スマートインターチェンジとは?入って出るだけは可能なの?

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2024年現在、ETCを搭載している車は全体の9割を超えています。それに伴い、現金やクレジットカード支払いが不可なETCのみで通行可能なIC(インターチェンジ)が盛んに作られています。

スマートインターチェンジと呼ばれるこのインターチェンジは、従来のものと比較してどんな違いがあるのでしょうか。

この記事では、スマートインターチェンジの基本情報から注意点、よくある質問を解説します。係員が常駐していないのでトラブルが起こると解決に時間がかかるかもしれません。本記事の内容を頭にとどめ、正しくスマートインターチェンジを使ってください。

目次

スマートインターチェンジとは?


スマートインターチェンジは、高速道路の有効活用や地域活性化を目的に設置されるETC専用のインターチェンジのことです。その特徴と種類、一般ゲートとの違いを解説します。

スマートインターチェンジの特徴

スマートインターチェンジには以下の特徴があります。

スマートインターチェンジの特徴
  • コスト性に優れる
  • 高速道路の乗り降りのときにSAやPAに立ち寄れる

スマートインターチェンジはETCゲートのみで人員も配置しないので、設置・運用ともに低コストです。
既存のSA・PAにくっつけて設置できるため場所によっては高架を作る必要ありません。

また、SAやPAに直接出入りできるスマートインターチェンジなら、高速の乗り降りのときにそれらに立ち寄れます。
乗るときにガソリンを入れたり、降りるときにお土産を買ったり、便利にSAとPAを使えます。

スマートインターチェンジの種類

スマートインターチェンジには以下の2種類があります。

スマートインターチェンジの種類
  • SA・PA接続型
  • 本線直結型

SA・PA接続型はインターチェンジの出入り口がSAやPAと直接つながっている方式で、高速の乗り降りの際SA・PAに寄れるのがメリットです。

本線直結型は高速道路本線に直接アクセス方式です。一般インターチェンジから遠く不便だという地域にスマートアクセスを設置することで、一般道から高速道路へのアクセスが格段によくなります。

スマートインターチェンジと一般ゲートとの違い

スマートインターチェンジは一般ゲートと比べて、以下の大きな違いがあります。

スマートインターチェンジの特徴
  • ETC車のみ通過できる
  • ゲート通過時に一時停止が必要
  • 利用時間の制限がある場合がある
  • 利用証明書をその場で発行できない
  • サイズの関係で使用できない車種がある

スマートインターチェンジは一般レーンがなくETC支払いのみです。
また、一般ゲートではノンストップでETCレーンを通過できますが、スマートインターチェンジでは一時停止する必要があります。コスト削減のため、一時停止する必要がある読み取り機を採用しているためです。

スマートインターチェンジは見かけは無人ですが、トラブル時に事務所で待機する係員は必要です。そのため、人がいない夜間は利用できない場所もあります。

一般ゲートではETC車でも有人ゲートで利用証明書を発行できます。しかし、スマートインターチェンジではその場で利用証明書を発行できないのでWebからダウンロードする必要があります。

最後に、コストの問題で簡素かつ小さめに作ってあるので、トラックやバスなど大型の車は通行できない可能性もあります。

スマートインターチェンジは入って出るだけは可能?


イベントが開催されたりお土産が売られていたり、工夫を凝らした楽しいSA・PAもあります。そんなSA・PAにスマートインターチェンジから入って滞在し、その後同じスマートインターチェンジから退出するのは可能なのでしょうか。

SA・PAだけの利用はできない

残念ながら、SA・PAだけの利用はできません。

スマートインターチェンジはあくまで高速道路を使うための出入り口です。SA・PAだけの利用は高速道路を使わないため、禁止されています。

間違えて入ってしまった場合の対処法

スマートインターチェンジに間違えて入ったとき、同じ出口に行ってもETCゲートが開かないため退出できません。

ETCゲートの近くに備え付けのインターホンがあるので、係りの人に状況を説明すれば何かしらの対応をしてくれます。

スマートインターチェンジに関するよくある質問


スマートインターチェンジに関するよくある質問を3つ紹介します。

スマートインターチェンジはどんな車でも利用できる?

スマートインターチェンジを使うには、以下の条件を満たしている必要があります。

スマートインターチェンジの
  • ETCが付いている
  • スマートインターチェンジごとに決められた大きさ・種類の車

ETCレーンしかないので、ETCを搭載した車しか通れません。
また、スマートインターチェンジ自体の大きさの関係で、全車種であったり、車長12m以下の車種のみ、車長6m以下の二輪・軽自動車・普通車だったり決められています。

普通の乗用車であれば通れないスマートインターチェンジはありませんが、不安な方は以下のサイトから利用したい場所の詳細をお確かめください。

なぜ開閉バーの手前で必ず停止しないといけないの?

開閉バーの手前で停止する理由は、ETC検知器の仕様により、一時停止しないとデータ通信できないためです。

スマートインターチェンジの利点にコストが抑えられることがあります。
データ通信用の機器も価格も抑えているので、ノンストップで通行できるグレードの高い通信機器ではなく、一時停止が必須なものが設置されています。

利用できない時間帯があるって本当?

スマートインターチェンジによっては利用できない時間があります。深夜や早朝はトラブル対応を担う係員が不在になるためです。

利便性向上のため終日使えるスマートインターチェンジも数多くありますが、6~22時のみ利用可能の場所も少なくありません。

使いたいスマートインターチェンジがある方は、上で紹介したNEXCOのサイトから利用可能時間をお確かめください。

まとめ


スマートインターチェンジとは何なのか、一般ゲートとどう違うのかなどを解説しました。

山がちな日本では、どうしてもインターチェンジ間が広くなる地域が出てきます。設置に必要なスペースが小さいスマートインターチェンジを置くことで、インターチェンジが無い区間が短くなり、利便性が向上します。

ただ、ETC搭載車しか使えなかったり利用可能時間があったりといった注意点もあることを、覚えておいてください。

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