11月26日(日)に開催される第5回「くるまマイスター検定」。過去問以外にどんな新しい問題が出るんだろう?と気になっている皆さんへ、くる検応援団の方々から検定当日に向けて予想問題をいただくこととなりました!
第1回は、まるも亜希子さんからの出題です!
- ①1チームのドライバーは5名以上でなければならない
- ②レース中の燃料補給は1回につき25Lまでと決められている
- ③レース中に燃料補給をした場合、1回につき9分から11分のピット最低滞在時間が義務付けられる
- ④決勝グリッドを決めるための予選は、ドライバー全員のタイムを合算して競われる
解答:③
JAF国内A級ライセンスを持つ人であれば、誰でも参加できる“Joy耐”は、日本全国から多くの参加者が集まり、毎年熱く盛り上がっているアマチュアドライバー参加型の耐久レースです。11ものクラスに分けられるバラエティに富んだマシンや、10代から70代までの幅広い年齢層のドライバーが参加するのも特色のひとつで、多い年で130台以上のマシンが90台の決勝レース出場を目指してチャレンジしています。
私は初年度から4年間はチームマネージャーとして、2004年からはドライバーとして参加し続け、今年はチーム監督として「TOKYO NEXT SPEED」というモータージャーナリストで結成したチームで参加してきました。
我がチームのマシン、ホンダ・フィットRSは最もライバルの多い激戦クラスで、もちろん狙うは総合優勝ですが、フィット同士の闘いも面白いところ。年に一度、いろんなチームと競り合うことで、自分たちの強みや課題を見つけたり、チーム内のレベルアップに励んだりと、とてもいい経験になる耐久レースです。
ただ、やはり7時間もの長丁場ですから、いろんなトラブルやミスが起こります。今年も、まさに正解「3」のレギュレーションに関して、ほんの数秒早くピットを出てコースに戻ってしまい、ペナルティを受けるという痛いミス。一時は総合1位を走行していた時間帯もあったのですが、それがきっかけでズルズルと順位を落とし、悔しい結果となってしまいました。
監督としてしっかり管理できなかったことが本当に情けなく、ドライバーの速さだけでは勝てない耐久レースの難しさを痛感すると同時に、チームワークの大切さ、ひとつひとつの作業に求められる正確さなど、今年もいろんな教訓を得た7時間でした。
そんな“Joy耐”には、ほかにも独特のレギュレーションがあります。まず「1」に関して、1チームのドライバーは2名〜5名までとなっているのですが、決勝レース中に最低5回のドライバー交替が義務付けられています。どのドライバーをどんな順番で走らせるか、そんなところもチームの作戦を立てる上で、重要なポイントになります。
そして「2」に関しても規定があり、正しくは3500cc以下の自然吸気エンジン車両が最大30L、3501cc以上の自然吸気エンジン車両および過給器装置付きエンジン車両が最大35Lまでとなっています。これと給油時のピット滞在時間も参加クラスによって9分〜11分が定められていることで、排気量のちがうマシンたちがなるべく平等に闘えるよう、考慮されているのも“Joy耐”のいいところです。
また「4」の予選アタックは、ドライバー全員ではなくAドライバーとBドライバーの予選タイム合算で競います。以前はどちらか速い方のタイムで競っていたのですが、この規則に変更となってからは、どのチームにも上位グリッドを獲得するチャンスが出てきたようで、さらに予選が盛り上がっていると感じます。
今年は予選がどしゃ降りの雨に見舞われ、コース上は一部が川のような状態。なかなかタイムを出すのが難しいコンディションだったのですが、我がチームはベテランの桂伸一さんがAドライバー、石井昌道さんがBドライバーを務め、ヨコハマのADVANタイヤの性能とフィットRSの特性をうまく使って、好タイムをマークしてくれました。
決勝レース前夜は、ツインリンクもてぎのハローウッズでみんなでBBQをしながら、「これは優勝狙えちゃうんじゃない?」なんてワイワイと大盛り上がり! まぁ、現実はそんなに甘くなかったわけですが(笑)、こうしてチームみんなで同じ目標に向かい、夢を語り、切磋琢磨する時間はかけがえのないのものだと感じています。来年も参加して、今度こそ! もう今から意気込んでいるのでした。
写真提供/宮門秀行
text by まるも亜希子
カーライフジャーナリスト:まるも亜希子さん(Akiko Marumo)
いつも、なにげなく見たり乗ったりしているクルマ。
今では身近にあるのが当たり前だけれど、そんなクルマの奥深くには、思いもよらないたくさんの物語が広がっています。
「くるまマイスター検定」の扉を開けてみたら、そんな物語に次々と出逢えるはず。
まだ免許がないキッズのみなさんも、きっとクルマのことがもっともっと面白くなりますよ。また、家族みんなで挑戦できるのも「くる検」のいいところ。
みなさんの挑戦を、私も全力で応援します!
ブログ:まるも亜希子の「運転席deナマトーク!」
みんカラ:恋とクルマと女と男
Facebook:https://www.facebook.com/akiko.marumo.9