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【竹岡圭さんから出題!】チャイルドシートを発明した国はどこ?

10月31日(月)まで申込受付中の第4回「くるまマイスター検定」。過去問以外にどんな新しい問題が出るんだろう?と気になっている皆さんへ、くる検応援団の方々から毎週予想問題をいただくこととなりました!

第3回は、竹岡圭さんからの出題です!

チャイルドシードを発明した国は?
  • ①アメリカ
  • ②スウェーデン
  • ③イギリス
  • ④フランス

解答:②スウェーデン

実はチャイルドシートを世界で初めて開発したのは、②スウェーデンなんですね。もちろん、スウェーデンを代表する自動車メーカー、ボルボも開発に関わりました。

ボルボと言えば、安全に関して一家言あるメーカーですが、実はそれはスウェーデンの社会福祉制度を守るためでもあるのです。スウェーデンは、社会福祉保障制度がとても発達していることで有名ですよね。年齢を重ねて働けなくなっても、国が生活をきちんと保障してくれるという社会福祉保障制度が、しっかり機能しています。

高齢化社会が年々加速している日本としては、安心して歳を重ねられるステキな国ということでうらやましい限りではありますが、その社会福祉保障制度を表と裏で支えている世代がいるのは言うまでもないこと。つまり、バリバリ働ける世代や、この先未来を担ってバリバリ働く世代となる子供を含めた人口が少なくなってしまうと、この社会保障制度が成り立たなくなってしまいます。

そんな事情から、安全面での研究が進んでいるというのも事実としてあるのです。

どれくらいの人がスウェーデンに住んでいるかと言いますと、約50万平方キロメートルのところに、約950万人が暮らしています。人口密度は1平方キロメートルあたりたったの約20人。例えば東京都と比較すると、約2200平方キロメートルのところに、約1350万人が暮らしていて、人口密度は1平方キロメートルあたり約6170人。

いかにスウェーデンの人口が少ないかがよくわかりますよね。

もうクルマに乗っている人も、その周りを歩いている人も、誰一人として、命を失ってもらっては困るわけです。もちろん、未来を担う子供の命はとっても大切ということで、世界初のチャイルドシートが考案されたというわけなんですね。

その世界初のチャイルドシートが誕生したのは、1964年のこと。

ちなみに1959年に世界初の3点式シートベルトを開発したのもスウェーデン×ボルボだったりしますが、これにあたり特許を公開し、いいものだからみんなで使えるようにしたという太っ腹な姿勢も、ボルボというメーカーの考え方を表しているように思います。

チャイルドシートを開発するにあたり、参考にしたのは宇宙飛行士の打ち上げ姿勢なんだとか。なんたって世界初ですから参考にするものが存在しない。そこですさまじい重力が掛かる宇宙飛行士の姿勢をお手本にしたというわけなんですね。

その後チャイルドシートは進化を遂げ、今はISO-FIX式がメインとなりつつありますが、ボルボ車にはビルトイン型のジュニアシートも標準装備で組み込まれていたりします。

これは、大人用のシートベルトをきちんと使えるようになるのは身長140cmからという考え方に起因しています。実は身長140cmくらいに成長するまでは、骨格がきちんと出来上がっていないため、ジュニアシートが必要だということが、度重なる実験データからわかったんだそうです。

ボルボでは子供のダミー人形はもちろん、妊婦さんのダミー人形まで制作して研究開発を重ねています。日本では6歳になると義務ではなくなるからと言って、ジュニアシートを使わなくなるケースが多いですが、これは子供の命を本当に守るための見習いたいポイントですよね。

とはいえ、邪魔なのもわかりますから、このビルトイン式というのはナイスアイデアです。また、ボルボでは現在、空気で膨らますことができる携帯用のチャイルドシートの開発なんかもしているんだとか。これができたらかなり便利になりそうです。

世界に先駆けて子供の安全を守り続ける姿勢、お手本にしたいですよね。

text by 竹岡圭

くるまマイスター検定公式応援団紹介

タレント・モータージャーナリスト: 竹岡圭さん( Kei Takeoka )

「クルマは楽しくなくっちゃね!」というのが、私のモットー。
眺めても楽しい♪ 乗っても楽しい♪ みんなでも楽しい♪ ひとりでも楽しい♪
もちろん悲しい時やツライ時だってあるけれど、そんな時だってクルマがあるから頑張れた、クルマに癒された、なんていう経験をお持ちの方、たくさんいらっしゃるのでは?
そう、クルマにはたくさんのドラマがあるのです~。

そんなクルマたちが、もっともっとドラマチックに思えてくるのが「くるまマイスター検定」のいいところ。生い立ち、歴史、ハウツー、トリビア、なんでもござれの「くるまマイスター検定」ですが、さまざまなバックボーンを知ると、クルマのことがもっともっと愛おしく思えてくるのは間違いナシ!

テストしながら学べちゃうのが「くるまマイスター検定」のいいところでもあります。
まずはチャレンジ! みんな頑張ってネ! 心から応援しています~。

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