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【竹岡圭さんから出題!】アルミテープを使ってコントロールする、あるものとは?

10月31日(月)まで申込受付中の第4回「くるまマイスター検定」。過去問以外にどんな新しい問題が出るんだろう?と気になっている皆さんへ、くる検応援団の方々から毎週予想問題をいただくこととなりました!

先日、自動車ニュースを騒がせたトヨタ自動車の新技術発表は、「アルミテープを使って、とあるものをコントロールする」というものでした。その“とあるもの”とは?
  • 1.燃費
  • 2.騒音
  • 3.重力
  • 4.空力

解答:4.空力

◆最近話題のアルミテープ、一体何に効くんですか?

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トヨタ86に使われているということで、最近話題のアルミテープマジック。いったい何に効くのかと言いますと…。正解は「空力」なんです。

86の後期型から導入されている技術ですが、トヨタではヴォクシー・ノアなどのミニバンなどに既に使われている技術なんですって。

なんでもですね、クルマが動くとプラスの電気を帯びてしまうんですが、地表に近い空気もタイヤが回ることで、これまたプラス帯電してしまう。これにより電気の積力の層が厚くなってしまい、空気がキレイに流れなくなってしまうそうなんです。積力というのは、磁石のプラスとプラスを近づけると反発するような力のことなので、ようはこのアルミテープマジックを使って、電気の層を小さくする技術だとイメージしていただけるとわかりやすいでしょうか。

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さて、アルミテープマジックなんて言いましたが、この帯電した電気を放電させるツールはいわゆる普通のアルミテープ。もちろん空気をキレイに流れるようにするのならば、エアロパーツでも同じ効果はありますが、エアロパーツは装着できる場所に限界がありますよね。アルミテープならどこでも貼れるというメリットがあります。

気になるのがアルミテープを貼る場所ですが、どのクルマにも効果があるのは、フロントガラスの下端両端。ハンドリングに効くんだそうです。またサイドガラスの下端両端、ドアミラーの下端も同様の効果があります。後部座席窓の下端に貼るとリアスタビリティが上がるんだとか。

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次いで効果的なのが、ステアリングコラム。

最近のタイヤはシリカという材料が混ぜ込まれているのですが、このシリカ、大量に入れると通電性が悪くなるんですね。タイヤが路面で転動を始めると、路面から離れる時に発熱、そして帯電します。すると、ホイールハウス周りにクルマを持ち上げるような形で空気が流れやすくなります。側面を流れる空気が乱れるとバネ上が不安定になるんだとか。その現象を抑えたり、また万が一雷が落ちた時などの通電性のため、シリカがたくさん入れられたタイヤは路面に通電=放電するための経路をタイヤ自体に設けてあるそうなのですが、さらなる放電効果としてアルミテープが効果的。

本当はタイヤやホイールに貼ると効果絶大だそうですが、タイヤやホイールでは汚れたり剥がれたりしてしまいますよね。そこで、そこからつながってくるステアリングコラムに貼ると、タイヤに貼ったものの7~8割の効果が得らえるという結果が出たんですって。

この電気、金属部分にはあまり溜まらず、樹脂部分に溜まる性質があるため、ステアリングコラムはメチャクチャ帯電してしまう=効果絶大なんだそう。

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人間の手でも放電するので、手で効果が大きな場所を探ってみて、そこにアルミテープを貼るのがオススメとのことです。ちなみにこのアルミテープの放電効果、エッジ部分から大気放電しているので、面積ではなく周長で効くそう。迷路のような形に切るとか、サランラップのカッターでギザギザに切るとより効果が大きくなるようです。またアルミテープでなくても、金や銀や銅やスチールなどでも効果はあるそうなんですが、価格と加工、また錆などの有無を考慮し、アルミテープという素材に落ち着いたんだそうですよ。

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最初はアーシングしたハーネスの先が樹脂部分にたまたま当たっていたことで発見された、という偶然の産物だそうですが、そのうち整流のための必需品になる日が来るのかもしれませんね。

text by 竹岡圭
写真提供(一部):トヨタ自動車

くるまマイスター検定公式応援団紹介

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タレント・モータージャーナリスト: 竹岡圭さん( Kei Takeoka )

「クルマは楽しくなくっちゃね!」というのが、私のモットー。

眺めても楽しい♪ 乗っても楽しい♪ みんなでも楽しい♪ ひとりでも楽しい♪

もちろん悲しい時やツライ時だってあるけれど、そんな時だってクルマがあるから頑張れた、クルマに癒された、なんていう経験をお持ちの方、たくさんいらっしゃるのでは?

そう、クルマにはたくさんのドラマがあるのです~。

そんなクルマたちが、もっともっとドラマチックに思えてくるのが「くるまマイスター検定」のいいところ。生い立ち、歴史、ハウツー、トリビア、なんでもござれの「くるまマイスター検定」ですが、さまざまなバックボーンを知ると、クルマのことがもっともっと愛おしく思えてくるのは間違いナシ!

テストしながら学べちゃうのが「くるまマイスター検定」のいいところでもあります。

まずはチャレンジ! みんな頑張ってネ! 心から応援しています~。

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