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【車イベント】熱海HISTORICA G.P.2017 ~海辺に集まった180台のネオクラシックたち~

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前日までの悪天候が影響する中、9月23日(土)~24日(日)にわたって開催された熱海HISTORICA G.P.2017(以下:熱海ヒストリカ)。当日の予報を覆す好天の下で開催され、秋晴れの風の中、長浜海浜公園に並ぶクルマたちもどこか涼しげでありました。

熱海ヒストリカは、毎年9月の終わりに開催される長浜海浜公園を中心とした2日間のイベントです。初日は公園内での車両展示の他、コマ地図を用意した、“東洋のモナコ”とも評される熱海市内をめぐるドライブランも実施。海岸沿いを走るクルマの姿は、見ていて本当に絵になります。

1995年までのネオクラシックやヴィンテージカーが180台

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今回の参加資格は、1995年までに製造されたクルマ、ラリー&レーシングモディファイ車、新旧ラテン車とイタルデザイン車。1995年までというと、ネオクラシックやヤングタイマーといわれるクルマも範疇に入ります。多くのクラシックイベントでは1970年代、参加範囲が広いものでも1980年代までがいいところですが、ここでは近年のクルマもその範疇に入るため(それでも20年以上前ですが)、その車種とバリエーションはかなりのものになっていました(最後に一気にご紹介します)。

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会場内に並ぶクルマを見ているとイタリア車、フランス車、ドイツ車、イギリス車など国籍やジャンルはさまざま。また、協賛企業であるマセラティジャパンからは、グランツーリズモが展示されていました。

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この日の参加台数は180台。これでも厳選の上、エントリーをしていただいたとのことですが、実は例年に比べて少しばかり参加台数が少なくなっています。理由はスペースの関係です。長浜海浜公園は、大人はもちろんたくさんの子どもたちが遊ぶための場所でもあります。先日そこに新たに遊具施設が立ちまして、それゆえに台数を制限したそう。それでも当初の募集制限は150台だったにもかかわらず、30台も枠を広げることで対応した主催者、ならびにスタッフの努力には賞賛を送りたいと思います。

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また、主催者はこの日の天候を祈願するべく東京は杉並区高円寺にある氷川神社までお参りに行かれたそうです。この神社、実は日本で唯一の気象神社でもあり、境内には絵馬ならぬ下駄に祈願が書かれたものが下げられています。いかにも気象にまつわるお社と言えそうですが、その御利益はこの日の天候にも表れていたといっていいでしょう。もしもイベントやツーリングの好天を願うのであれば、話の種に行かれてみてはいかがでしょうか?

地域との連携や交流もイベントでは大切

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初日は14時まで展示が行われたあと、海辺でのパイロンスラローム(タイムアタック)、そしてそこから続く熱海市内へのドライブランへとつながっていきます。冒頭でもお話しましたが、熱海の135号線のルートを走るクルマたちは絵になるものでした。

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この熱海ヒストリカ、参加者だけでなく見学の方も自由に見にくることができます。参加車両は会場内の芝生へと案内をされますが、一般の方はその隣の公園本来の駐車場に駐車。さすがに見学のみなので次々とクルマが入れ替わりますが、やはりどこか普通でないクルマの姿がちらちらと見られました。こうしたクルマを見るのもまた、クラシックイベントの楽しみといえるでしょう。

また、施設の建物である「うみえーる長浜」の前には、地元品の特産を販売する出店が並び、参加者のおなかを“ご当地モノ”で満たすことも忘れていません。カーイベントは、こうした地域や地元との連携や交流もまた、大事な活動のひとつだと思います。

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熱海警察による車両展示も、そんな地元との連携のひとつ。パトカーや白バイは、実際に触れることができるようになっており、子どもに交じって大人が白バイにまたがる姿にほほえましさを感じました。

イベントが開催されるにあたって常にその動向が大きく左右されるのが天候です。屋外イベントであればなおのこと、その天候に始まるまでは本当にやきもきとさせられた熱海ヒストリカ2017。しかし、終わってみれば参加者の心の内と同様青空の広がるイベントとなりました。そでは最後に、熱海ヒストリカに参加していた貴重なクルマの数々をご覧いただきましょう。

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90年代初頭に復活を果たした名門ブガッティのEB110。もっともこの後ヴェイロンが出るまでは再び姿を消すことになりました
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フランス初のミドシップ「ジェット」。ロータスヨーロッパと世界初の市販ミドシップの座を取りざたされることがありますが、その真相ははたして? ちなみにこちらは合併後のマトラ社より出たマトラ・ジェット
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アルファロメオ1750GTV。ヒストリックレースにいつでも参戦できそうな仕上がりでした
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ルノー4CV? いえいえ、同じフランスのメーカーですが、こちらはパナールのディアナXです
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BMW2000CSクーペ。1960年代に生産されていたBMWのクーペ。その後、2800CSへと発展していくモデル
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アルファロメオスッド・スプリント。そのスタイリングは、ジョルジェット・ジウジアーロの手によるもの
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会場にさっそうと入ってきたポルシェ911ターボ。ただし、こちらは一般の見学者だった様子
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1960年代の2代目、日産スカイライン・こちらは2代目となるS54Aになるのか。
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ヒストリックの定番ともいえるロータス・エラン。
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アルピーヌA110。今年、復活が発表された新生アルピーヌA110は、このクルマを現代に蘇らせたモデル
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ボルボP1800。シューティングブレークともいえるスタイリングだが、当時の分類は3ドアワゴン
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MG-A。1950年代~60年代にかけて生産されたイギリスのスポーツカー

text & photo by きもだこよし+Bucket

<関連リンク>
ACJオートモビルクラブジャパン
http://acj1908.web.fc2.com/

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