高速道路の利用料金を支払う方法として、「ETCカード」や「クレジットカード」があります。
ETCカードやクレジットカードは利用すると、登録してある口座から自動的に引き落としされる仕組みですが、どのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、ETCカードとクレジットカードの違いを徹底解説します。
ETCカードとクレジットカード機能が一体となっているカードが存在するのかも解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
ETCカードとクレジットカードの違い
ETCカードとクレジットカードは、主に利用方法や作り方に違いがあります。
- ETCカードとクレジットカードは利用方法が違う
- ETCカードとクレジットカードの見分け方
- ETCカードとクレジットカードの作り方の違い
ETCカードとクレジットカードは見分け方もあるので、どちらのカードか迷ったときでも簡単に区別することが可能です。
ここからはETCカードとクレジットカードの違いについて3つの項目で解説するので、ぜひご覧ください。
ETCカードとクレジットカードは利用方法が違う
ETCカードとクレジットカードは利用方法が異なります。
カードの種類 | 利用方法 |
---|---|
ETCカード |
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クレジットカード |
|
上記のようにETCカードとクレジットカードでは、支払できる場所や利用方法が異なります。
ETCカードは高速道路の料金支払いのみ有効なカードです。
一方でクレジットカードは、コンビニや飲食店などカード支払いに対応している店舗であれば利用できます。
このようにETCカードとクレジットカードでは利用方法や支払いできる項目に違いがあるのです。
ETCカードとクレジットカードの見分け方
ETCカードとクレジットカードの見分け方は、カードを見ると一目瞭然です。
- ETCカード・・・カード表面に「ETC」と記載あり
- クレジットカード・・・カード表面に「ETC」と記載なし
上記のようにETCカードとクレジットカードの見分け方は、カードの表面を見たときに「ETC」という表記があるかないかで見分けられます。
今持っているカードがETCカードなのかクレジットカードのなのかを確認したい場合は、カード表面の表記を確認しましょう。
ETCカードとクレジットカードの作り方の違い
ETCカードとクレジットカードの作り方には違いがあります。
カードの種類 | カードの作り方 |
---|---|
ETCカード |
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クレジットカード |
|
ETCカードとクレジットカードは作成方法に違いはあるものの、どちらも簡単に作成できます。
例えばETCカードだけ欲しい場合はクレジットカード無しでも作成できる、ETCパーソナルカードという選択もありますが年会費がかかります。
ETCカードはクレジットカードとセットで申し込むと無料でついてくる場合があるので、クレジットカード発行の際にETCカードも申し込むと簡単に作成可能です。
また、現在持っているクレジットカードがあれば、カード会社に依頼するだけで簡単に追加発行できます。
クレジットカードは窓口やネットの公式サイトから簡単に作成依頼でき、ネット申し込みなら24時間365日、時間を問わず申し込みできるのです。
ETCカードの発行にはクレジットガードが必要なケースがほとんどですので、クレジットカードの手続きをするなら一緒に申し込むほうが便利でしょう。
ETCカードとクレジットカードの利用方法
ETCカードとクレジットカードの利用方法は、どちらのカードを利用するかによってそれぞれ異なります。
- ETCカードが利用できるところ
- ETCカードが利用できないところ
- クレジットカードが利用できるところ
- クレジットカードが利用できないところ
ETCカードやクレジットカードは、それぞれ「利用できる」ところと「利用できない」ところがあります。
ここからは、ETCカードとクレジットカードが利用可能もしくは利用不可能なところについて解説します。
ETCカードが利用できるところ
ETCカードが利用できるところは、高速道路の料金支払いです。
高速道路の料金は、ETCカードを専用の車載器に入れておくことでスムーズに支払いが完了します。
専用の車載器がない場合でも、一般レーンにてETCカードで高速道路の料金を支払うことも可能です。
ETCカードが利用できないところ
高速道路の料金以外の支払いは、ETCカードを利用することはできません。
ETCカードは高速道路の料金支払い専用カードとなるため、コンビニなどのショッピングなどでは利用不可です。
そのため、ETCカードは高速道路の料金支払い専用カードとして認識しておきましょう。
クレジットカードが利用できるところ
クレジットカードが利用できるところは、コンビニや飲食店などカード支払いに対応している店舗です。
近年ではほとんどのお店でクレジットカードが利用できます。
注意点としては、クレジットカードの国際ブランドによっては取り扱いできないカードもあります。
クレジットカード取り扱い店舗だから全てのカードが利用可能とは、限りませんので注意しましょう。
精算レジ付近にどの国際ブランドのクレジットカードが利用可能か表記もあるので、カード提示前にチェックしておくことがおすすめです。
クレジットカードが利用できないところ
クレジットカードが利用できないところは、カード支払いに対応していない店舗です。
近年ではpaypayのみ対応という店舗も増えているため、このような店舗でもクレジットカードは利用できません。
「クレジットカードがあるから安心」と思っていると利用できないこともあるのです。
買い物であれば購入することなくお店を出れば問題ありませんが、飲食店などの事後精算となる店舗では支払いできなくなるので注意が必要です。
そのため店舗に入ったときに、クレジットカード支払いに対応しているかの確認をしましょう。
ETC一体型クレジットカードがあるって本当?
結論から言うと、ETC一体型クレジットカードがあるのは本当です。
しかし、ETC一体型クレジットカードは現時点では廃止されており、新規作成することは不可能です。
なぜETC一体型クレジットカードは廃止されたのでしょうか。
ETC一体型クレジットカードがいつ頃廃止されたのかや、廃止された理由について詳しく解説します。
現在ETC一体型クレジットカードは廃止された
2022年10月現在ETC一体型クレジットカードは廃止されています。
ETC一体型クレジットカードは2018年6月1日より廃止されており、新規作成できません。
現在ETC一体型クレジットカードを持っている方は、随時カード会社からETCカードのみとクレジットカードのみを郵送されます。
今後はETCカードとクレジットカードの一体型は完全になくなってしまうのです。
ETC一体型クレジットカードは廃止された理由
ETC一体型クレジットカードが廃止された理由は法律の改正です。
2018年6月1日に「改正割賦販売法」が施行され、ETC一体型クレジットカードが廃止されたのです。
「改正割賦販売法」により、クレジットカード会社はカードのセキュリティ対策を講じる義務が生じました。
クレジットカード会社はセキュリティ対策の一環として、ETC一体型クレジットカードを廃止し分離型カードのみへの統一へ切り替えたのです。
ETC一体型クレジットカードの廃止は法律の改正に伴い、セキュリティ向上の面から行わなければならかったと言えるでしょう。
ETC分離型クレジットカードがおすすめな3つ理由
ETC分離型クレジットカードがおすすめな理由を3つ紹介します。
- 理由1.それぞれのカードを安心して利用できる
- 理由2.不正利用のリスクが下がる
- 理由3.車にETCカードを入れたままにできる
ETCカードをクレジットカードと分離型にすることで、カードを2枚管理する必要があり大変なイメージもあるでしょう。
しかし、ETC分離型クレジットカードはセキュリティ面なども安心できるので、利用方法によっては便利に使えます。
ETC分離型クレジットカードのおすすめな3つの理由を以下で詳しく解説します。
理由1.それぞれのカードを安心して利用できる
それぞれのカードを安心して利用できるので、ETC分離型クレジットカードはおすすめです。
ETC分離型クレジットカードは、盗難紛失などの保障も充実しており、万が一の際も安心できます。
保障内容が充実しているので、ETC分離型クレジットカードはどちらのカードも安心して利用可能です。
理由2.不正利用のリスクが下がる
ETC分離型クレジットカードは不正利用のリスクが下がるため、おすすめです。
例えばETC一体型クレジットカードの場合は、カードを紛失するとショッピングでも高速道路でも使用される恐れがあります。
一方でETC分離型クレジットカードの場合は、ETCカードにはクレジット機能はありません。
そのため盗難されたとしても不正利用により多額の請求が来ることが可能性は低いのです。
万が一の際も被害額も保障でカバーできるので、ETC分離型クレジットカードは安心して利用できると言えます。
理由3.車にETCカードを入れたままにできる
車にETCカードを入れたままにできるため、ETC分離型クレジットカードはおすすめです。
ETC一体型クレジットカードの時には、ETCを利用したら車載器から抜く必要がありました。
一方でETC分離型クレジットカードの場合は、ETCを利用した後でも、車載器から抜く必要がなく、車載器に入れたままにできるのです。
ETC一体型クレジットカードと比べて手間が少なく、持ち運びリスクが少ないため安心できます。
しかし、熱でETCカードが劣化する可能性があるので注意が必要です。
ETC分離型クレジットカードを利用しよう!
ETCカードとクレジットカードを利用する際は、分離型カードを使いましょう。
クレジットカードやETCカードを新規発行するには、分離型カードのみの選択となりますが、利用方法によっては利便性良く使えます。
ETC分離型クレジットカードを利用する際には、個人カードや法人カードも存在します。
個人カードと法人カードでは、どのような違いがあるのでしょうか。
さらにETCカードの作り方はどのような方法があるのかを以下で詳しく解説します。
ETC分離型クレジットカードの新規作成を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
個人カードと法人カードの違い
個人カードと法人カードの違いは、割引率にあります。
ETCカードの利用方法については、大きく異なる点はありません。
個人のETCカードはどのカードを使っても利用方法、割引率はどちらも同じです。
一方で法人のETCカードは、発行元によって高速道路の料金に対して割引率が大きくなることもあります。
個人と法人のETCカードの違いは、割引率が唯一違う点と言えます。
個人カードについて
ETCの個人カードは、各クレジットカード会社から作成できたり、多くの種類があります。
クレジットカード会社によって、ETCカード利用時のポイントがどれだけ貯まるかなども異なるのです。
ETCカードを作れるカード会社も多いので、「カードを作ろう」と思った時に「どこで作るといいの?」と迷う方も出てくることでしょう。
そのため、ETCカードを作成する際にはさまざまなカードを比較することが必要です。
ETCカード作成で損をしないためにも、以下の記事を参考にしてください。
↓↓↓
【最新版】ETCカードおすすめランキング!人気でお得なのはどれ?
https://car-days.fun/blog/etc-highway/23678
法人カードについて
法人のETCカードは会社の経費精算が簡単になり、業務効率を向上させられます。
各企業ごとに異なるところですが、経費の精算方法は書類に領収書を添付するなど手間がかかることも多いことでしょう。
しかし法人向けETCカードを利用すれば、書類手続きなどの事務作業を大幅に省略することが可能です。
ETCカードを利用することで、交通費の経費精算や管理がやりやすくなります。
法人のETCカードを検討している方は、損をしないためにも以下の記事を参考にしてください。
↓↓↓
【最新版】法人向けETCカードおすすめランキング!それぞれの特徴やメリットも詳しく解説
https://car-days.fun/blog/etc-highway/22577
ETCカードの作り方について
ETCカードの作り方は個人や法人関係なく、さまざまな方法があり作成できるカード会社もたくさんあります。
- クレジットカードと一緒に新規で申込む
- 使用しているクレジットカード会社で申込む
- クレジットカードなしのETCパーソナルカードで申込む
ETCカードは現在使用しているクレジットカードがある方は、そこのカード会社へ連絡することで一番簡単に作成可能です。
法人や個人に関わらずこれからETCカードを作成する方は、どこのカード会社で作るかによって今後のカード利用方法も変わってくることでしょう。
どこでETCカードを作ろうか迷っている方は、損をしないためにも下記記事を参考にしてください。
↓↓↓
ETCカードはどこで作れるの?作る方法や選び方を細かく知ろう!
https://car-days.fun/blog/etc-highway/27649
まとめ
ETCカードとクレジットカードの違いについて解説しました。
「利用したら登録口座から引き落としされる」という点については同じ仕組みのカードですが、利用できる場所や利用方法に大きな違いがあります。
昔を遡るとETC一体型クレジットカードもあり、1枚でETCカードとクレジットカードの役目を担っていたカードもありました。
しかし現在では法整備の関係でETCカードとクレジットカードは、別々でなければなりません。
これからETCカードやクレジットカードを作る方は、自身の生活スタイルに合ったカードを選択しましょう。
どこでカードを作るか迷っている方は、本記事で紹介したことをETCカードやクレジットカードの作成に役立ててください。