運転免許を目指す方にとって、最短で取得する方法は気になるトピックではないでしょうか。
原付免許のように1日で取得可能な場合もありますが、自動車や中型二輪などはそうはいきません。
免許の取得にかかる時間的コストというのは大きなネックになり、取得を諦めてしまう方もいます。
今回の記事では、主に自動車運転免許を最短で取得する方法と、具体的な最短取得日数の例についてもご紹介させていただきます。
運転免許を取得する方法は3つ
運転免許を取得するには、主に3つの方法が考えられます。
まずはその手段について、覚えていきましょう。
1.通学免許
最も一般的な方法は通学免許、つまり教習所に通い免許取得を目指す手法です。
教習所には、都道府県公安委員会が指定した「指定自動車教習所」と、都道府県公安委員会に届出した「届出自動車教習所」の2種類があります。
指定自動車教習所は、卒業すれば技能試験は免除され、本試験では適性検査及び学科試験に合格すれば免許の取得となります。
ただし指定自動車教習所は、一日に受講できる技能教習には制限が設けられます。
届出自動車教習所の場合、卒業しても技能試験が免除されず、本試験で適性検査及び学科試験、技能試験に合格しなければなりません。
一方で届出自動車教習所は、一日に受講できる技能講習に制限が無いという点が特徴として挙げられます。
2.合宿免許
通いで教習所に行く場合、スケジュールを自身で組んだり、混んでいればキャンセル待ちなど、取得までスムースにいかないイメージがあるかもしれません。
より効率的に免許取得を目指したいのであれば、合宿免許という手段もおすすめです。
合宿免許は(多くの場合)地方の教習所近くに宿泊し、緻密なカリキュラムを組み最短で免許取得を目指します。
費用面でもお得な場合があり、短期集中でスケジュールが確保できるのであれば、無視できないプランとなるでしょう。
3.一発試験
教習所や合宿には通わず、一発試験で免許を取得する方法もあります。
一発試験の場合、その日に適性検査及び学科試験、技能試験を受けることになります。
しかし難易度は非常に高いと言わざる得ません。
既に運転経験が豊富にある、免許を失効した人などでなければまず合格はしません。
ましてや運転経験がない、これから免許取得をする人の合格はまずありえないでしょう。
運転免許を最短で取得する方法
運転免許を取得する方法に続いて、最短で取得する方法についてもご紹介します。
スケジュールが許すのであれば、一考する価値があるかもしれません。
通学免許の短期集中コースに参加する
教習所に通う場合でも、少しでも早く免許を取得したいニーズを満たすプランも用意されています。
それが短期集中コースです。
これは概ね3週間程度で卒業できるよう、スケジュールを組んでくれるというコースです。
合宿と違い自宅から通える上、近くの教習所ならば路上講習は知った地区を周れるかもしれません。
免許取得後も実習した道を走れるので、1人での運転に慣れるまで安心感があります。
また都度、教習の予約を取るストレスもなく、免許取得にまい進できるでしょう。
注意点としては、教習料金に別途コース代を上乗せとする場合が多い点です。
そして入学=即講習スタートが決まっている場合が多く、定員も時期によっては完売となることもあるでしょう。
合宿免許に参加する
早い免許取得といえば、やはり合宿がイメージされるのではないでしょうか。
地元から離れ、宿泊しつつ概ね2週間~3週間での免許取得を目指します。
スケジュールが許すのであれば、やはり短期間というのが魅力的です。
繁忙期を外すとお手頃価格になっていたりと、価格の変動も大きいのでチェックしておきましょう。
費用は講習だけでなく、宿泊費・食費・交通費が含まれるプランも多く、相対的にお手頃な価格となっているのも魅力です。
特典を用意しているプランもあるので、自身に合った内容を吟味して探せます。
合宿の注意点は、自宅に2週間~3週間帰れないことが挙げられます。
基本的に一時帰宅が認められないので、アルバイトや友人と遊びに行ったりはできませんし、ホームシックが不安な人もいるかもしれません。
あまり一人で家を離れたことが無い人は、友人で一緒に行ける人がいないか探してみるのも良いですし、無理せず通いで教習所を利用することも検討しましょう。
合宿では土地勘のない場所での教習を行いますので、地元に帰ってからの運転を不安に思う人も少なくありません。
また教習が詰め込まれるとはいえ、空き時間もあり、暇を持て余すことになりがちです。
暇つぶしの道具を持って行くのも良いですが、漫画やインターネットといった時間つぶしの手段があるか、確認しておくのも良いでしょう。
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閑散期に教習所に入校する
教習所の閑散期を利用するのもおすすめです。
閑散期であれば、予約の取り合いもなく、自分のスケジュールを最大限に有効活用できるはずです。
無駄なく、無理なく教習を進められるので、可能であれば閑散期の利用は大変おすすめできます。
ずばり閑散期は学生の休みと重ならない時期です。
学生の休みが繁忙期となるので、2月~3月末の春休み期間、7月下旬~9月中旬の夏休み期間は混みあいます。
この時期を避ける工夫ができるのであれば、通常の教習所通いでも効率的に、合宿であればよりお安く利用できるはずです。
独自で勉強し試験に挑む
最後は一発試験で合格を目指す方法です。
これは教習所での座学、実車講習といった知識やスキルを独学で身に着ける必要があります。
座学に関しては、参考書を活用し勉強することができるはずです。
一方、運転技術は本を読んでも身につきません。
そのスキルを学ぶためには、練習できる環境が整っている必要があります。
無免許状態の為、道路を車で走行するわけにはいきませんので、広い私有地と車が有れば練習が可能になります。
しかし私有地とは言え、車両の通行や人の往来があれば道路とみなされる可能性もある為注意が必要です。
そういった練習場所の確保ができなければ、そもそも練習もままなりません。
また仮免許取得後に路上で練習する場合、3年以上の経験をもつ運転免許保有者が助手席に座る必要があります。
そういった協力者の確保も念頭に置いておきましょう。
このような懸案事項を考慮すると、なかなか一発試験のハードルは高く、実際は免許失効のベテランや過去免許保有の経験者が大半です。
運転免許を最短で取得できる日数は?
運転免許を取得するのにかかる最短日数を、AT車・MT車・一発試験それぞれでみていきましょう。
AT車の場合
AT車の場合、教習所で理論上組める最短は15日程度です。
これは合宿であってもほぼ同じで、受講すべき内容に変わりはないからです。
教習所で繁忙期に自分で予定を詰め込もうとしても、理想通りのスケジュールを組むのは難しく、仮に閑散期であっても授業が取れない可能性があります。
短期集中コースを利用すると、これに近い日数での取得が見えてくるでしょう。
MT車の場合
MT車の場合、最短で考えられる日数は17日程度です。
ATに比べると2日程度長くかかり、MT操作は複雑で再講習のリスクもあり、取得までより長くかかってしまう可能性があります。
一発試験の場合
最後に一発試験です。
なかなか合格は難しいですが、流れを追ってみましょう。
免許試験所や免許センターで学科と技能検定を受験することになりますが、最短で7日間程度で免許取得可能です。
・仮免許の学科及び技能試験を受ける:1日
・5日間で10時間以上の練習を行う:5日
・本免許の学科及び技能試験を受ける:1日
このように最短7日間というのは魅力ですが、運転経験のない人の合格はまず難しいということを覚えておきましょう。
まとめ
運転免許の取得を考えると、なるべく時間をかけずに取りたいものです。
記事を読んでいただくと、具体的に日数を短縮する方法がいくつか考えられます。
短期集中コースや合宿は人気のある方法ですので、スケジュールの折り合いがつくのであればおすすめです。
一発試験に関しては、免許の失効など運転経験者向けというのが実際です。
また詰め込みすぎのスケジュールは、通うのがつらくなってしまう可能性もありますので、無理なく受講できるものか教習所の人に相談してみるのも良いでしょう。