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【カーライフ】首都高ドライブのポイント

©tk2001 – Fotolia.com

「首都高を走らせるのが怖い……」という声をよく耳にします。今回は首都高デビューまたは苦手意識がある方に向けて、首都高ドライブのポイントを紹介しましょう。

まずは首都高の全体像を把握しよう

カーナビゲーションだけを頼りに首都高に行くと、目先の情報だけで走らせがちに。そうなると全体の状況が把握できないために運転はおぼつかなくなり、不安な気持ちが大きくなりやすくなります。そこで首都高を走らせる前に予習・復習しておきたいのは、首都高の全体像の把握です。まず覚えたいのが2つの環状線です。首都高の一番真ん中は、C1と呼ばれる都心環状線があり、そのC1を丸く囲むように、C2と名がつく中央環状線があります。C1から放射線状に各路線が伸びている構造です。

首都高全体のマップを俯瞰から覚えたら、次に確認したいのがC1から放射線状に路線が伸びている各ジャンクション名と、路線名、そしてどの高速道路へつながっているのか。例えばC1の三宅坂ジャンクションからは4号線が伸び、その先は中央自動車道につながっています。谷町ジャンクションからは3号線が伸び、東名高速道へつながります。どの道がどのようにつながっているのかを全体的に把握すると、目先の情報だけに捉われず、俯瞰から首都高を考えることができるので、スムーズに走らせやすくなります。

すべてを覚えようとするのではなく、おおよその全体像を掴む感覚で、首都高マップを予習・復習しましょう。

出かける前は、使うルートだけシミュレーション
走りながら少しずつ覚えていこう!

首都高は道を覚えていない方にとっては難所だらけ。道が分からないことが不安な気持ちに拍車をかけてしまい「首都高の運転は怖い……」と苦手意識につながります。いきなり全てを覚えようとするのではなく、首都高の全体像をおおよそ把握することがポイント。あとは焦らずに、実際に走りながらひとつ、ひとつ道を覚えていくことが大切です。

そしてもう1つのコツが、出かける前、その日に使うルートのみ、事前にシミュレーションしておくこと。

例えば4号線永福入口から乗り東北方面に抜けるなら、そのルート上にある、C2中央環状線の西新宿ジャンクション、熊野町ジャンクション、板橋ジャンクションを確認します。事前にチェックしておけば、東北道・常磐方面に向かうには、熊野町ジャンクション付近で、すみやかに右車線に入ることが必要ということがわかります(左車線は大宮・関越道方面へつながっています)。

最初は面倒でもカーナビゲーションか、グーグルマップなどを活用して、全体のドライブルートの確認とあわせて、首都高では、どのジャンクションを通るのか、またどのタイミングで車線変更が必要なのかを事前シミュレーションをしておくと安心です。

路線によって規制速度が違います!

基本的に首都高の規制速度は時速60kmのところがほとんどですが、路線によって規制速度が異なります。例えば湾岸線は時速80kmで設定されていたり、都心環状線の中では時速50kmの区間や、ジャンクション付近では時速40kmに設定されている区間もあります。速度標識をきちんと確認して、スピード違反にならないように注意しましょう。

自分にとって合流しやすく
降りやすい出口を活用するのも手

首都高の入口は、加速車線が短い場所や右側から本線に合流しなければならない入口があります。まだ首都高に慣れていないドライバーにとっては入口も難所のひとつになるかもしれません。慣れないうちは、自分にとって合流しやすい入口を利用するのも手。また出口も同様。万が一、合流ができなかったときは、ウインカーは出したまま合流車線の先頭で停止し、本線の車が切れるのを待ってから合流しましょう。

逆に本線を走っているドライバーは合流してくる車への思いやりが大切。合流地点には事前に「合流あり」という表示もされているので、本線を走っているドライバーは余裕があれば車線変更をする、またはスピードを落とすなどをして、合流車に道を譲れるように心がけましょう。

万が一、道を間違えたときは、まずは焦らないこと。次の出口で降りて安全な場所に車を停めて、下道でリカバリー案を練る、または近くにPAがあったらピットインして一息つくのも手です。私自身、首都高ビギナーのときは、本当によく、間違えました。間違えてしまったときは、安全な場所に車を停めて、リカバリーできるルートを改めて考えます。車で出かけるときは少し早めに出発して心にゆとりを持つ。そんな心の余裕も首都高ドライブを攻略する秘訣です。


text by カーライフアドバイザー&ヨガ講師 鈴木珠美/beecar編集部