10月31日(月)まで申込受付中の第4回「くるまマイスター検定」。過去問以外にどんな新しい問題が出るんだろう?と気になっている皆さんへ、くる検応援団の方々から毎週予想問題をいただくこととなりました!
第5回は、まるも亜希子さんからの出題です!
- 1:約3万円
- 2:約5万円
- 3:約8万円
- 4:約10万円
解答:1:約3万円
日本EVクラブは、自動車評論家の舘内端氏を代表として1994年に設立された任意団体です。EVに夢とロマンを持ち、環境にやさしいクルマの普及や、未来のモータリゼーションの創造などを目的として、さまざまな活動をしています。
実は、舘内代表とは私がまだ編集者だった20年ほど前から面識があるのですが、当時は、EVが走り回る世界なんて映画やアニメの中だけの話。舘内代表のお話を聞いても「ホントですかぁ~?」なんてモロに疑っていたものでした。でも今となっては、世界がそのお話のとおりになってきているわけですから、尊敬を通り越して神様と呼びたいくらいのお方です。
なので私も、日本EVクラブのイベントには積極的に参加し、これまでにも無充電で1000kmを走破する「ミラEVチャレンジ1000」のドライバーを務め、2010年に世界記録を達成して、ギネスブックに登録されたり(現在は記録を塗り替えられてしまいましたが)、とにかく舘内代表はユニークな企画をたくさん思いつく方なので、いろいろと貴重な経験をさせてもらいました。
そんな日本EVクラブが2013年にチャレンジしたのが、「チャデモでつなぐ日本一周EVスーパーセブン急速充電の旅」。街中で目立つスポーツカーのEVで、日本一周しながらチャデモと急速充電を広め、EVの魅力を伝えようというのが主な目的です。
全行程を走ってレポートするフリーライター・寄本好則氏を軸に、たくさんのモータージャーナリストやレーシングドライバーなどがゲストドライバーとして参加。私ももちろん参加し、光栄にも富山~長野~東京へのゴールを走るという大役を務めさせてもらいました。コンビを組んだのは、くるまマイスター検定の応援団でもある竹岡圭さんです。
EVスーパーセブンに初めて乗り込んだ時の印象は、良い面は「速い! 機敏! 静か!」ですが、悪い面は「狭い! 低い! 寒い!」。
モーターは発進直後から最大トルクが出るため加速がよく、ただでさえ機敏なハンドリングはさらにスポーティ。なのに、エンジンを積まないためとても静かで、街では歩道を歩く人の話し声が、自然の中では鳥のさえずりなどが聴こえてくるのが新鮮でした。
ただ、搭載されていたリチウムイオン電池は13.2kWhで、一充電の航続距離が100~130km程度を想定したもの。日本一周の旅では2人乗りとなることや、次の急速充電器までの距離などを考えてバッテリー節約モードで走ることが多く、当然、ヒーターもオフ。私たちの走行区間はもはや真冬、エンジンがないから排熱もなく車内はヒンヤリ。そこをオープンで走った時は、顔が凍るかと思いました。
でも、立ち寄った先々で歓迎してくださったEV愛好家のみなさんや、地域で急速充電器や低公害車の普及に尽力するみなさんにパワーをもらい、無事にゴールである東京都庁へたどり着くことができました。総走行距離8,160kmで、総充電回数は161回。充電の平均間隔は51kmで、最長では108kmという結果です。で、総充電電力量860kWhを日本EVクラブ事務局(東京・世田谷区)で充電したとして試算すると、その費用は29,848円(1kmあたり3.66円)。ということで正解は1でした。
ちなみに、これをガソリン車で走ったとすると、かかるガソリン代は65,280円(レギュラー120円/L、平均燃費15.0km/Lで試算)。約2倍以上ですね。EVはこれからまだ課題はあるものの、いろいろな可能性を秘めていると改めて実感したチャレンジでした。
text by まるも 亜希子
カーライフジャーナリスト:まるも亜希子さん( Akiko Marumo )
いつも、なにげなく見たり乗ったりしているクルマ。
今では身近にあるのが当たり前だけれど、そんなクルマの奥深くには、思いもよらないたくさんの物語が広がっています。
「くるまマイスター検定」の扉を開けてみたら、そんな物語に次々と出逢えるはず。
まだ免許がないキッズのみなさんも、きっとクルマのことがもっともっと面白くなりますよ。また、家族みんなで挑戦できるのも「くる検」のいいところ。
みなさんの挑戦を、私も全力で応援します!
ブログ: まるも亜希子の「運転席deナマトーク!」
みんカラ: 恋とクルマと女と男
Facebook: https://www.facebook.com/akiko.marumo.9