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【最新ニュース】話題のプロパイロット搭載!日産セレナに試乗

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日産自動車が8月にフルモデルチェンジを行った新型セレナに試乗しました。

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5代目となる新型セレナは、ミニバンとしての使い勝手の向上や快適機能の採用など全面的に進化しています。

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スタイルは、「Vモーション」のフロントグリルなど新世代のグローバルデザインランゲージを採用し、先代よりもスポーティなものに。ボディカラーもツートンカラーが初採用されています。

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より車内が広くなったことも新型の特徴で、クラスNo.1の3240mmの室内長と1545mmの室内幅を実現。特に室内長は先代比+180mmも拡大されています。またAピラーやメーターパネルのスリム化によりドライバーの視認性の向上も図られました。

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パワートレインは、エネルギー回生を行うスマートシンプルアシストハイブリッドを基本とし、一部グレードのみガソリンエンジン車に。トランスミッションは全車CVTとなります。

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新型では、快適装備の強化にも力を入れており、足を動かすだけで開閉できる「ハンズフリーオートスライドドア」、狭い場所でも開閉がしやすい「デュアルバックドア」、3列目シートからでもドアの開閉ができる「スライドドアスイッチ」、運転情報がわかりやすく表示される、大型7インチカラーディスプレイなどを採用。より快適な使い勝手が目指されています。

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その中でも注目なのが、自動運転レベル2を実現した同一車線自動運転技術「プロパイロット」でしょう。これは、高速道路などの自動車専用道路にて、単一車線内なら、設定速度を上限に、先行車に合わせた加減速と完全停止、そして、車線をキープするステアリング制御をアシストしてくれるわけです。このため、高速の長距離移動や渋滞時にドライバーの疲労軽減効果が期待できます。

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早速、ドライブに連れ出してみることに。前方視界に拘ったというだけあって、視認性は流石です。これは、ステアリング前に表示されるメーターパネルの内容を絞った効果でしょう。新しいメーターパネルは、中央はデジタルの速度表示に絞り、詳細情報は7インチのディスプレイで確認できるようになっています。ディスプレイは多彩な機能が与えられ便利な反面、インテリジェントパーキングアシストなど表示が細かい状況では、ややドライバーからのディスプレイの距離を感じる場面もありました。

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高速道路では、話題のプロパイロットを試してみることに。操作は簡単でステアリングスイッチで、プロパイロットボタンを押し、上限速度を設定するだけ。これで速度制御だけでなく、ステアリング制御のアシストも行ってくれます。作動中は、ディスプレイに作動表示がされるほか、ステアリングへのフィードバックがあり、制御が行われていることを体感することもできます。既存技術であるACCはしっかりしていますが、レーンキープのためのステアリング制御はやや粗いと感じたのも正直なところ。このへんはまだまだ改良の余地がありそうです。ただ停止と低速走行を繰り返す渋滞時は、プロパイロットがドライバーの心強い味方となってくれることでしょう。

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使い勝手では、ハンズフリーでセンサーによる開閉が可能な後席の電動スライドドアや窓だけの開閉が可能なバックドアなど便利機能を満載。この辺は、特にママさんに評価されそうですね。このように家族ミニバンを長年開発してきた日産らしいアイデアもたくさん盛り込まれています。

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クラス1の抜群の広さを誇るなどミニバンとして大変優秀なセレナですが、走りに関しては、もう少し違うアプローチもあったのではと思う部分があり、特にステアリングや足回りの接地感はもっと高くてして良いのではないと……。個人的には、走りの面の改良も今後、期待したいところです。

text & photo by OHTO Yasuhiro