7月8日(土)本牧ふ頭はD突堤にある横浜港シンボルタワーにてそのイベントは開催されました。初夏というにはあまりにも暑い夕暮れ前のひとときに1台また1台とスポーツカー、あるいはそれに類する姿をまとったクルマが次々と日中に熱され切ったパーキングに入ってきます。そのステアリングを握るのは、スポーツカーを愛する女性たちです。
「スポーツカー女子会in横浜港シンボルタワー」は、タイトル通り女性のみで構成されるイベント。もともとは主催者のNAOさんを始め、7人のメンバーで集まって「走ること」あるいはお互いのクルマを「見せ合うこと」からスタートした集まりでしたが、少しずつメンバーが増え、「まだまだスポーツカー女子はいるのでは?」と大々的にSNSで告知して初めて行ったのが今回のイベントです。
女の子はメカに弱いって誰が決めた!?
今回のイベントには、23台のスポーツカーに乗った女子がエントリー。参加した女性たちは、サーキットを走り込む人やジムカーナやドリフトで腕を磨く人までつわもの揃いで、クルマもノーマルのままというクルマはほとんどなく、それぞれに特色がありました。
中には「普通に乗っているだけです」と言う人もいましたが、ボンネットを開けるとワンオフのパーツを詰め込んだエンジンルームが顔を出し、おじさんたちもビックリ。「草食系」なんて言われている最近の男の子より、断然ガッツリとクルマにハマっている印象を受けました。それでも、彼女たちの愛車遍歴やルーツを聞いてみると、スタイリングやファッション的なところから徐々にハマっていったようです。
公園内の休憩所で行われたブリーフィングで、もう一人の主催者であるハコスカ乗りのアグネスさんは「少しずつメンバーが増えて行くのを見て、もしかしたら同じような女の子がもっといるかも知れないと思って、告知に踏み切りました。今回これだけのクルマと参加者が集まってくれたことに感謝しています」と話していました。
次回は11月ごろ、「TOKYO GARL’S C・A・R COLLECTION」と題してさらに台数を増やし、スポーツカー限定という参加規定を少し緩くするなど、より参加しやすいイベントを考えているそうです。こちらもSNSを中心に告知するとのことなので、気になる方はチェックしておくといいですね。
歴史に残る名スポーツカーがたくさん!
ここからは「スポーツカー女子会」の会場で見かけた、個性豊かなクルマの数々の一部を紹介してきましょう。
まずは「クジラ」の愛称で知られる4台目トヨタ・クラウン。オーナーはおっとりしたイメージの女の子ですが、ボンネットの中はワンオフで組まれたマニホールドやツインキャブが並ぶ熱いクルマ好き。筆者の知人のクルマに五体投地のごとく身を沈め、足回りをガン見していた強者なのです。そのかいあって、そのクルマの足回りを流用しているとか。
お次はランサーエボリューション。こちらは室内を見て驚きました。なんとフルマニュアルなんです! なにがっていわゆる快適装備がまったくないのです。ですから窓もハンドルをクルクルと回さないと開きません(笑)。競技用のベース車両にナンバーを付けて乗られているそうです。ちなみにエアコンはあるそうですが、競技車両ゆえか信号で止まると全OFFになるそうです。
「スポーツカー女子会」の名に恥じないスポーツカーの数々が集まっていたこのイベント。「私も参加してみたい!」と思った女性もいるのではないでしょうか? この暑さに負けないくらい最初から最後まで全力全開の彼女たち。夢はいずれこの活動を世界配信レベルにしたいそうです。
text & photo by きもだこよし+Bucket
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