カーリースの選び方3つのポイント
昨今は、自動車の購入方法も多様化しています。
特に、月々の定額料金サービス「サブスクリプション」がさまざまな業界で導入され、自動車業界でもカーリースを利用するユーザーが増加しました。
カーリースの選び方のポイントは、以下の3点です。
- 乗りたい車種やボディタイプを決める
- 月々の支払い予算を決める
- オプションプランを選ぶ
通常の購入と比較して、カーリースは月々の支払いを抑えながら自動車を利用することができます。
日常生活で自動車が必要な方や自動車の購入費用を安く抑えたいと考えている方におすすめのサービスです。
乗りたい車種やボディタイプを決める
カーリースを検討する際は、初めに乗りたい車種やボディタイプを決めましょう。
カーリース会社によって、取り扱っている車種やメーカーが異なります。
複数のメーカーを幅広く取り扱っている場合もあれば、特定の車種やメーカーのみのラインナップな場合もあります。
そのため、先にカーリース会社を決めてしまうと、希望する車種を選択できない可能性があるでしょう。
また、乗りたい車種やメーカーが決まっていない方は、多くの車種やメーカーを扱っているカーリース会社を選びましょう。
商談が進み、契約をするタイミングで希望する車種がないと、これまでの時間が無駄になります。
ただし、複数のメーカーを扱うカーリース会社では、希望する車種があってもグレードがない場合はあります。
まずは、乗りたい車種やボディタイプを決めて、該当車種を取り扱っているカーリース会社に相談してみましょう。
月々の支払い予算を決める
次に、月々の支払い予算を決めましょう。
月額料金は、カーリース会社によって異なります。
カーリースの月額料金には、車両本体価格、税金、オプション代、車検などのメンテナンス費用などが含まれている場合が多いです。
上記の代金が含まれているか、含まれていないかで月額料金は変動します。
また、残価設定プランを設定した場合も、リース会社や車種によって残価率が異なります。
オプションプランを選ぶ
カーリースも、通常の自動車購入時と同様に様々なプランを提示されるでしょう。
カーリース会社によって契約内容が大きく異なるので、必ず確認して他のカーリース会社と比較をしてください。
「車両本体価格」「税金」「オプション代」「車検などのメンテナンス費用」「途中解約時の費用」など契約プランによっては、月額料金とは別に請求される場合があります。
また、カーリースでは、契約期間が満了になると「車両を売却」「残価でローンを組み直す」「残価を一括で返済する」の3パターンを選ぶ場合が多いです。
今後、ライフスタイルが変わる可能性があるならば、柔軟に対処できるプランを選んでおきましょう。
カーリースの選び方「車種・ボディタイプ」について
ここでは、前述したカーリースの選び方のポイントについて、より詳しく解説していきます。
「車種・ボディタイプ」については、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 通勤?レジャー?用途は何か
- 家族利用なのか個人利用なのか
- 燃費や収納の機能性
- 色やデザインの好み
通勤?レジャー?用途は何か
自動車を選ぶ際の重要なポイントは「用途」です。
用途や自動車を利用するシーンに合わせて自動車を購入しないと、快適に使用できないでしょう。
「軽自動車」「コンパクトカー」「セダン」「ミニバン」「SUV」と様々なボディタイプがあり、それぞれ得意なシーンと苦手なシーンが異なります。
利用するシーンを想像しながら、自動車選びを行いましょう。
また、自動車の用途で保険料が変動します。自動車の用途は「日常・レジャー使用」「通勤・通学使用」「業務使用」の3種類です。
自動車保険の仕組みは、事故リスクが高い車ほど保険料が高くなります。
そのため、使用頻度と事故リスクが高い「業務使用」が、最も保険料が高く設定されています。
次に「通勤・通学使用」、一番安く設定されているのが「日常・レジャー使用」です。
家族利用なのか個人利用なのか
購入予定の自動車が家族利用なのか、個人利用なのかを明確にしましょう。
もしも家族内の複数人が使用するのであれば、全員が扱える車両を選択しなければなりません。
大きな自動車の運転が苦手な家族がいれば、必然的にコンパクトカーや軽自動車を契約するでしょう。
しかし、荷物を多く積載する場合や大人数での移動はできません。
購入する自動車の利用者をあらかじめ決めていないと、このような問題が発生するでしょう。
また、運転者の範囲や年齢によって、保険料が変動します。
運転者の範囲を限定すると、家族内でも保険が適用範囲外になる場合があるので注意してください。
燃費や収納の機能性
燃費や収納などの機能性は、購入後の維持費に大きく影響します。
例えば、毎日の通勤で長距離を運転するならば、燃費性能に優れたハイブリッドカーやディーゼルモデルが設定されている車種をおすすめします。
また、狭い路地を運転する場合や自宅の駐車場が狭い場合は、入出庫や乗り降りのしやすさも重視しましょう。
色やデザインの好み
最後のポイントは、色やデザインの好みです。
通常の購入と比較して、カーリースは月々の支払いを抑えられるとは言え、自動車の購入は高い買い物です。
さらに、通常の購入も含め、カーリースの契約期間はトータルで5年以上の場合が多いです。
一度契約すると簡単に買い替えができないので、毎日運転をしても飽きないように自身の好みに合った自動車を購入しましょう。
カーリースの選び方「月額予算」について
次は「月額予算」について詳しく解説します。
月額予算については、以下のポイントを参考にしてみてください。
- 月額料金が最低いくらからか
- 月額料金に含まれるものはなにか
- 契約方法(残価設定)はどうなっているか
- リースの契約年数はどのくらいか
- 走行距離に制限はあるか
月額料金が最低いくらからか
自動車を購入する際に気になるポイントの一つに、月々の支払い額があるでしょう。
カーリースの場合は、車両本体価格から定められた残存価格を引いた金額が月額料金になります。
また、月額料金は、カーリース会社によって異なります。
同じ車種であっても、金額が大きく異なるので、相見積もりをとって確認しましょう。
月額料金に含まれるものはなにか
カーリースを契約する際に、月額料金に含まれている費用をしっかりと確認しましょう。
「税金」「オプション代」「車検などのメンテナンス費用」など、カーリースでは購入後に必要な維持費が全て月額料金に含まれている場合が多いです。
しかし、契約したプランによっては保険料や消耗品などの費用が含まれていない場合があります。
もしも、これらの費用が月額料金に含まれていないと、月々の車両代金とは別に支払いが必要になります。
1回の支払いでも回数が重なれば大きな出費となるので、月額料金の内訳を契約時にしっかりと確認してください。
契約方法(残価設定)はどうなっているか
カーリースを契約時に「残価設定」の有無を確認してください。
契約方法が残価設定になっているのであれば、残存価格によって支払額が変動します。
残存価格とは、カーリース契約が終了した時点の車両価値です。
カーリースの月額料金は、車両本体価格から残存価格を引いた金額になります。
そのため、通常の購入時よりも月々の支払い額を下げることが可能です。
ただし、この残存価格は契約満了時に低くなる場合もあります。
車両を返却する際の査定額が残存価格を下回ると、その差額を追加で精算しなければいけません。
リースの契約年数はどのくらいか
カーリースの契約期間は、3年・5年・7年の3パターンが多いです。
自動車が必要な期間に合わせて契約期間を決定してください。
契約期間を短くすると定期的な乗り換えが可能になりますが、月々の支払い料金が高くなります。
カーリース会社によって、契約期間が異なります。
なかには、最長11年契約などの長期プランを用意している会社もあるので、月額料金を抑えたい方や長く乗りたいと考えている方におすすめです。
走行距離に制限はあるか
カーリースの契約を検討している方は、毎月の走行距離に制限があるかを確認しましょう。
カーリース車両の走行距離に制限がある理由は、契約終了後に残存価格との差異が出ないようにするためです。
契約するプランによって走行距離の制限は異なりますが、一般的に年間走行距離10,000km程度のプランが多いです。
月間走行距離で計算すると800〜1,000km程になります。
毎日の通勤で長距離を運転するのであれば、制限を超える可能性が高いでしょう。
走行距離が無制限のプランもありますが、制限を緩くするほど月額料金が上がります。
ライフスタイルに合わせて、適切な走行距離のプランを選択しましょう。
カーリースの選び方「オプションプラン」について
最後は「オプションプラン」について、詳しく解説します。
オプションプランについては、以下のポイントを参考にしてみてください。
- メンテナンスプランがあるか
- 任意保険がどうなっているのか
- 契約終了後に車をもらえるか
メンテナンスプランがあるか
通常の購入方法と同様に、カーリースの車両もメンテナンスプランへの加入をおすすめします。
全てのカーリース会社でメンテナンスプランが設定されている訳ではありませんが、メンテナンスプランにはさまざまなメリットがあります。
メンテナンスプランへ加入すると、車検・点検、消耗品の交換費用を一定額に抑えることが可能です。
また、カーリース契約満了時の原状回復費用やメーカー保証の延長などにも対応しています。
特に、5年以上の長期契約を結んで長く自動車に乗る方は、メンテナンスプランがあると安心です。
任意保険がどうなっているのか
自動車には加入が義務付けられている自賠責保険と、自賠責保険の補償範囲外をカバーする任意保険があります。
通常、任意保険は、自動車の購入者が別途契約を行います。
しかし、カーリースでは、月額費用に任意保険料も含まれている場合があり、支払いや手続きが簡単です。
ただし、自身で任意保険のプランを選べないデメリットがあることを覚えておきましょう。
契約終了後に車をもらえるか
カーリースは、契約期間が満了になると「車両を売却」「残価でローンを組み直す」「残価を一括で返済する」など選択肢があります。
契約条件によっては、契約満了後に車がもらえるプランがあり、自動車を購入者名義になる場合もあります。
契約した自動車を長く乗ろうと考えていても、契約満了後に車両がもらえないと生活に支障が出るでしょう。
このようなトラブルを避けるためにも、契約満了後の車両がもらえるのかをしっかりと確認しておきましょう。
おすすめのカーリース会社5選
それでは、前述で解説したカーリース選びのポイントを踏まえて、おすすめのカーリース会社を5つご紹介します。
それぞれの会社によって特徴が異なるので、しっかりと比較したうえで選んでください。
1 MOTAカーリース
月額料金 | 15,500円~ |
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選べるメーカー | 商用車以外の国産メーカー全車種 |
リース期間 | 3年、5年、7年、11年 |
新車・中古車 | 両方 |
料金に含まれるもの | 車両代金、登録諸費用、各種税金、自賠責保険 |
公式HP | MOTAカーリース |
MOTAカーリースは、自動車メディア「MOTA(モータ)」が運営するカーリースです。
MOTAカーリースの最大の魅力は、長11年の契約期間です。
また、走行距離制限なし、契約満了後に車両がもらえる、カスタムが可能と、ユーザーにメリットが多いカーリースとなっています。
「税金」「オプション代」「車検などのメンテナンス費用」などが月額料金に含まれているので、追加費用も心配もありません。
2 定額カルモくん
月額料金 | 12,400円~ |
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選べるメーカー | 国内全メーカー |
リース期間 | 1年~11年 |
新車・中古車 | 両方 |
料金に含まれるもの | 車両代金、登録諸費用、各種税金、自賠責保険 |
公式HP | 定額カルモくん |
定額カルモくんは、契約申し込み後に専属のスタッフが利用者に適した1台を提案してくれます。
納期も契約後最短4日で車両が準備されるので、顧客満足度は98%を超えています。
また、様々なコストカットをすることで、最大49,500円割引になるネット割が便利です。
さらに、契約方式がクローズエンド契約なので、契約満了時に追加請求がありません。
1台を長期間乗りたいと考えている方や長距離の運転をする方でも安心です。
3 コスモMyカーリース
月額料金 | 8,140円~ |
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選べるメーカー | 国内全メーカー、全車種 |
リース期間 | 3年、5年、7年、9年 |
新車・中古車 | 両方 |
料金に含まれるもの | 車両代金、登録諸費用、各種税金、自賠責保険、車検代 |
公式HP | コスモMyカーリース |
コスモMyカーリースは、コスモ石油が運営しているカーリースです。
コスモMyカーリースは、国産車のほぼ全ての車種を選択することができます。
さらに、コスモ石油系列のガソリンスタンドで、ガソリン代・メンテナンス代の割引が受けられるサービスもあります。
そのため、メンテナンスが不安な方も安心です。
また、契約満了後に車がもらえる9年リースプランも登場しました。
幅広いライフスタイルに対応しているカーリースと言えるでしょう。
4 ニコノリ
月額料金 | 14,960円~ |
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選べるメーカー | 国内全メーカー、全車種 |
リース期間 | 3年、5年、7年、9年 |
新車・中古車 | 両方 |
料金に含まれるもの | 車両代金、登録諸費用、各種税金、自賠責保険、車検代、メンテナンス費用 |
公式HP | ニコノリ |
ニコノリは、契約後に自宅まで車両を届けてくれます。自宅の近くに店舗がない場合でも、問題ありません。
ベーシックな契約プランは5年ですが、フリープランのようにライフスタイルに合わせて契約期間の変更が可能です。
また、ニコノリは、契約期間中のガソリン代が5円/L引きやメンテナンスパックの価格が安く設定されています。
長期間乗りたいと考えている方や、長距離の運転をする方におすすめのカーリースです。
5 KINTO
月額料金 | 29,590円~ |
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選べるメーカー | トヨタ、レクサス |
リース期間 | トヨタ車:3年、5年、7年 レクサス車:3年 |
新車・中古車 | 新車 |
料金に含まれるもの | 車両代金、登録諸費用、各種税金、自賠責保険、車検代、メンテナンス代、任意保険料 |
公式HP | KINTO |
KINTOはトヨタ車とレクサス車の新車のみを扱うカーリースです。
KINTOに関しては、月額料金に任意保険が含まれていません。
ただし、購入後に必要な自賠責保険、オイル交換などのメンテナンス費用は月額料金に含まれています。
そのため、基本的にリース代とガソリン代のみが必要になります。
トヨタ系列の自動車をリースしたいと考えている方は、KINTO一択で検討しても良いでしょう。
自分の選び方に合うカーリース会社を見つけよう!
カーリースは、リース会社によって特徴、月額料金・契約プランが異なります。
通常の購入と比較して、カーリースは月々の支払いを抑えられるメリットがあります。
それでも、自動車の購入は、決して安い買い物ではありません。
自動車選びで失敗しないためにも、リース会社や自動車メーカーの特徴をしっかりと把握しましょう。
自身のライフスタイルに合わせて、ピッタリの1台を購入してください。