誰しも自身のバイクを買取りに出す際、少しでも良い金額で買い取ってほしいと願うものです。
そして買取りの商談を進める中、自分の愛車だけ買い叩かれていないか、安い査定額だが高く売り出すのだろうな、など勘ぐってしまうのも人情です。
実際、売値の何割くらいで買い取ってもらえるものなのか、把握しておきたい方も多いのではないでしょうか。
売値と買取価格の相関関係が分かれば、同型のバイクの販売価格から、買取価格をある程度逆算できるかもしれません。
今回はバイク買取価格は売値の何割程度なのか、また高く愛車を売るためにできることを、ご紹介していきます。
バイク買取価格は売値の何割程度?
早速、バイクの買取価格が売値の何割程度なのか、この項目で確認していきましょう。
相場は売値の3割程度
あくまで一般論かつ大雑把な捉え方になりますが、相場観としては、概ね売値の5割~7割程度がバイクの買取価格になるとされます。
ただしこの数字も大きく変動する可能性があり、不人気車種やコンディションによっては、かなり低い相場で推移するケースも否定できません。
この後にもご紹介しますが、経過年数やモデル、そもそもの人気といった要素により、売値の8割以上など高値が付くケースもあります。
経過年数による売値の割合
相場が変動する大きな要素の一つは、車両の経過年数です。
傾向としては、経過年数が少ない=新しいほど売値が高くなり、逆に経過年数が多い=古いほど売値は安くなるというケースです。
ほとんどのケースでは、このパターンが当てはまります。
ただしクラシックや絶版モデルのような希少性が尊ばれる車種については、経過年数が多い=古い年式ほど、より売値が高くなる場合もあります。
モデルによる売値の割合
査定するモデルの人気によっても売値には違いがでます。
人気や希少性が高いほど、買取価格は上がる傾向にありますが、その時代によっては若干の流行りがあるので注意が必要です。
また市況やタイミング、市場の在庫状況(過多傾向)によっては、思いのほか買取価格が伸びないといったケースも否定できません。
バイク買取価格が決まる基準
さて、バイクにより買取価格と売値の関係が変わってくる点について、先にご説明しました。
この項目では、バイクの買取価格が決まる基準、査定をより有利に進めるためのポイントをまとめていきましょう。
市場の動きは個人でどうにもできませんが、愛車を良いコンディションにすることで、買取価格に影響を与えられます。
外装・内装の状態
愛車はピカピカの外見を維持しているでしょうか?
やはり次のオーナーさんも、綺麗でカッコいいバイクを欲しいと思うはずであり、またそういった車両は少し高くても売れるはずです。
タンクやシートなどは定期的に拭き上げたり、ワックスを塗布するなどのケアをすることで、数年後のコンディションに差が生まれます。
またエンジン部なども、クリーナーでケアしたり、錆が浮いたらブラシで擦り落としておくのも重要です。
ピカピカのエンジンや配管廻りは、年数が経過していてもオーナーの愛が感じられる部分です。
勿論、凹みやキズは少ない方が高評価です。
日常的な損傷はやむを得ませんが、大きな凹みについては修理するか一考が必要です。
例えば大きなタンクの凹みを修理したとしても、その修理代が丸々査定で返ってくるわけではありません。
修理費を考えると、修理せず査定に出してしまったほうが損をしないというケースも有り得ます。
機能の状態
基本的には、故障や不具合があっても買取りはしてもらえます。
しかし、ブレーキパッドが摩耗しブレーキの効きがイマイチだったり、シフトの入りが良くなかったりすると、状態の悪さから査定で減点されるケースもあります。
機能は良好なほうが買取価格は高くなりますが、そもそも安全を考慮しメンテナンスの検討はしておきましょう。
年式・走行距離
年式や走行距離も査定においては、重要なポイントです。
年式については、基本的には新しいほうが買取価格は高い傾向にあります。
先にご説明したように、絶版車やクラシックな車種については、その限りではありません。
走行距離は、少ない程査定価格は高いと考えてよいでしょう。
走行距離が実数であると担保するために、整備の際は整備手帳を作業時に持参し、作業内容など記入してもらいましょう。
整備手帳をみれば、走行距離の変遷・連続性が確認でき、数値に改ざんがみられないと判断できます。
事故歴・修復歴
事故歴や・修復歴については、当然無いほうが査定上プラスです。
多少の修理であれば、大きな減点はされないケースもありますが、事故歴ともなれば、最早値段がつくかつかないか、という話にもなりかねません。
安全運転を重ねることで、そういったリスクを回避するよう心がけましょう。
バイク買取で売値に近くなるためにできる5つのこと
次にバイク買取価格を売値に近づけるためにできる5つのことを確認してみましょう。
長い目でできる方法、普段のちょっとした工夫など、その方法は様々です。
1.価値の高いバイクを購入しておく
まず価値の高いバイクを購入することです。
購入価格も高くなる可能性もありますが、長い目で見れば、その価値もより高騰していくかもしれません。
そうなれば、収支はプラスになってしまうなんてことも有り得なくは無いのです。
とはいえそのような投資的な視点でなくとも、普遍的な人気があるモデル、流行に左右されない車種というのは存在します。
バイク乗りとしても、そもそも車両の価値とは、という視点を持つことで、よりバイクに対する見識や審美眼を養えるメリットがあります。
2.メンテナンスを定期的にしておく
車検だけでなく、1年点検や季節点検など定期的にメンテをし、整備記録簿に残しておくのも有効です。
点検だけでなく、オイル交換やフルード交換など、どれだけ小まめに行ったかで、長期的な車両コンディションに影響します。
また買取店や次のオーナーにも、定期的にメンテナンスされた車両は高評価です。
このように少々コストがかかっても、自身も所有中は安心して乗れるうえ、将来的な査定アップも見込めるでしょう。
3.純正パーツを捨てない
バイクはカスタムも所有する上で魅力の一つです。
その際、純正パーツは手放さず、可能な限り保有しておくと良いでしょう。
基本的に査定では、純正状態が基準であり、カスタムパーツは減点になり得ます。
そのため、手放す際には純正パーツも込みで査定をしてもらうことで、減点項目を減らし、より良い買取価格が望めるはずです。
4.査定前に洗車しておく
細かなことですが、査定前にはしっかり洗車をしておくことをおすすめします。
相手は査定のプロなので、汚れやホコリの有る無しでそうそう査定価格は変わりませんが、綺麗な状態ならば査定もスムースに進みます。
また汚れていては美しい塗装面やメッキ部分など、良好な状態をアピールできませんし、車両に無頓着なオーナーと思われて、特に得るものもありません。
むしろ古くてもピカピカなバイクは、オーナーの愛情を感じますし、査定士も値段をひと頑張りするモチベーションになるものです。
5.バイク買取業者を比較する
最後は、複数の買取業者に査定見積りを依頼し、比較する方法です。
非常に効果的、かつ現実的な方法です。
どうしても一社の査定では、その価格の高低に判断をつけられません。
その為、数社をまわるか、出張査定を利用し、買取価格を比較しましょう。
複数の査定見積りがあれば、そのバイクの相場観が養われますので、大きく損をするような事態は避けられるはずです。
またおすすめのバイク買取業者をランキング形式で紹介している記事もございます。
是非、ご一読ください。
まとめ
バイクの買取価格と売値には一定の傾向が見受けられますが、車両ごとのコンディションや需給関係に影響も受けます。
いざ買取りに出す際は、複数の買取業者に査定してもらうなど、一工夫することで、損をしない売買ができるでしょう。
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