スズキは、12月27日、コンパクトハッチバックのスイフトのフルモデルチェンジを発表しました。発売は2017年1月4日より開始され、価格は134万3520円~184万5720円です。
新型スイフトは全面改良されており、軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「ハーテクト」を採用。先代より120kgも軽く仕上げられているのが大きな特徴で、最も軽い仕様の車用重量は、わずか840kgとクラス最軽量を達成しています。
スタイルはスイフトらしさを継承しながらも、よりスポーティなものに進化。ボディサイズは、先代とほぼ同等の全長3840mm×全幅1695mm×全高1500mm(2WD車)ですが、ホイールベースは、20mm拡大され、2450mmに。もちろん、車内が狭くなっているわけではなく、ラゲッジルームは、先代比55L拡大の265Lとなり、最大579Lまで拡大可能です。
インテリアは、ドライバーを中心にデザインされた使いやすいもので、質感も高まった印象を受けます。フロントシートを新設計とすることで、ホールド性を高め、より疲れにくいシートとなっています。
パワートレインは、燃費消費率27.4km/L(2WD車)を実現したマイルドハイブリッド仕様の1.2Lの直列4気筒自然吸気エンジン、熱効率を高めた1.2Lの直列4気筒自然吸気エンジン、レギュラー仕様の1.0Lの3気筒ターボエンジンの3つを用意。トランスミッションはマイルドライブリッドがCVT、1.0Lターボは6速ATの組み合わせ。スタンダードな1.2Lエンジンは、CVTに加え、一部グレードでは5速MTも用意されています。
先進安全装備もアップグレードされ、スズキ初の単眼カメラとレーダーレーザーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキ」を採用。衝突被害軽減ブレーキを始め、様々な機能を搭載。この機能は、ミリ波レーダーを備えたACC機能などと共に「セーフティパッケージ」として装着車が設定されています。
グレード構成は、標準仕様のXG、XL、ハイブリッドMLに加え、上級仕様としてスポーティなRSシリーズを設定。MT専用グレードのRS、マイルドハイブリッド搭載のハイブリッドRS、そしてダウンサイズターボを搭載するRStとなります。新型の基本設計と開発は日本で行われていますが、スズキの世界戦略車ということもあり、欧州各地の公道テストも行って、最終的な煮詰めを行っています。ですから、これまで同様に走りの良さは期待してよさそうです。なお、スポーツモデルであるスイフトスポーツは、一時的に消滅してしまうものの、もちろん次期型を開発中。
しばらく先となりそうですが、そちらも楽しみですね。
text & photo by OHTO Yasuhiro