが少なくなった場合は備え付けの給油カードを使って簡単に給油ができるうえ、特典も受けられます。
dカーシェア、楽天カーシェア、三井のカーシェアーズなど、カーシェアはそれぞれの事業者で給油特典や料金などが違います。これらを理解し、より賢くカーシェアを利用してください。