MENU

【新車情報】三菱のコンパクトSUV「RVR」がフロントマスクを一新!「ダイナミックシールド」デザインに

01

決して派手な存在ではなくても、実力の高いコンパクトSUV(スペース・ユーティリティ・ヴィークル)として根強い人気を誇ってきた三菱・RVRが一部改良。フロントマスクを一新し、最近の三菱車に共通する「ダイナミックシールド」デザインが採用されました。今回は、新しくなった歴代RVRを振り返りつつ、新しくなったRVRを見てみましょう。

スライドドアを持つユニークなスタイルで登場!

RVRの歴史は意外に古く、デビューしたのは1991年。当時、まだめずらしかった3列シートミニバン「シャリオ」のショートボディ版として登場しました。当時、ブームの真っ最中だった「パジェロ」に似た雰囲気を持つユニークなコンパクトワゴンとして、すぐにヒットモデルに。当時はまだ「SUV」という言葉が一般的ではなく、RV(レクリエーショナル・ヴィークル)スタイルのコンパクトワゴンという位置付けで、リアにスライドドアが採用されていたことが特徴です。

02
RVR X(1993年)

初代RVRは、バリエーションもユニークで、車高を上げてSUVテイストを強めた「スポーツギア」や、ポルシェのタルガトップのように前席頭上のルーフが開く「オープンギア」も登場。ギャランVR-4やランサー・エボリューションなどと共通の「4G63型」ターボエンジン搭載モデルも追加され、幅広いユーザーを獲得しました。

キープコンセプトでモデルチェンジした2代目

2代目RVRは1997年に登場。シャリオのショートボディ、スライドドア版という成り立ちは初代と同じ。ただし、シャリオが「シャリオ・グランディス」となり3ナンバーボディ化したのに対し、RVRは5ナンバーサイズが基本となりました。

03
RVR EXCEED(1999年)

SUV色を強めたスポーツギアが用意されたのも、初代と同様。エンジンは、ギャランに搭載され量産車世界初のガソリン直噴エンジンとして話題となった「GDI」となりました。ただし、世間ではホンダ「オデッセイ」や「CR-V」、トヨタ「イプサム」、「RAV4」など、3列シートミニバンやSUVが続々とデビューし、ユニークな存在だったRVRは中途半端な存在に。初代のようにヒットモデルとはならず、2002年に生産を終了しました。

2010年、コンパクトSUVとして復活!

現行型RVRは2010年に登場したもの。コンパクトSUVへニーズの高まりを受けて、アウトランダーをベースに全長4.3mというひとまわり小さなボディのSUVとして発売されました。搭載されるエンジンは、「ギャラン・フォルティス」由来の1.8L。これにCVTが組み合わされ、FF(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)が用意されました。

04
RVR G(2015年)

そして2017年2月、一部改良を受けてフロント周りが一新されます。新型は、アウトランダーを始めとした三菱各車で採用されている「ダイナミックシールド」と呼ばれるデザインになりました。

05
RVR G(2017年)

メカニズムやグレード構成については変わらず。フロントマスクの他には、ルーフアンテナがシャークフィンタイプになったこと、Gグレードのシート生地が変更され、レッドのステッチが施されたことが変更点です。価格は205万8480円から248万7240円。

06

トヨタ「C-HR」や日産「ジューク」、スバル「XV」を始め、ライバルたちが多いコンパクトSUV界の中では正直、目立つ存在ではないRVRですが、大ヒットした初代モデルやパジェロで培ったエッセンスを受け継ぐコンパクトSUVの実力はたしかなもの。新しいデザインを手に入れて、どのような存在感を放っていくのか、注目していきたいところです。

<関連リンク>
三菱・RVR
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/rvr/

<関連記事>
ekスペース/ekスペースカスタムがマイナーチェンジで新デザインに
https://car-days.fun/blog/article/3587

発売はリーフよりも早かった!三菱の電気自動車i-MiEV
https://car-days.fun/blog/article/3467

クロカンブームの立役者、三菱パジェロ
https://car-days.fun/blog/article/3011

【遠藤イヅルのいづるーむ】三菱GTOツインターボ
https://car-days.fun/blog/article/2851

text by 木谷宗義+Bucket
画像提供:三菱自動車工業