バイクの売却を考える中でも、すぐに売りたいというパターンや、待ってでも高く売れる時期を見極めたい、というパターンがあるはずです。
どちらが正解というわけではありませんが、可能であれば高く売りたいというのが人情ではないでしょうか。
予め高く売れる時期を把握していれば、有効なタイミングで売却できるはずです。
今回はその為に必要な知識、バイクを売るのにオススメな時期と、高く売るためのポイントについてご紹介させていただきます。
今、売る気が無い方もご一読いただければ、後々役立つ時がくるはずです。
バイクを売るのにおすすめな時期
早速バイクを売る際、おすすめな時期を考えてみましょう。
売却をシミュレーションして、自身に都合がよく、最も近いタイミングはいつでしょうか。
新生活が始まる時
バイクが高額で売れるということは、つまりバイクを欲しがる、乗りたい人が多いということです。
代表的な時期と言えば、新生活が始まるタイミング、具体的には3月末~4月中が目安となり、バイクに対する需要も高まるタイミングなのです。
新生活というと、大学生活や新社会人を迎える人々、引っ越しや一人暮らしがイメージされます。
今までの生活圏から離れると、目的地への通勤通学、日常の足と移動にも変化が訪れます。
その際のツールとして、バイクの需要が見込まれるのです。
実際、原付や原付二種のような日常の足を新生活開始後に購入したという方も多いかもしれません。
大型連休が始まる時
大型連休が近づくと、レジャーの計画を立てる方も多いはずです。
ゴールデンウイークがある4月末~5月初旬、8月の夏休みには行楽に出かけたり、新しい趣味を始めたり、それこそバイクの購入計画を実行に移す方もいるでしょう。
連休の大型ツーリング計画に合わせて、バイクを新調するというのもバイク乗りあるあるです。
バイクの売り時ですので、在庫確保に査定価格は高まる傾向にあります。
梅雨や台風が来る時
梅雨の5月~7月中旬、台風シーズンの7月~10月あたりは天気が悪く、バイクに乗るには良い季節とはいえません。
また販売数としても伸び悩む時期でもあり、バイクを売却するタイミングとして適切とは、一見思えません。
このシーズンは、バイクを売却する人が少なく、業者は在庫の維持が難しくなっているタイミングです。
また梅雨や台風前がバイクシーズンだったため、在庫が減っており、次の秋シーズンなどに備え在庫を確保したいという戦略も関係してきます。
在庫数を維持するために、査定価格のアップをするなどキャンペーンを打っている買取業者もあり、狙い目でもあります。
また雨中に店舗に出向くのが面倒であれば、出張買取りを積極的に利用するのも有効です。
軽自動車税の課税前
毎年4月1日に車両を所有している人は、軽自動車税の課税が行われます。
バイクに乗ろうが乗るまいが納付証は送られてくるので、所有していても乗らない人には、無駄にお金を払うことになります。
税金が発生する前に無駄なコストカットの為に売却をしてしまうのも、有効ではないでしょうか。
また時節としては、新生活の時期や春のレジャー時期も近く、良い査定価格も期待できるでしょう。
新モデルが発売される前
新モデルが発売されると、どうしても新型需要が高まり、旧モデルは価値が下がり気味です。
ですので、旧モデルになる前の売却も賢明な判断です。
ある程度新車発表サイクルを把握する、その為の情報収集を行う必要がありつつ、自身の望む売却タイミングではない可能性も否定できません。
判断が難しいタイミングですので、旧型になっても問題なく愛着があって長く乗りたい、というスタンスであれば売却時期として考慮しないでよいでしょう。
バイクを売るのにおすすめできない時期
バイクを売るのにおすすめできない時期も、同様に存在します。
理由も考察しつつ、みていきましょう。
冬の時期
日本は冬の11月~3月初旬になると、ほとんど全域で気温が下がり、降雪地帯も出てくるため、相対的にバイクに乗る人が減ってしまいます。
つまりシーズンオフである冬はバイクを買う人が少なく、買取価格もハイシーズンに比べると安くなりがちです。
軽自動車税が課税された時
毎年4月1日時点でバイクを所有していると、軽自動車税の支払いが生じます。
納税を済ませてからの売却は、1年分無駄に税金を払っていることになりかねません。
納付したのであれば、次に好条件を迎えるタイミングを待つのも手となるでしょう。
新モデルが発表された時
新モデルが発表されると、一般的には前モデルの需要は下がり、中古市場において価格も低下します。
自身のモデルがモデルチェンジの周期に入っていると判断できる場合は、新モデル発表前に売却を検討するのもおすすめです。
バイクを高く売るために時期より大切な5つのポイント
バイクをより高額で売却するのであれば、時期よりも重要になってくるポイントがあります。
この項で、より高く売る為の5つのポイントを確認していきましょう。
ポイント1.日頃のメンテナンス
バイクをより良い査定価格で売るには、外見の美しさだけでなく、バイクの状態や調子も重要です。
快調を維持するために、日頃から駆動系や、日常的に可能なメンテナンスを行うことが重要です。
これには日常的な洗車はもちろん、パーツの清掃や部品交換、補充も行う必要があります。
勿論、全て自分で行う必要はありませんので、適時ショップを利用しプロのアドバイスも受けましょう。
こまめなメンテナンスは査定価格アップだけでなく、何よりバイクライフの楽しさ、快適さにも直結するはずです。
ポイント2.査定前の洗車
案外、皆さん行っていないのが査定前の洗車です。
洗車がされずとも査定士はキズの見過ごしなど、まず起こしません。
しかしバイクを所有する上で基礎かつ、初歩的なメンテナンスである洗車を放置するオーナーが相手、となる商談はどうでしょう。
査定は、愛車の美しさや良さをプレゼンする場ですが、とても熱意がある客とは見られません。
査定は商談であり、相手側の人となりも見定める場です。
査定する側は愛車に熱意があり、ちょっとでも良く見せようと努力するオーナーとの交渉は前のめりになります。
汚れたままのバイクに同情こそすれ、オーナーに高価格を出すモチベーションは湧きづらいでしょう。
筆者は自動車の査定士でしたが、古くてキズがあって距離を沢山乗っていても、ピカピカに洗ってきてくれたオーナーには、よく商談で負けたものです。
ポイント3.純正パーツの用意
一般的な傾向ではありますが、査定において最も高価な状態は、所謂「ドノーマル」状態です。
バイクはカスタム性も魅力で、カスタムは広く受け入れられ、悪いということではありません。
基本的にはノーマルパーツは手放さず、一緒に引き渡せる状態が理想であり、より高査定が付きやすいでしょう。
ポイント4.相場の把握
ネットを利用し、ある程度の相場把握が可能です。
実際にいくらで買取りに出せた、というユーザー側の情報サイトもありますし、買取業者側がある程度の価格を掲示している場合もあります。
また簡易的に年式、走行距離などを入力し参考価格を教えてくれる業者も多く、事前におおよその価格確認が可能です。
注意として、そういった数字はあくまで参考に留め、商談の場で固執しないようしましょう。
あまりにも想定した価格より査定が低い場合の判断材料としつつ、納得がいかなければ他業者の査定も検討すると良いでしょう。
ポイント5.買取業者の比較
先にも少し触れましたが、最初から1つの買取業者に絞り、査定をしてもらう必要はありません。
2~3社程度、近隣に店舗があるか、出張査定の有無など、自身の都合に合う業者を選定しておくと良いでしょう。
何社か査定価格を見ることで、より現実的な相場観も養われ、愛車を手放すに相応しい業者が見えてくるはずです。
また査定時に、これから数社廻る旨を伝えておけば、即決を迫られてもやんわりと断りやすくなるはずです。
まとめ
さてバイクを売却するにも、損をしないタイミングがあると分かっていただけたのではないでしょうか。
なかなか都合よく時期が合わないと諦めてしまう方も多いのですが、タイミングは少なくありません。
ただし、どの時期であっても、少し余裕を持って準備をするのが理想です。
今回のおすすめの時期を覚えておけば、次に高く売れるタイミングはいつ、という判断ができるのではないでしょうか。
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