新しく車を手に入れたいと考える際、マイカー購入だけしか選択肢がない時代は終わり、今はカーリースやカーシェアリングなどの選択肢があります。
しかし車についての知識があまりない方にとっては、違いがよく分からず、結果的にどれを利用するのが一番お得になるのかも分かりづらいんですよね。
本記事では、カーリースについて徹底解説します。仕組みから利用方法、マイカー購入やカーシェアとの比較をしつつどういった人におすすめできるのかを紹介していきます。
車を少しでもお得に利用したいと考える方には必見の内容となっていますので、最後までじっくりご覧ください。
カーリースとはどんなサービス?
カーリースは簡単に説明すると、ディーラーと私たち利用者の間にリース会社を挟み、リース会社から車を納車してもらう仕組みです。
カーリースの主な特徴として、頭金が不要、車検や納税関係なしに月々の支払額一定、税金の手続きをリース会社が行ってくれるなどが上げられます。
また購入とは違い、リース期間中は車を会社から借りた状態になっており、期間が終了したら返還することを前提に車を利用していきます。
そのため車のキズや走りすぎ、汚れなど車を劣化させることに対して制限があることがほとんど。
さらに3年から11年のリース期間があり、途中で解約することは原則不可能。仮に廃車になってしまって乗れなくなったとしたら多額の違約金が発生してしまいます。
頭金0に加え月々の支払いが一定で、細かい手続きをリース会社が代行してくれるので、大きな額を払えないとしても、車をより身近なものにする場合に適したサービスがカーリースです。
カーリースの仕組みを徹底解説!
カーリースを利用する場合、車の購入額とリース期間中の自動車税、車検代や自賠責保険の総額から、リース終了後の返還時の見積もり査定額を引いた分が支払いの総額となります。
普通にローンを組んでマイカーを購入する場合に比べて、査定額が引かれる分、利息が安くなるので支払いの総額が安くなるというのが料金体系の仕組みです。
またカーリースには新車リースと、中古車リースの2種類があり、それぞれ仕組みが異なる部分があります。
それぞれについて詳しく解説していきます。
新車リースの場合
新車リースの場合は、新車のマイカー購入と同じように色やカーナビの搭載などを選ぶことが可能です。
新車リースをする際の流れは以下の通りです。
- カーリース会社のサイトから、乗りたい車を選ぶ
- カスタマイズを選びオンライン見積もりを行う
- 担当者と連絡を取り契約手続きをする
- ディーラーと連絡を取り納車日の調整をする
- 数日後に納車完了
手順について詳しく見ていきましょう。
カーリースのサイトから乗りたい車を選ぶ
まずはカーリースサイトから乗りたい車を選びましょう。
サービスによってリース期間が異なったり、月々の支払額が異なったりするので、どれくらいの期間リースする予定なのか踏まえてサービスを選ぶことが重要です。
またサイトによって車のラインナップが異なります。国内の普通乗用車であればほとんどのサービスでリース可能ですが、乗りたい車を選べるのかあらかじめ確認しておきましょう。
カスタマイズを選び見積もりする
乗りたい車を選んだ後は、カーナビのカスタマイズや車のグレードなどを選び見積もりをしていきます。
また見積額にはリース期間中の自動車税や車検代、自賠責保険が含まれていることがほとんどです。
車の代金だけと勘違いして、高いと言う方もいますが、諸々の経費が含まれていることを理解しておきましょう。
契約の手続きをする
担当者との連絡を済ませて、書類の手続きを行います。
基本的には郵送されてきた書類を一通り仕上げて、返送するという流れです。
納車日を調整する
契約手続きを済ませた段階で、ディーラーが工場に発注をかけるので、車の出荷可能日以降から納車可能日を選びます。
基本的には1ヶ月から2ヶ月ほどで納車可能です。
中古車リースの場合
中古車の場合は、新車リースとして数年間使用された車を使うケースが多いです。そして基本的に中古車なので月々の支払いも安くなります。
安くなるといったメリットに加え、カーリースによくある走行距離制限が無いことも多く、返還なしの場合もあるためコンディションを気にしなくていいことも。
一方で色を変えたり、カーナビの搭載などを選ぶことができないというデメリットがあります。
中古車リースをする場合の手順は以下の通りです。
- カーリースサイトから車を選ぶ
- 審査をする
- 担当者と連絡し車の状態を確認
- 契約を済ませる
- リースの納車担当と連絡を取り納車日を調整
- 納車完了
新車リースとの違いを交えつつ、詳しく見ていきましょう。
カーリースサイトから車を選ぶ
新車と違って、中古車リースが可能なサービスは限られています。
また在庫のある車から車種を選ぶことになるので、希望の車を選べないこともありえます。
また他の方が先にリースしてしまうと、せっかく目をつけていた車を選べなくなってしまうことも。
そのため中古車リースをする際は良いと思ったらすぐに審査に進めるのがおすすめです。
審査をする
見積り額などを審査していきます。審査の段階は新車リースの場合とあまり変わりません。
担当者と連絡し車の状態を確認
中古車なので、担当者と確認し車の状態を確認しておくことはとても重要です。
気になる点はしっかりと確認し、納車後のトラブルにならないよう気をつけましょう。
具体的には以下の点を事前確認することで、トラブルを未然に防げます。
- 走行距離
- キズ・凹みの有無
- 座席・シートの汚れ
契約を済ませる
担当者との確認が終わったら書類の手続きを行います。
新車カーリースと同じく、郵送された書類に記入し、返送する流れがほとんどです。
リースの納車担当と連絡を取り納車日を調整
契約が完了してから工場に発注する新車リースと違って、中古車リースの場合は車がすぐに走れる状態であることがほとんどです。
そのため急ぎで車が欲しい方にとって利用しやすいサービスと言えます。早ければ1週間ほどで納車完了になります。
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カーリースのメリット・デメリットを解説
新車購入と比較した際のカーリースの良いところ、悪いところを紹介していきます。
メリット・デメリットを踏まえて、自分にカーリースが合うのかを考えてもらえればと思います。
カーリースのメリットはここ!
新車購入と比較したときのカーリースのメリットは以下の通りです。
- 頭金が不要
- 手続きがほとんどオンライン上
- 月々の支払額が一定になる
- 自動車税の手続きをリース会社がやってくれる
- 法人や個人事業主には節税効果あり
詳しく見ていきましょう。
頭金が不要
普通に新車購入をする場合、ローンを組むにしても頭金が必要なことがほとんどです。
カーリースを利用する場合は、基本的に頭金が0円。そのためまとまったお金を用意できない場合でも、日常的に車に乗ることが可能になります。
手続きのほとんどがオンライン上
車を購入する際は、複数のメーカーの営業店を回ることもあるでしょう。しかしたくさんあるお店を回るのって大変で、休日が1日潰れてしまうレベル。
カーリースを利用する場合は、オンライン上で気になる車の見積もり・契約をすることができ、契約の手続きは郵送で済ませることができるので、お店に行く必要はありません。
仕事が忙しくて、休みの日はゆっくりしたいという方でも、スマホ一台である程度手続きできるのは嬉しいですね。
月々の支払額が一定になる
新車をローンで買っても月々の支払いは一定なのでは?と思うかもしれませんが、カーリースの場合は、自動車税を納める月や、車検の月でも支払額が一定。
新車購入のように、納税や車検の月に支払額が大きく増えてしまうなんてこともありません。
また支払額が一定なので、支出の見通しも立てやすく、家計のやりくりも簡単になります。
税金の手続きをリース会社が代行
普段なら納税の手続きを自分で行う必要がありますが、カーリースの場合はリース会社が手続きを代行してくれるので、面倒な手続きが一つ無くなります。
法人や個人事業主なら節税効果がある
カーリースの支払いは月10,000円から30,000円ほどなので、法人や個人事業主の方なら支払額の全額を経費として算出することができるため、節税効果があります。
マイカー購入の場合は、減価償却が適用されるので節税自体は可能ですが、カーリースと比較した場合に節税効果が小さくなってしまいます。
そのため経費を増やすために、カーリースを利用するのは有効な手段と言えます。
カーリースのデメリットはここ!
残念ながら、カーリースには良い点だけでなく、悪い点もあります。悪い点は以下の通り。
- 車の状態を常に気にする必要がある
- 走行距離が制限される場合がほとんど
車の状態を常に気にする必要あり
カーリースを利用する場合の多くは、リース期間終了後にリース会社に返還することになっています。
その際には車の状態がキレイであることが必須。キズや汚れなどがあると車の価値が下がってしまうんですね。
価値が下がってしまった結果、返還時に追加料金の請求が発生することだってありえます。そのため小さいお子さんがいて、シートを汚す可能性の高い家庭や、初心者が運転する場合には向かないと言えます。
ただ最近は車を返却せず「そのままもらえるプラン」が用意されている場合もあり、そういったプランを使えば汚れやキズなどを気にせずに済むようになります。
走行距離が制限されることがほとんど
走行距離に制限があるのも車を良い状態に保つための規約です。走行距離が増えるとどうしても車の劣化が早くなるので仕方がないですね。
そのためドライブが趣味だったり、車で旅行をしようと考えている方にとってはかなり不便に感じることも多いでしょう。
カーリースとカーローン、カーシェアはどれががお得なの?
一概にどれがお得とは言えないです。それぞれどういった方がお得に利用できるサービスなのかを見ていきましょう。
カーリースが向いている人
カーリースの利用は以下の方に向いていると言えます。
- 頭金の支払いが厳しい方
- 運転にある程度慣れている方
- 車を使ってあまり遠出をしない方
- 小さいお子さんがいない方
- 個人事業主や法人の方
こういった特徴のある方であれば、カーリースのデメリットを考えなくて済むため、お得に利用することができます。
一方で長距離の利用を考えている方や、車にキズを付けるのが不安という方にとってはストレスの大きなサービスになってしまいます。
そういった方には、マイカー購入がおすすめです。
カーローンが向いている人
- 頭金を用意できる方
- 車の状態を気にせずに利用したい方
- 車をアレンジしたいと考えている方
- ドライブが趣味だったり車の旅行をやりたい方
カーリースとローンを比べた際に、カスタマイズの自由度や利用の自由度がかなり上がります。
もし解説したカーリースや次に紹介するカーシェアリングが魅力的に感じないのであれば、マイカー購入がおすすめです。
多くの方が利用していることもあり、失敗も少ないです。
カーシェアが向いている人
- 車をあまり利用しない方
- 車は頻繁に使うけど短時間の利用が多い方
- 家の近くにステーションがある方
- 利用の度に手続きが面倒と感じない方
車をあまり利用しない方で、家の近くにステーションがあるなら、税金やガソリン代、駐車場代などを気にしなくて済むカーシェアリングがおすすめです。
カーシェアリングなら車の維持に必要な経費がもろもろ不要です。
ステーションを離れている時間分だけ課金されるので、頻繁に利用したとしても、短時間の利用ならかなりお得に利用できます。
利用の際はアプリを使って予約が必要になるので、その手続きが面倒にならないのであれば使ってみてはどうでしょう。
お得なカーリースサービスのおすすめ3選
ここまで見てきて、実際にどのカーリースを利用するのがいいの?と考える方のために、おすすめのカーリースサービスを3つ紹介していきます。
1位:定額カルモくん
引用:定額カルモくんHP
ネット申し込みによる大幅な値引きが特徴である定額カルモくん。こちらは税込み14,300円ほどから新車をリースすることができます。
定額カルモくんを利用するメリットは、初心者にとってとにかく分かりやすいこと。
年に数回ボーナス払いをしないといけないリース会社もあります。しかしカーリースを初めてする方にとっては分かりづらいんですよね。定額カルモくんならボーナス払いなども不要なのでカーリース初心者にとってはかなり利用しやすいサービスと言えます。
2位:SOMPOで乗ーる
引用:SOMPOで乗ーる
損保ジャパンとDeNAのカーリースサービス。車を利用しないときにはカーシェアリングとして車を貸し出すことも可能で、他には無い珍しいサービスを提供してくれるリース会社と言えます。
SOMPOで乗ーるを利用するメリットは2つ。輸入車が選べることと、任意の自動車保険が料金に含まれていることです。
多くのカーリースサービスは国内生産車しか選ぶことができません。そのため輸入車を選べるのはとても珍しいと言えます。
また普通は自賠責保険のみ価格に含まれることが多いですが、SOMPOで乗ーるの場合は、任意の自動車保険代も料金に含まれるため、より車関係の支出を計算しやすくなります。
3位:コスモMyカーリース
引用:コスモMyカーリースHP
最短3年からリースすることができるコスモMyカーリース。メンテナンスプラン込で月々10,000円以下からリースすることができます。
コスモMyカーリースを利用するメリットは、ガソリン代の割引があることと、走行距離を選べることです。
またカーリース契約中、コスモ石油系列のガソリンスタンドでガソリン代が割引されるサービスもあります。
月々の支払いは定額ですが、ガソリン代は別に払う必要があります。そのガソリン代を抑えることができるのはありがたいですね。
さらに走行距離を月500キロまで、1,000キロまで、1,500キロまでの3つから選ぶことができます。あまり車に乗らない人であれば、500キロまでで見積もりすることで更に安くなりますよ。
カーリースサービスについて詳しいことは、以下で詳しく解説しています。
【最新】おすすめのマイカーリース比較ランキング!人気サービスを徹底調査!
まとめ
カーリースについて解説してきました。
カーリースの大きな特徴は以下の通りです。
- 頭金が0円で車検や自動車税含め月々の支払いが一定
- リースが終了したときの見積もり査定額が支払額から先に引かれる
- 車の状態を維持する必要があり走行距離に制限があることがほとんど
合う人、合わない人がいるので自分にはカーリースが良いのか、マイカーの購入やカーシェアリングを利用するのがいいのか参考にしてもらえればと思います。